オーストラリアのアルバニージー首相は20日、経営に行き詰まった南部のワイアラ製鉄所を立て直すため、連邦政府と地元州政府が計24億豪ドル(約2300億円)の公的資金を投入すると発表した。台頭する中国をにらんで経済安全保障を重視し、国内の鉄鋼生産能力を維持するのが狙いだ。
アルバニージー氏は、単なる民間企業の救済ではなく「国家への投資だ」と強調し、資金投入に理解を求めた。債務返済や生産設備の近代化、再生可能エネルギーを用いた鉄鋼生産に向けた投資に充てる。
ワイアラ製鉄所はアデレード近郊にあり、周辺も含め計約3千人を雇用している。(共同)