岩屋外相、IAEA事務局長と会談 処理水の安全で連携確認
岩屋毅外相は18日、東京・元赤坂の迎賓館で国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と会談した。東京電力福島第1原子力発電所からの処理水の海洋放出の現状について意見交換し、安全性確保のための連携を確認した。原子力の国際的な平和利用も議論した。
会談後の共同記者発表で議論の内容を説明した。岩屋氏は処理水放出の追加モニタリングでの「連携を確認した」と語った。IAEAの科学的根拠に基づく関与に謝意を示して「国際社会に対して透明性高く情報発信していく」と述べた。
グロッシ氏は処理水の海洋放出を「環境に害を及ぼさないようコントロールした形で行う」と強調した。
政府はグロッシ氏を定期的に日本に招いて進捗確認している。グロッシ氏の20日までの日本滞在中に石破茂首相との面会も予定する。
処理水の海洋放出に反対してきた中国は、2024年秋からIAEAの枠組みのもとで実施する海水の追加的なモニタリング調査に加わっている。結果をふまえて日本産の水産物の輸入を再開する方針だ。
IAEAは日本政府が23年夏に処理水の海洋放出を決める際に「国際的な安全基準に合致している」と結論づけた。今回のグロッシ氏の来日で改めて日本の取り組みを評価してもらい、中国に向けてアピールする狙いがある。
グロッシ氏は19日から中国も参加する海水の追加調査の現場を視察し、海水のサンプル採取作業にも加わる。