昭和プロレスの基礎トレは地獄 スクワット3000回も伝説ではない 非科学的トレーニングから現代に活かせる学び
「何をするのもトレーニングなんだ。心の持ち方、考え方で同じ1日24時間でも変わってくる。1週間、1月、1年では大きく違うぞ」と小鉄軍曹。選手に向けられた言葉だが、自分の心にも突き刺さったものだ。 現代では根性論は通用しないのは重々承知だが、昭和のプロレス道場から誕生したプロレスラーたちは、ケガにも強く、ハートもタフで、迫力もあった。時代の風向きもあり、求められるレスラー像も変わってくるのもわかる。とはいえ、一般人の体格が向上しており「どちらがレスラー?」と首をかしげる機会が増えているのも事実だ。 昭和のプロレス道場を時代遅れと一概に決めつけてしまうのはいかがなものだろうか。何かヒントのひとつやふたつ、見つけられるのではないだろうか。 「練習しなさい!」竹刀を手にした厳しい表情の小鉄軍曹の顔が、懐かしく浮かんでくる。 (敬称略)
文/柴田惣一 写真/藤井俊之