プーチン大統領の思考を知る男が語る“トランプ交渉の危うさ”
バイデン政権時代には対決一色だった両国の首脳どうしが融和的とも取れる発言を繰り返す一方で、ウクライナやヨーロッパでは蚊帳の外に置かれるのではとの警戒感が広がっています。
外交や安全保障の問題を「ディール=取り引き」で解決しようとするトランプ大統領に対し、プーチン大統領はどう出るのか。停戦に向けた交渉のゆくえは。
プーチン政権(1期目)で首相を務め、大統領の思考法を知るミハイル・カシヤノフ氏に聞きました。
※以下「」はミハイル・カシヤノフ氏の話。
※インタビューは2月15日に行いました。
独自の情報源でプーチン政権を分析~ロシア元首相カシヤノフ氏~
しかし政策をめぐる対立などから2004年2月に解任され、その後は民主化を訴える野党勢力のひとりとして強権化するプーチン政権を厳しく批判してきました。
ロシアによるウクライナ侵攻のあとは外国のスパイを意味する「外国の代理人」に指定され、現在はロシア国外に活動の拠点を移し、独自の情報源に基づく分析をしながら言論活動を続けています。
“トランプ大統領はプーチンを理解していない”
しかしカシヤノフ氏はプーチン大統領のねらいは単にウクライナでの停戦にとどまらず、トランプ大統領が目指す交渉は困難なものになるとの見方を示しました。
“すでに交渉のカードを手放してしまった”トランプ政権
しかしトランプ大統領はロシアがウクライナのNATO加盟に反対していることを理由に「現実的ではない」とし、ロシアが一方的に併合した領土の回復についても「可能性は低いように思われる」と述べています。
カシヤノフ氏はこのトランプ政権の出方について、すでに失敗していると指摘しました。
揺らぐ欧米の結束 ほくそ笑むプーチン大統領
欧米の結束が揺らぐいまの状況こそ、プーチン大統領が待ち望んでいたものだとカシヤノフ氏は指摘します。
トランプ大統領 就任1か月 次々と関税措置 各国の間で懸念
プーチン政権は盤石? 年末までに状況に変化も
そのカネが軍事産業で働く人や兵士に支払われて社会に循環し、ロシアの経済は加熱しています。
今後も戦争を継続するだけのゆとりがあるように見えますが、カシヤノフ氏はロシア経済は欧米の制裁の影響によって不確実さを増し、プーチン大統領が停戦に向けて真剣に交渉しなければならない状況が生まれる可能性があると指摘します。
“プーチンのロシア”に向き合う欧米
NHKスペシャル トランプとプーチン “ディール”の深層
NHKプラス配信期限: 3/1(土) 午後10:49 まで
石川俊樹
1997年入局
2013年から3年間、モスクワ支局の特派員
ロシアによるウクライナ領クリミアの併合や親ロシア派の動きを現地で取材
2022年からヨーロッパ総局(パリ)で勤務
WEB
特集 プーチン大統領の思考を知る男が語る“トランプ交渉の危うさ”
ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を始めてまもなく3年。出口が見えない消耗戦が続く中、戦闘の早期終結を訴えるトランプ政権が発足。
バイデン政権時代には対決一色だった両国の首脳どうしが融和的とも取れる発言を繰り返す一方で、ウクライナやヨーロッパでは蚊帳の外に置かれるのではとの警戒感が広がっています。
外交や安全保障の問題を「ディール=取り引き」で解決しようとするトランプ大統領に対し、プーチン大統領はどう出るのか。停戦に向けた交渉のゆくえは。
プーチン政権(1期目)で首相を務め、大統領の思考法を知るミハイル・カシヤノフ氏に聞きました。
※以下「」はミハイル・カシヤノフ氏の話。
※インタビューは2月15日に行いました。
独自の情報源でプーチン政権を分析~ロシア元首相カシヤノフ氏~
しかし政策をめぐる対立などから2004年2月に解任され、その後は民主化を訴える野党勢力のひとりとして強権化するプーチン政権を厳しく批判してきました。
ロシアによるウクライナ侵攻のあとは外国のスパイを意味する「外国の代理人」に指定され、現在はロシア国外に活動の拠点を移し、独自の情報源に基づく分析をしながら言論活動を続けています。
“トランプ大統領はプーチンを理解していない”
しかしカシヤノフ氏はプーチン大統領のねらいは単にウクライナでの停戦にとどまらず、トランプ大統領が目指す交渉は困難なものになるとの見方を示しました。
“すでに交渉のカードを手放してしまった”トランプ政権
しかしトランプ大統領はロシアがウクライナのNATO加盟に反対していることを理由に「現実的ではない」とし、ロシアが一方的に併合した領土の回復についても「可能性は低いように思われる」と述べています。
カシヤノフ氏はこのトランプ政権の出方について、すでに失敗していると指摘しました。
揺らぐ欧米の結束 ほくそ笑むプーチン大統領
欧米の結束が揺らぐいまの状況こそ、プーチン大統領が待ち望んでいたものだとカシヤノフ氏は指摘します。
トランプ大統領 就任1か月 次々と関税措置 各国の間で懸念
プーチン政権は盤石? 年末までに状況に変化も
そのカネが軍事産業で働く人や兵士に支払われて社会に循環し、ロシアの経済は加熱しています。
今後も戦争を継続するだけのゆとりがあるように見えますが、カシヤノフ氏はロシア経済は欧米の制裁の影響によって不確実さを増し、プーチン大統領が停戦に向けて真剣に交渉しなければならない状況が生まれる可能性があると指摘します。
“プーチンのロシア”に向き合う欧米
NHKスペシャル トランプとプーチン “ディール”の深層
NHKプラス配信期限: 3/1(土) 午後10:49 まで
石川俊樹
1997年入局
2013年から3年間、モスクワ支局の特派員
ロシアによるウクライナ領クリミアの併合や親ロシア派の動きを現地で取材
2022年からヨーロッパ総局(パリ)で勤務