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「頭の回転が速くなる」方法

こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。

以前書いた「頭の回転が速い」を科学するというnoteに対して、大きな反響をいただきました。note創作大賞2024で入選するなど、大変光栄です。ありがとうございます。

こちらのnoteでは、「日常からいろんな物事について考えておこう。頭の回転が速く見える人は、考えたことがあることを話しているだけ」という趣旨で書かせていただきました。

最近とある方とお話している中で、「頭の回転が速くなる方法って何かありませんか?」と聞かれました。その方は、昔から頭の回転が速い人に憧れていたらしく、いろんな方法を試しつつ、頭の回転が速くなりたいとずっと願っていたらしい。確かに、累積思考量が多い以外にも頭の回転が速くなる方法ってあるんじゃないの?と自問自答しました。

ということで今回は「頭の回転が速くなりたい」と願う方向けに、特別な脳みそを持っていなくても頭の回転を速くする方法について、解説していきたいと思います。


「頭の回転が速い」と「思考が速い」の違い

まず、「頭の回転が速さ」と「思考が速さ」は似て非なるものだと思っています。頭の回転が速いとは、返答スピードが速いこと。

確かに、思考自体が速いわけじゃないけど、口先がペラペラ回る人っていますよね。これは冒頭紹介したnoteにも書いている通り、以前考えたことあるテーマを引用して会話しているだけであり、思考そのものがないので返答が速くなるということです。

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思考スピードが遅くても、返答が早ければ頭の回転は速く見える

つまり、「頭の回転が速い」=「返答が速いこと」と言い換えることができます。会話中に思考して返答するよりも、あらかじめ思考された内容を引用した方が速いので、累積思考量の多さが返答の速さに直結するということになります。

一方で、思考が速いとは、何かを考えて結論を導き出すスピードが速いということです。会話で引用するための元データを作る作業となります。

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思考スピードが速くても、会話中に思考すると頭の回転が遅く見える

会話している両者がお互い未知の領域について会話している場合は、思考が速い人の返答スピードが速くなります。両者ともに会話中に思考しなければならず、そのスピードが速い方が頭の回転が速く見えるのです。

しかし片方が詳しい領域についての会話では、思考の速さに関わらず、基本的には引用ネタをたくさん持っている方が返答スピードが速くなり、頭の回転が速く見えるのです。

つまり、「頭の回転が速い」と「思考が速い」の関係性は下図の通りです。

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思考スピードは、会話における電動アシストのような存在なのです。

領域に詳しい(累積思考が多い)と頭の回転は速くなり、思考スピードが乗っかると、とんでもなく頭がキレている人になります。

なので、思考力に自身がなくても「頭の回転が速い」人になることができるのです。


返答は「思考」か「引用」のどちらかを使う

会話において返答する際のパターンとしては、思考して返答するパターンと、引用して返答するパターンの2つが存在しています。

①思考⇒返答
返答するための累積思考がない場合は、会話の最中に思考して返答するためのデータを生成します。

②引用⇒返答
返答するための累積思考がある場合は、それを引用するのみで返答が可能なので、思考プロセスをショートカットできるのです。

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思考スピードが速いと、引用にも負けないスピードを出せます。

「引用」が多い話題やテーマは返答スピードが速くなるので、頭の回転が速い人になることができます。思考スピードが遅くても、会話の最中に思考することがあまりないので、頭の回転が速い人になりきることができます。

一方で、「思考」が多い会話では考えながら話すので、返答が遅い人、つまり頭の回転が遅い人になるのです。

ただし、思考が多くても、コミュニケーションにおける様々なテクニックを持っていれば、返答スピードを高めることはできるのです。それが今回紹介する、「頭の回転が速くなる」方法になります。


「頭の回転が速くなる」7つの方法

突然ですが、剣道の「剣・技・体」についてご存知でしょうか。

「気」とは気力のこと、「剣」とは竹刀操作のこと、「体」とは体さばきと体勢のこと。 これらがタイミングよく調和がとれ、一体となって働くことで有効打突の成立条件となる。

剣道用語 - 武道ツーリズム - 大阪体育大学

簡単にいうと、剣技体が一致しないと有効打にならないということです。

「頭の回転が速くなる」にも同様に条件があり、即答のための心技体を揃える必要があります。要するに、準備と技術でかなり頭の回転を速めることができるということです。

それでは、「頭の回転を早くする」7つの方法について解説していきます。

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即答の心:会話前に心を整える

①答えられる安心感の醸成 (心を整える)

まず一つ目は、会話における恐怖心を取り除くことです。

「答えられない質問が来たらどうしよう・・」という心配があると、頭の回転が速くなるどころか緊張してしまい、会話自体がうまくできません。まずはリラックスして、通常通り話す状態を作りましょう。

そのためにやることは、会話の全体設計と想定QAを用意することです。会話をできるだけ自分の想定する展開通りに進める、つまり出来レース化することで、自分のペースに持ち込みましょう。MTGではアジェンダを用意したり、自分がファシリテートしたりすることで、自分が話したいことをある程度話せるので、想定外の質問が飛んでくる確率も下がるので、落ち着いて会話することができます。


②発言のハードルを下げる (心を整える)

次にやるべきことは、発言のハードルを下げることです。

せっかく会話の内容がスムーズに頭に浮かんだとしても「これ、言って大丈夫かな?」「間違っていたら恥ずかしいな・・」と思ってしまうと、ためらいにより返答スピードが遅くなってしまいます。

家族や気心の知れた友達と話す場合は、あまり気にする必要がありませんが、上司や取引先と会話する際は「ためらい」が出てしまうことがあります。そういう時のために、発言のハードルを下げておきましょう。具体的には、「キャラ設定」と「会話の設定」を事前に行うことです。

キャラ設定では、「今日は新人になったつもりでやります」のように、予防線を張っておくことです。いじられキャラがいじられる前提だからこそなんでも発言できるのと同じで、変なこと言っても仕方ないよねというキャラに仕立て上げておくのが重要です。

会話の設定では、「ちょっと雑談したくて」や「うまく整理できていないのですが相談があって」のように、会話のラベルをつけます。「今日の会話はあんまり自信ないんだな」と相手の期待値を調整させておくことで、安心して話すことができます。

キャラ設定と会話の設定を事前に行うことで、失言や変な発言に対する心理的ハードルが下がるので、スムーズな会話が可能になります。


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即答の技:会話中のテクニックを活用する

③相手の主張を推察する (技を活用する)

ここからは会話中に気をつける「技」になります。最初は相手の主張を推察し、聞くべきポイントを絞ることです。

構造化し簡潔に会話してくれる相手の場合は主張がわかりやすいですが、そうでない場合は大変です。そんな時、全ての言葉に対して傾聴してしまっていては、自分の主張を考えるターンがやってきません。まずは相手の発言から主張を推察しましょう。主張がわかればそのタイミングから思考ができるので、相手のターンが終わるまでに自分の回答を用意する時間を長く確保できます。

回答を用意する時間が確保できれば、相手のターンが終わった瞬間に回答することができます。


④必要のない話を聞かない (技を活用する)

こちらに関しては一見乱暴な技のように見えますが、主張の推察と合わせ技で活用すると効果は絶大です。

人の話を傾聴することは重要ですが、それは発言を一言一句逃さず聞きましょうということではありません。主張には耳を傾けつつ、重要な話が終わった瞬間から、傾聴モードから思考モードに切り替えましょう

相手の話が長ければ長いほど、その話を聞かないことで自分の主張について考え、構造化する時間を稼ぐことができます。相手の話が終わる頃に自分の主張が構造化できていれば、あとはそれに沿って会話するだけです。

即レスにも関わらず、主張を整理して会話することで、頭の回転が速い印象を相手に与えることができます。


⑤主張だけ覚えておく (技を活用する)

時たまプレゼン時に、スライドに書いている文字を全て読みあげる人がいますが、そのような「読み上げスタイル」は会話に柔軟性がありません。スムーズなコミュニケーションでは、言葉の重複を避け、相手の理解度に合わせて情報量は柔軟に見直すべきなのです。

暗記してるかのように文字を読み上げるスタイルで会話をする人は、レスポンスが早かったとしても、会話自体が冗長であるため、頭の回転が遅く見えます。頭の回転が速いとは、レスが速いだけでなく、そのレスポンスが簡潔でわかりやすい必要があるのです。

なので、話し始める時は主張だけはブラさず、時と場合によって情報量を柔軟に調整しましょう。そして必ず主張の前には「結論」「言いたいことは」「最も重要なのは」などの枕詞をつけておきましょう。簡潔でわかりやすいレスポンスは頭の回転が速い印象を与えます。


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即答の体:会話のパフォーマンスを高める体づくり

⑥累積思考量を増やす (パフォーマンスを高める体づくり)

これは前回のnoteでも会話した内容ですが、やはり累積思考量の多さは回答スピードと比例します。

会話中に思考しながら話すのと、あらかじめ考えたことのあるものを引用して会話するのでは、返答時間に圧倒的な差があります。引用するためには当然ですが、引用元のデータを増やすことが大事です。そして引用元データを増やすためには、思考回数を増やす必要があります。

その方法としては大きく3パターンです。

①他者に問いを立ててもらう
他者からの問いかけは、今まで自分の考えがなかったことが多いので、積極的に問いかけてくれる人間関係とその機会を作りましょう。自分のフェーズに合った師匠やメンターのような人がいるとベストです。

課題を抱える
課題をたくさん抱えると、課題の先送りが困難になるので解決していかなければなりません。課題を解決するプロセスでは必ず思考するため、累積思考量が自然と増えます。そのためには、チャレンジや責任感のあるポジションに就いていきましょう。

自ら問いを立てる
自ら問いを立てられれば苦労しませんが、問いを立てるにも背景知識や教養が必要になります。知らなすぎることは問うことも困難ということです。そのためには読書や体験を積み、知識と経験を増やしていきましょう。

思考力を高める(思考回数を増やす)方法についてはこちらのnoteでも解説しています。


⑦脳みそを疲れさせない (パフォーマンスを高める体づくり)

これは意外に意識したことがない人が多いと思うのですが、会話において脳が疲れるのは、「話す」ではなく「聴く」なのです。聞き手は話の全貌が見えない状態で、相手の会話を聞きながら主張を構造化しなければならないからです。話している側は、構造化されたものをアウトプットしているだけなので、意外にも脳は疲れないのです。

では、聞き手の脳を疲れさせないための方法は大きく3つあります。

①必要のない発言を聞かない 
これはすでに述べた内容とも重複するのですが、脳を疲れさせないために、必要のない箇所はなんとなく聞いておけばOKです。全ての会話に全力で耳を傾ける必要はありません。もし重要そうな箇所を聞き逃してしまったら、「今の箇所、もう一回話してください!」とお願いしましょう。むしろ聞き直すことで、真剣に聞いてる感も増します。

接続詞に注目する 
読書でも同じことが言えますが、接続詞に注目しておくと良いです。「しかし」のあとは逆説がくるし、「結論」の後には最も重要な主張がきます。内容を理解している話で「たとえば・・」と具体例を話し始めたら、そこは聞かなくても大丈夫です。具体例は主張ではなく説明なので、既に理解している話を聞く必要などないのです。

相手に構造化させる 
これが最も有効な手段です。相手との関係性にもよりますが、会社の部下や後輩には躊躇わず話を整理させましょう。新人になればなるほど、会話が整理されておらず、まともに付き合うと脳が疲弊します。話を聞いて主張を抽出し、構造化する作業が最も疲れるのであれば、それを相手にしてもらいましょう。


まとめ

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即答の心技体を習得し、頭の回転が速い人になろう

ここまでご説明した手段を活用して、頭の回転スピードを高めていきましょう。頭の回転が速くなることで、仕事ができる印象を与えることができるだけでなく、仕事の生産性が飛躍的に向上します。生産性が高まれば、「仕事ができる印象」ではなく、「仕事ができる」という評価を獲得することができるでしょう。


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