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3 Facts About Lemmings(全1記事)

“死の行進”で知られるレミング、実は自殺するほど馬鹿ではなかった

ツンドラの厳しい環境に生息するげっ歯類・レミング。海に飛び込んで集団自殺をすることで知られている動物ですが、実はレミングは大きな誤解をされています。例えば、レミングたちは季節風に飛ばされてどこか異国の土地から“飛ばされてくる”と主張している人たちがいますが、けっしてそんなことはありません。200万年も前の化石が発掘されているのですから。また、“死の行進”と呼ばれる集団自殺についても誤解されています。ある映画のために、レミングたちは自殺する動物だというイメージを作り上げられてしまったのです。

レミングは風に飛ばされてやってくる?

ハンク・グリーン氏:レミング、この小さな北極ツンドラの過酷な環境下に生息するスーパーキュートでちょっとイジワルな生き物は、とてつもなく誤解されている!

そんな彼らの本当の姿を、今日はみなさんに3つご紹介します。

まず始めに、こんなこと本当は紹介するべきじゃないんだけど、彼らは本当に大きく誤解されているんだ。なぜなら人々の間ではレミングは空から降るものだと思っている人も少なくはないからね。

ネズミの生態に詳しい人たち、まあ、君たちが彼らを科学者と呼びたいならそれでもいいけど、彼らはレミングたちは季節風に飛ばされてどこか異国の土地から“飛ばされてくる”って言ってるんだ。

なぜなら、彼らのような小さな生物が冬眠もせず北極圏の過酷な環境で何百年も生存している理由がつかないからさ。真剣に彼らはそう思ってるんだ。

でもそれは違う、ヨーロッパ北部からは200万年も前のレミングの化石が見つかっているんだ。もしそんなにも前からこの極寒の地に生息していたのなら、北極の過酷な気候にだって適応することだってできたはずだ。

彼らはただ普通に交尾したりして繁殖しただけの話だ。でもね、たまに彼らは妖精かなにかのように突然まとまった数が消えたり、現れたりするように見えることもある。それはなぜなのか?

レミングは急に増えたり減ったりする

レミングの個体数は3~5年のサイクルで急激に増え、そして急激に減るんだ。そして3~4年に1回は絶滅が危惧されるほどの個体数になる。

なんでこんなことが起こるのか、いくつか考えられている理由がある。捕食されてしまった、増えすぎて食べるものが足りなくなってしまった、気候が変わってそれに対応できなくなった。

しかし、この小さな生き物は脊椎動物のなかでも繁殖するスピードがものすごく早いんだ。たった1年のうちに全体の個体数が10倍にもなることだってあるのさ。

そしてその地域にある食物を食べつくし、食べるものがなくなったレミングたちは徐々に数を減らしていって個体数がまたまた急激に落下して、その繰り返しさ。

だって、想像してみてよ。こんなにも食いしん坊なおでぶちゃんたちが、1つの場所に100匹も200匹もいたら、どんなにたくさんの食物があったとしてもすぐになくなっちゃうよ。

そして食べるものが無くなったら住む場所を移動しなきゃならない。遊牧民のようにね。

ただ、なにしろ彼らはものすごい数だから、誰にも見つからずにこっそり移動するなんてのは無理な話さ。物凄い大移動だ。

川があったっておかまいなしさ、彼らは喜んで飛び込むだろう。そして向こう岸にあるであろうおいしい草食べ放題ビュッフェを探しに行くのさ。

でもね、たまにはそれで溺れ死んでしまったりもするんだ。たくさんの毛むくじゃらたちの押し合いへし合いで身動きが取れなくなっちゃったりしてね。でもね、これは事故だ。

“事故”ってのがキーワードだよ、ここからが本当に大事な多くの人が大誤解をしているレミングの真実だ。

レミングは自殺するほど馬鹿ではない

そうだ、君たちがこれまでの人生のなかで聞いてきたであろうレミングのあれこれ、それこそ僕が今日いくつか挙げたもの、それらは大嘘さ!

今日、たくさんの人がレミングは自殺するネズミだと思ってる。それは1958年にディズニーが制作したドキュメンタリーが原因だ。『白い荒野』っていうタイトルで出版されたこの作品には生きる希望を失ったレミングたちが水に飛び込み入水自殺をする様子がドラマティックなナレーションとともに収録されている。

でも結局そんなのは大嘘だったんだよ! 殺人的な大嘘さ! この作品を作った奴らはカルガリーの絶壁ハドソン・ベイから箱いっぱいのレミングを放り投げたのさ、ドラマティックな映像を撮るためだけにね。

そして渾身のカメラさばき、絶妙なアングル、編集によって何ダースかのレミングが絶壁へと駆け上がり、その身を海へと放り投げているように見せたんだ。

でも本当はレミングたちは白く塗られたターンテーブルの上にのせられ、まるで集団自殺を図ったかのようにドキュメンタリーのフィナーレと同時に海へと落とされていったんだ。

本当にレミングに対して失礼な話だと、そうは思わないか? 『白い荒野』がその年のベスト・ドキュメンタリー作品でアカデミー賞を取った時だって誰もその裏に隠された嘘には気づかなかったんだ。

真実は1980年にカナダのテレビ番組のプロデューサーがレミングの生態にまつわる調査をするまではまったく公にはならなかったんだ。もちろんその時までにはすでにレミングたちは集団自殺するネズミだという噂の被害を存分に被っていたわけだけど。

今日、レミングとはなにかすぐに馬鹿な行動に出る人のことを表す言葉みたいになってるけど、それこそ賞を取るためにたくさんのか弱い生き物を断崖絶壁から投げ捨てたドキュメンタリー制作者たちにうってつけの名前じゃないか。

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■音声コンテンツはこちら

「日記」がビジネスパーソンに有効な3つの理由


熊谷翔大氏:今日は、「日記を書く習慣」がテーマです。新年が明けて、新しい習慣を身につけようと取り組まれている方も少なくないかと思います。

私も先週チームのメンバーと習慣について盛り上がったタイミングがありまして、私が一番人におすすめしているのは、日記を書く習慣です。

私自身は2018年の年始から始めたんですけれども、当時は仕事もプライベートも何をやってもうまくいかない時期でした。そこで、現状を少しでも変えるものはないかと本を読んで調べて、日記にたどり着いた経緯がありました。

最初はその日に起こったポジティブなことを3つ書くとかルールを決めて書いていたんですが、途中からは、その日起こったこと、思ったことを思うがままに書くように変わりました。

私は手帳の高橋さんの「3年日記」を使っていたんですけれども、2年目以降は昨年の同じ日付の欄に日記を書くかたちになっているので、1年前〜2年前のことを振り返りながら、楽しんで書いています。

ビジネスパーソンにとっても、日記はけっこう有効だと感じています。うれしいポイントを3つご紹介いたします。

まず1つ目は「その日の振り返りができる」ということです。書く内容は仕事でも仕事以外でもいいかと思うんですけれども、これが良かった、これが良くなかったということが言葉にするとわかります。人間は頭で考えるとモヤモヤしがちなんですけれども、言葉にするだけで、「もっとこれからこうしよう」みたいな次のアクションが浮かび上がりやすくなるかと思います。

私の尊敬する講師の方に聞いても、いいリーダーになるために、苦しいことも含めて日記を書いて読み返すとおっしゃっていました。

特にビジネスパーソンにとっては、少しでも仕事のレベルを上げたり人間としても一回り、二回り成長するためには、日記がPDCAを回すためのツールとして最適じゃないかと思います。

キャリアにも人生にもいい影響がある

続いて2つ目ですが、「感情のコントロールにつながる」です。今で言うマインドフルネスみたいな感じかなと思いますけれども、日々仕事や生活していく中で、良いことも良くないこともあるかと思います。

特に良くないことが起こった時に、常に聞いてくれる友人、家族がいればいいと思うんですが、そんなに毎日話を聞いてくれる人ってそういないと思います。自分で溜め続けると大きなストレスに変わってしまいますので、日記のように自分だけの世界を持てるといいかと思います。何かをデトックスする場を持っているということは、やはり精神衛生上すごくいいかなと思っております。

あとは、後に読み返してみた時に、「あぁ、この時はこんなことでイライラしていたんだな、若かったな」みたいに笑って読み返せるというところも、励まされるポイントだと感じています。

そして最後、3つ目は「キャリアを考えるヒントになる」です。その日起こったこと、うれしいこと、嫌なことを書き続けていくと、自分自身がどんなものにテンションが上がったり下がったりするのかが、少しずつわかってきます。ある意味心の叫びが聞こえてくるイメージかと思います。

これは言語化し続けるからこそ気づけるものだと私自身も感じておりますし、実は私も、日記を書き始めた2018年に転職に踏み切れたのも、日記のおかげだったんじゃないかなと感じています。

3つのうれしいポイントをおさらいします。1つ目、その日の振り返りができる。2つ目、感情のコントロールにつながる。そして3つ目、キャリアを考えるヒントになるということをお伝えしました。

毎日書くのは難しいという方は、ノートや携帯のメモアプリに書くのでもいいかと思います。頭の中を言語化するアクションは、きっと仕事、キャリア、人生に何かしらプラスの影響があるように思っております。

日記を習慣にしようと思ってみた方は、ぜひハードルを下げてやり始めていただけるといいんじゃないでしょうか。年始のタイミングですので、まだ習慣にするのにも遅くないかと思います。

変な話ですけれども、もし三日坊主で終わったとしたら、それはそれでいいと思います。割り切りましょう。三日坊主を何回か繰り返すと習慣に変わるということもあるかと思いますので、あんまりハードルを上げ過ぎずにやってみることをおすすめします。

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