ものがたり
古しえの昔、ここアレフガルドの地は闇に包まれていました。
しかし、伝説の勇者ロトが、闇の支配者であった魔王を倒し、神から授かった光の玉で魔物たちを封じこめたので、この地に平和が訪ずれたといわれています。
光の玉は、アレフガルドを統治していたラルス1世の手に渡り、長い間、平和が続きました。
しかし、ラルス16世の頃、どこからともなく出現した魔の権化・竜王が、城から光の玉を奪い、闇に閉ざしてしまったのです。
そのため、世界は調和を失い、再び闇の時代がやってきました。
地には魔物たちがあふれ、いく人もの旅人たちが、その毒牙にかかりました。かつて旅人たちの目を楽しませた美しい野原も、毒の沼に姿をかえ、人々のゆく手をはばみます。
うわさでは、いくつもの町や村が、魔物たちにより、あとかたもなく滅ぼされたそうです。
アレフガルドの地に再び平和を!
しかし、竜王に戦いを挑んだ勇者たちは、誰ひとりとして生きて帰って来ませんでした。
それから何年が過ぎたでしょうか。
偉大なる予言者ムツヘタは、いいました。
「やがて、この地のどこからに、伝説の勇者ロトの血を引く者が現われる。その者が、竜王を滅ぼすであろう」と。
そう、伝説の勇者ロトの血を引く者、それが、あなたです。
この地に残る、勇者たちの数々の伝説を拾い集めながら、見事、竜王を倒してください。
あなたの冒険は、今、はじまったのです。
概要と感想
● 家庭用ゲーム機では初ともいえる本格RPG。シリーズ化され、日本を代表するRPGシリーズのひとつ。RPGというジャンルのみならず、グラフィックやシステムにいたるまで、その後の流れに大きな影響を与えた。
● 少ない容量という制約の中から生み出された呪文やモンスターの絶妙なネーミング、
RPGに馴染みのない子供にも自然にシステムが分かるように設計された物語の流れ、鳥山明による魅力的なパッケージなど、さまざまな面でそつなく作られている。
● とはいえさすがに古典の部類。正面しか向かないキャラクターに、話す方向までコマンドを入れる必要がある等、今からファミコン版をプレイするのは厳しい。ゲームの歴史を楽しみたいという方向でなければ、その後のリメイク版をお勧めします。
操作方法・システム
■ 操作方法について
十字キー…主人公の移動/カーソル移動
Aボタン…項目の決定/コマンドの表示
Bボタン…項目・コマンドのキャンセル
■ コマンドについて
移動画面でAボタンを押すと8種のコマンドが表示される。
はなす
選択後、東西南北どの方向に話しかけたいのか再びコマンドを選ぶ。その方向に人がいれば会話をすることができる。お店等はカウンター越しに話しかける。
つよさ
現在の主人公のステータスを見ることができる。詳細については次項で解説する。
かいだん
主人公が階段の上に立っているとき、その階段を上がったり、下りたりすることができる。
とびら
「かぎ」を持っている場合、扉の前でこのコマンドを使うと開錠することができる。ただし、扉ごとにかぎ1個消費するので注意。
じゅもん
移動中に使用できる呪文を使える。(⇒参考:呪文のリスト)
どうぐ
持っているアイテムを使うことができる。
しらべる
主人公の足元を調べることができる。何かあった場合はその結果が表示され、アイテムを入手できることも。
とる
主人公が宝箱の上に立っている場合、宝箱の中身を入手することができる。
■ ステータスについて
「つよさ」のコマンドで見られる能力値の意味は下記の通り。
レベル | 最高30。上がるたびに能力値が上昇する。 |
---|---|
ちから | 主にこうげき力に影響する。 |
すばやさ | 主にしゅび力に影響する。 |
HP | ダメージを受けると減る。0になると所持金が半分になった状態で、ラダトームの城に戻される。 |
MP | 呪文を唱えるたびに消耗する。 |
こうげき力 | 大きいほど敵に与えるダメージが高くなる。 |
しゅび力 | 大きいほど敵から受けるダメージが低くなる。 |
G | ゴールド。お店でアイテムを購入する際に必要。 |
E | 経験値。一定値に達するとレベルアップする。 |
その他
関連商品通販
● ドラゴンクエスト / FCゲームソフト
● 公式ガイドブック / 攻略本(エニックス・1988/9/1発行)
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データ
メーカー:エニックス / 開発:チュンソフト / ジャンル:RPG / 発売日:1986年5月27日 / 価格:5,500円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト