コンテンツにスキップ

第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
競輪 > 競輪の競走格付け#GI (G1) > 読売新聞社杯全日本選抜競輪 > 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪
第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪
豊橋競輪場・GI
周長:400m みなし直線:60.3m
周長:400m みなし直線:60.3m
レース詳細
開催日 2025年2月21日) - 24日
レース結果
優勝 [9] 脇本雄太 (福井)
2位 [7] 寺崎浩平 (福井)
3位 [3] 深谷知広 (静岡)
2024
2026

第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪は、2025年2月21日24日まで、豊橋競輪場にて行われた競輪のGI競走である。

大阪・関西万博協賛 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪の名称で開催された。

決勝戦

[編集]

競走成績

[編集]
・各項目について
選手名 府県 期別 着差 上り 決ま
り手
S/J
H/B
個人
状況
1 9 脇本雄太  35 25.18福井 94 S  11.7 差し
2 7 寺崎浩平  31 25.18福井 117 1  11/2 12.0 捲り
3 3 深谷知広  35 22静岡 96 1  3/4輪 12.0
3.5
4 2 吉田拓矢  29 08茨城 107 1  1 12.5 S
5 6 村田雅一  40 28兵庫 90 2  3/4 12.3
6 4 みb南修二  43 27大阪 88 1  3/4 12.5
7 1 古性優作  34 27大阪 100 S  微差 12.6
8 8 みa三谷将太  39 29奈良 92 1  1/2 12.0
9 5 眞杉匠  26 09栃木 113 S  大差 14.5 JHB

配当金額

[編集]
・各項目について
2枠複
5=6   2,010円 (10)
3連複
3=7=9   5,970円 (022)
2枠単
6-5   2,820円 (19)
  3連単  
9-7-3 27,210円 (100)
2車複
7=9   3,260円 (13)
ワイド
7=9   1,300円 (15)
3=9   380円 (4)
3=7   1,350円 (17)
  2車単  
9-7 4,010円 (22)

レース概略

[編集]

3.4mの強風の中[6]、最終2角で寺崎が7番手から捲りを放ち、逃げる眞杉の番手から発進し始めた吉田を、30m線の手前で捉え切る。しかし、寺崎を少し離れながら追走していた脇本が直後に交わして、イエローライン沿いに勢い良くそのままゴールイン。15年前にGIIIを初制覇した地で、史上初の7冠グランプリスラマーに輝いた。3着は元ホームバンクで単騎の深谷。最後方から赤板2センターで内を突いての6番手キープから[7]、寺崎-脇本の仕掛けを追う形で入線した。

[8][9]

特記事項

[編集]
  • 今大会のキャッチフレーズは、「情熱の祭典 ビバ!! 豊橋けいりん」。開催のポスターは、2020年同様に地元豊橋市出身の漫画家佐野妙が作成した。
  • 今開催は、多くのイベント・ファンサービスが組まれていた[10]。特に、最終日の24日には事前抽選制を実施して地元豊橋出身の松平健によるスペシャルライブショー[注 1]が行われた[11]。なお、松平は表彰式でのプレゼンターも担当した[12]
  • 初日の開会式での選手宣誓は、地元中部地区の代表として浅井康太が行った[13]
  • 2日目のスタールビー賞の表彰式での花束贈呈は、元ガールズケイリン選手の鈴木咲香が務めた。
  • シリーズ全体の売上目標は103億円[14]であったが、シリーズ4日間全体の総売上は前年比1.4%増の105億677万4200円[15]で、目標額を上回った。なお、各日ごとの入場者数・売上額は、初日入場2,226人・売上22億1204万2400円[16]、2日目入場3,511人・売上21億7020万5000円[17]、3日目入場5,739人・売上25億3312万8200円[18]、最終日入場5,913人・売上35億9139万8600円[19]

放送関係

[編集]

競走データ

[編集]
  • 同年12月25日に出場選手(正選手108名・補欠8名)が決定となった[22]
  • 今回もナショナルチームの選手は、小原佑太(一次予選敗退)と山崎賢人(準決勝敗退)を除いて同チームでの活動を優先して欠場の扱いとなった[注 3]
  • 今大会でGI初出場を果たしたのは、久島尚樹のみ。
  • 山崎芳仁が今大会で読売新聞社杯全日本選抜競輪連続20回出場を達成し、開会式にて表彰された[26]
  • 山口富生が55歳1か月15日で初日第6レース(一予)に出走、自身が持つGI最年長出場記録を更新した。
  • 二次予選から12人全員が勝ち上がったことで、準決勝の3個レースすべて近畿勢が4人ずつの構成となった[27]。なお、決勝にはそのうち6人が進出した[28]
  • 準決勝10Rで先行した中釜章成は、暴走(敢闘精神の欠如)[注 5]で失格となった。暴走による失格は先頭誘導員早期追い抜きなどと同様に悪質失格と見做されるため、中釜は即日あっせん保留の手続きが取られた(のち、あっせん停止の処分が下される見通し)[注 6]。また、ルール改正後の暴走による失格は2023年8月20日西武園第66回オールスター競輪)最終日第11レース決勝での吉田拓矢以来3人目。
  • 優勝した脇本雄太は、史上初のGI6大会とKEIRINグランプリ制覇のグランプリスラムを達成した[29]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 当初は2月4日に公表するまでシークレットゲスト扱いで、今回のチラシ等にも明記されていなかった。
  2. ^ 今回は通常の平日の放送時間と異なり、5分繰り上げての放送となった。
  3. ^ この大会の期間中に、マレーシアで開催されるアジア自転車トラック選手権があり、それに出場した。
  4. ^ この時も地元から唯一の出場予定だった鈴木庸之が負傷欠場したため。なお、同大会には新潟支部所属としては菊池岳仁が唯一出場していた(ただし菊池の登録地は長野)。
  5. ^ 競技規則11条では、暴走について「打鐘開始前からスパートしたが、他の選手に追い抜かれ、先頭で決勝線に到達した選手より5秒以上離れて決勝線に到達したとき」と明記されている。今回、中釜は打鐘前から先行体制に入るも勝った寺崎浩平より相当遅れてゴールしたことから、暴走と判定された。
  6. ^ さらに中釜は11条失格したため、当年のKEIRINグランプリには仮に残りのGIを優勝するなどしても選考除外されるため出場不可となった。

出典

[編集]
  1. ^ 無料WEB予想紙「ニッカンPDF新聞」 最終日
  2. ^ 中部出版印刷 電子新聞 最終日12R - 豊橋競輪場
  3. ^ 結果 最終日 第12R - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
  4. ^ 広島競輪 pdf
  5. ^ 出走表PDF 第4日 - 豊橋競輪場
  6. ^ “史上初! 脇本雄太が6つのG1&GPを制し「グランプリスラム」達成/2025年2月24日 『全日本選抜競輪(G1)』”. More CADENCE. (2025年2月24日). p. 1. https://morecadence.jp/keirin/195765 
  7. ^ “2025年2月24日 決勝 G1 レース後記詳細”. エンジョイ (日刊プロスポーツ新聞社). (2025年2月24日). https://www.yen-joy.net/kaisai/race/pro/result/detail/202502/45/20250221/5F1C95 
  8. ^ 『第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 最終日編 - KEIRIN.JP
  9. ^ 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪 4日目 決勝戦レース映像」『KEIRIN.jp』2024年11月21日、2025-02-24https://wm.st.keirin.jp/wm-keirin45/20250224-45-05-12-01-00.mp4 
  10. ^ ファンサービス”. KEIRIN.JP. 2025年2月8日閲覧。
  11. ^ “【競輪】豊橋出身の松平健がSPショー、暴れん坊将軍テーマにマツケンサンバと大熱唱/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202502240000807.html 2025年2月24日閲覧。 
  12. ^ 【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】脇本雄太が〝グランプリスラム〟達成「近畿の仲間に助けられました」」『東スポWEB』2025年2月24日。2025年2月24日閲覧
  13. ^ 『第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 初日編”. KEIRIN.JP(JKA) (2025年2月21日). 2025年2月22日閲覧。
  14. ^ “【競輪】S班勢ぞろい!豊橋G1全日本選抜がいよいよ開幕/東京本社来社”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月14日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202502140000576.html 2025年2月17日閲覧。 
  15. ^ “【競輪】脇本雄太V全日本選抜の総売り上げは前年を上回る105億円超で目標もクリア/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202502240001838.html 2025年2月24日閲覧。 
  16. ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月21日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 初日】". X(旧Twitter)より2025年2月21日閲覧
  17. ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月22日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 2日目】". X(旧Twitter)より2025年2月22日閲覧
  18. ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月23日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 3日目】". X(旧Twitter)より2025年2月23日閲覧
  19. ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月24日). "【#豊橋競輪 #全日本選抜競輪 最終日】". X(旧Twitter)より2025年2月24日閲覧
  20. ^ テレビ放送予定”. KEIRIN.JP. 2025年2月7日閲覧。
  21. ^ “男子選手ユニフォームのリニューアルについて”. KEIRIN.JP. (2024年8月1日). http://keirin.jp/pc/topicsdetail?nnum=15536 2025年1月27日閲覧。 
  22. ^ 『第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪』出場予定選手の決定について”. KEIRIN.JP. JKA (2024年12月25日). 2025年1月27日閲覧。
  23. ^ KEIRINスポニチ [@sponichikeirin] (2025年2月20日). "【競輪】元JリーガーでS級S班・ #北井佑季 がドーピング違反". X(旧Twitter)より2025年2月20日閲覧
  24. ^ 【全日本選抜競輪】S班の北井佑季が欠場 - netkeirin、2025年2月4日
  25. ^ 【全日本選抜競輪】佐藤慎太郎と藤井侑吾が欠場 - netkeirin、2025年2月17日
  26. ^ 読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)連続出場選手の表彰について”. KEIRIN.JP. JKA (2025年2月21日). 2025年2月21日閲覧。
  27. ^ “【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】郡司浩平がスタールビー賞を勝利、準決に近畿勢が12人勝ち上がり”. 西スポレースサイト. (2025年2月22日). https://race.nishinippon.co.jp/keirin/news/detail.php?id=17570 
  28. ^ “【豊橋競輪・GⅠ全日本選抜】古性優作が後輩の思いを込めた走りに絞り出す「大阪の先輩としては誇らしく思います」”. 東スポ競輪. (2025年2月23日). https://keirin.tokyo-sports.co.jp/articles/-/1041 
  29. ^ “【競輪】脇本雄太が史上初の“グランプリスラム”達成 G1全6冠&GPと完全制覇/豊橋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年2月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202502240000998.html 2025年2月24日閲覧。 

外部リンク

[編集]
読売新聞社杯全日本選抜競輪
前回 (2024年 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪
2025年
次回(2026年
第39回読売新聞社杯全日本選抜競輪 第41回読売新聞社杯全日本選抜競輪