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戸谷洋志
戸谷洋志
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戸谷洋志
@toyahiroshi
立命館大学大学院 先端総合学術研究科 准教授。博士(文学)。 専門は哲学・倫理学。「技術」と「責任」を研究テーマにしています。ゆるく生きてます。
Life's better with snacks and naps.
戸谷洋志’s posts
僕は哲学カフェをやってきて、他者と対話するという行為は、SNSでコンテンツを投稿し合う行為とは原理的に異なるものだと感じています。フィジカルな対話では、目の前に相手がいて、自分の一言一言で表情が動いて、怒らせたら殴りかかって来るかも知れません。そうした相手と→
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理性的な対話をするためには、ただロジカルなだけではなく、議論を受け入れやすいものにすること、そこに柔らかさを持たせること、ありきたりな言い方をすれば、社交が必要なのだと思います。私たちの社会が忘れているのは、対話を継続する努力である以上に、社交する配慮ではないかとも思えます。
哲学書を読むときには、まずはその哲学者の言いたいことに共感的に、悪い言い方をすれば全面擁護するつもりで読むべきなのだが、それはその哲学者の信者になるということではなく、その哲学者の思想を真に吟味するためには、その哲学者を自分のなかで「最強」にしないといけないから→
自己責任論退治するよ
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猫の泉
@nekonoizumi
講談社現代新書8月。「助けを求めることは、「無責任」ではない!
気鋭の哲学者が、日本社会に跋扈する「自己責任」という名の怪物を退治し、新たな「責任」の哲学を立ち上げる。…」
⇒戸谷洋志
『生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ』 hanmoto.com/bd/isbn/978406
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僕はカントは的を射ていると思います。自分の意見が、自分とは異なる立場から吟味され、批判され、訂正を求められることが、楽しいはずがありません。そのとき必要なのは忍耐だけではなく、その議論を耐えられる様式にすること、優雅なものにすることです。社交とはそうした技法なのだと思います。
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ハーバーマスによれば、市民的な公共性の前提となった文芸的公共性において、カフェで貴族の社交様式を踏襲した人々が、文学作品について階級に囚われず自由に議論した、と指摘しています。異なる立場の人々が、摩擦を起こさずに議論するために、社交が要請されたのではないでしょうか。
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あるいはまた、カントは、人間には本質的に他者との交際を求めながら、同時に他者を忌避する傾向があると指摘しています。啓蒙のために自由な議論を要請する彼が、それを可能にするために「社交の徳」を求めているのは、人間にはそもそも議論を嫌悪する傾向があると、彼が見抜いていたからでしょう。
拙著が明治大学の入試で使われたそうです。出典は『友情を哲学する』(光文社新書)で、『タコピーの原罪』からマッキンタイアを解説した章ですね。この本では、人気漫画を手がかりに西洋哲学における友情論を紹介しています。興味がありましたら、ぜひお手に取ってください。
【告知その1】4月放送予定のNHK「100分de名著」で、ハイデガー『存在と時間』の解説をします。3月にテキストが発売されます。是非お手に取ってください。
hanmoto.com/bd/isbn/978414 より
今年、初めて受け持ったゼミでは、ラッセルの『幸福論』を輪読しているが、非文学部の学生さんと読むのに非常にバランスがよい。①高度な哲学史の知識がそれほど必要ない、②緻密なテクスト解釈や哲学的な議論の掘り下げができる、③日常的な問題に引き付けて自分事として考えられるの三点がそろってる
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たとえば哲学カフェでは、様々なルールが課されたうえで対話が進められますが、それらはすべてある種の社交様式です。ただ、社交が排他性を持つのもまた事実です。ヤスパースは、実存的交わりのために社交は最終的には乗り越えられなければならないと指摘していますが、それもまた一面では事実でしょう
実際、『存在と時間』のような大著を読むのに、春はいい季節だと思います。この本は簡単には読み終わりませんし、早く読み終わろうとすると理解できません。新しい生活リズムが築かれていくとき、その隙間に読書の時間を忍び込ませ、少しずつページを手繰っていく。そうした読み方が似合う本です。
大学院に入ってすぐのころ、先生とバーに行った折、「戸谷君、哲学者はウィスキーの味を詩的に表現できないといけないよ。たとえばこれはほら(ゴクリ、しばしの沈黙)、野原に落ちる稲妻と、そこに残る火柱のような」(後半は記憶曖昧)と言われ、僕には永久にできないと思った。
春秋社さんから『責任と物語』を上梓しました!サン・テグジュペリの名作『星の王子さま』をモチーフにしながら、責任について考察しています(中身は割と理論的です)。ぜひ!
www01.hanmoto.com/bd/isbn/978439
日本倫理学会の件、学会は託児所の設置を検討していた、当時は反対する評議員はいなかった、という声が表明されているが、問題は託児所云々とともに、それを提案した若手女性研究者がハラスメントに遭ったということなので、この弁明は当該研究者への二次加害を誘発するのではないかと危惧します。
星野源さんの作詞の世界観について書きました。これから色々なアーティストについて思いをめぐらせながら、僕たちの社会の形を考えていきたいと思います。
なぜ星野源は「意味」を超えようとするのか?作詞の世界観を探る unleash.tokyo/2018/07/06/hos
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特に古典は、悪意を持って読もうとしたり、最初から反論するつもりで読めば、いくらでも突っ込みを入れることができるし、「読破」したということにして放り投げることができる。しかしそれでは、その本を読むことで自分が何も成長していない。ぶっちゃけ、「○○を読んだ」という勲章が得られるだけだ
いよいよ来週、『恋愛の哲学』を上梓します!!7人の哲学者を手がかりに恋愛を考察した本です。 各書店店頭並びに、下記を始めとするオンラインショップにて予約を開始しています。ぜひ!amazon amazon.co.jp/dp/4794974116/ MARUZEN honto.jp/netstore/pd-bo 楽天 books.rakuten.co.jp/rb/17770946/
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そうではなく、真にその哲学者と対決しようとするのなら、まずはその哲学者があらゆる反論に抵抗できる理論をもっている、と考えなければならない。自分が思いついた疑問など、口にした瞬間に論破されると思って、その哲学者の思想に入り込んでいかないといけない。
本にアンダーラインを引くにはコツがある。①いまこの瞬間に重要だと思った部分と、②その部分が重要である理由になる部分の、両方に線を引く。②がないと、後から読み返したとき、自分が何で①に線を引いたのか分からない。①だけなら直感で引けるが、②は理屈を立てないと引けない。ロジカルな読解の
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実際、ぼくがいた院では、スピノザを最強にしている先輩や、ニーチェを最強にしている先輩がいて、そういう人たちの議論はまじで何を話してても深かった。
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そういう状態にまで達して、初めて、その哲学者の思想を吟味することができるようになる。そしてそのときには、その哲学者ほどではなくても、自分もかつてよりはレベルアップしている。思考は確実に深化している。哲学的思考の成長の、それがすべてではないけれど、少なくとも一側面ではあるだろう
『存在と時間』の基礎は抑えながらも、特に「責任」(あるいは無責任)をめぐる問題系を中心にお話したいと思っています。加えて、ナチスとの関係や、アーレント/ヨナスによる批判も紹介しつつ、彼の哲学がヘイトに翻弄される現代社会においてどのような意味を持つのかを展望します。
2月27日に晶文社さんから『恋愛の哲学』を上梓します。プラトン、デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、サルトル、ボーヴォワール、レヴィナスの恋愛論を手がかりに、恋愛について多角的に考察した本です。少し遅めのバレンタインデーギフトにいかがですか?
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ていうかよく読んだら、レールの先の人は「縛られて」横たわっていることになってる。オリジナルのトロッコ問題にそんな設定はない。この教員は意図的に残虐性を増加させている。馬鹿なの?そんな人間に倫理を教える資格はない。
それはそうと、哲学系で英語学習をしたい人はハーバードのサンデルの講義を聴くのがおススメ。理由は①サンデルは基本ゆっくりしゃべってくれる、②サンデルの英語はめちゃくちゃ聞き取りやすい、③サンデルの言葉遣いは論理的である、④サンデルと学生のディスカッションで議論の表現も学べる
今日、もともと自殺を扱う予定の授業があったのだが、今朝のニュースを受けて大急ぎで内容を差し替えた。そして授業では、内容を変更した理由とともに、この授業のなかでは自殺の問題を問い直してはいるが、それはこの問題を相対化するものではないことを、なるべく丁寧に伝えた。
2月15日に、光文社新書さんから、『友情を哲学する』を上梓します。西洋哲学史における様々な友情論を取り上げ、友達との関わり方に新たな光を当てる本です。読みやすい文体であることを心がけておりますので、ぜひご覧ください。 hanmoto.com/bd/isbn/978433 より
「哲学は役に立つのか」という問いに対して、「役に立つ」と言うのはよいとして、それが役に立たないことはあるし、それどころが有害であることもあり、しかしそうであったとしてもそれは哲学の価値を毀損するものではない、ということを同じくらいの強度で主張してくれないと、信用できない。
えらく微妙なタイミングですが、『恋愛の哲学』(晶文社)が重版し、第5刷を数えることになりました。昨日の件とは無関係であることを付言しておきますが、情報源の怪しいまとめ記事が拡散していく時代だからこそ、本にしか果たせない価値があると信じています。これからも泥臭く物を書いていきます。
いきものがかりの水野さんにコメントして頂けました。ありがとうございます。「YELL」は拙著の最後を締めくくる曲で、ニーチェと交錯させながら議論が行われます。
「カントとハイボール片手に朝まで語り明かしたいです」というコメントが到来。やめとけよ、と言いたいところですが、きっととても楽しいと思います。個人的に、カントは飲み二ケーションが高い哲学者ランキング最上位です。600族です。
【新刊!】春秋社さんから来年1月に『責任と物語』を上梓します。私がこれまで論じてきた「弱い責任」の概念を、アイデンティティの形成の観点から論じました。よろしければぜひ!
- 春秋社 ―考える愉しさを、いつまでも
【参加者募集中・定期】ケアの倫理に関する基本文献の読書会をzoomでしています。基本的に月に1度、金曜日の夜に行っています。学術的な議論ではなく、テクストから自由にのんびりとケアについて語り合う場を目指します。関心がある方は私にDMしてください。
『天気の子』の批評を書かせて頂きました。盛大にネタバレしていますが、よろしければ是非!→ なぜ帆高は「僕たちは世界を変えてしまった」と2度言うのか──『天気の子』における自然と責任の衝突 unleashmag.com/2019/08/23/ten