敵はいない。全員味方だ。
十四年間引きこもりをしている男性S様から「自分が抱えている閉塞感が坂爪さんにはどう見えるのか知りたい。一人でいると内面の渦に飲み込まれて苦しい。人と会わないとおかしくなりそう」と連絡をいただいた。私の正しい使い方である。S様は言った。僕には坂爪さんは野生味があるとか剥き出しだとかはあまり思わなくて、ワイルドな部分がありながら繊細な部分を丁寧に紡ぎ出しているところに魅力を覚える。繊細になり過ぎると脆くなって潰れるし、ワイルドになり過ぎると肝心な部分を取りこぼして思いやりがなくなる。そのバランスがすごいなと思うとS様は言った。
S様は言った。高校卒業と同時になんとなく専門学校に行ってなんとなく就職をした。出勤初日に「死ぬまでこれをやらなくちゃならないのか」と思ったら怖くなって一日で辞めた。自分から何かをやりたいと思うことがなくて、ただ、流されるままに生きてきた。いろいろあれこれ試してみたが、どれもうまくいかなくて、自分には生きている意味なんてあるのかなと思う。知り合いに自分のことを話しても、優しいことしか言われない。自分を知らない人に、自分はどう見えるのか知りたい。だから坂爪さんに連絡をした。誰にもこんな話はできない。誰にもこんなことは言えない。
S様は言った。テコンドーだけはやっていたが、坂爪さんとの会話はテコンドーの試合の雰囲気とすごい似ている。会話でこんな気持ちになったのははじめてだ。毎回、試合の時には「どんな練習をして来たとか、どんな準備をして来たとか、この場においては外から持ってきたものは一切通用しない。今、ここで起きていることに対処をしなさい」と言われている感覚になる。S様は、そのようなことを言った。私に格闘技の経験はない。だが、会話もセックスも音楽もダンスも料理も散歩も、あらゆるものはコミュニケーションだと思う。コミュニケーションは一種の格闘技みたいなもので、目的は相手をやっつけることではなく、掛け合いを通じて「一緒に気持ちよくなること」「一人では行けない場所に行くこと」だと思う。
一緒に気持ちよくなるためには、相手ばかりでもダメだし、自分ばかりでもダメだし、あらゆるものに対等である必要がある。全体になり、空気になり、川になり、風になり、鳥になり、音楽になり、踊るダンスみたいなものだと思う。空気を読むとか、空気を作るとかではなく、空気を手懐ける感覚に近い。相手に合わせると、自分が死ぬ。自分を出し過ぎると、相手が死ぬ。相手を見るのでもなく、自分を見るのでもなく、二人の間に流れている空気や音楽や心拍数のリズムを感じ取って踊るダンスが、コミュニケーションだと思う。宮本武蔵はそれを「観」と言ったし、スピリチュアル界隈の人は「ワンネス」と言うのだと思う。
私の場合、観念的になると苦しくなる。だから、文章を書く時は経験を書きたいと思う。頭の中で繰り広げた自分一人だけの空想ではなく、他者とぶつかって生じた火花に、生の手応えを感じる。S様は、試合に来ているのに、試合をやる気がないように見えた。及び腰で、ぶつかることを恐れていて、無様な自分を晒すことを恐れているように見えた。しかし、それでは試合が成立しない。殴り合いに見えたとしても、お互いが全身を今に投入することで巡りはじめるエネルギーがあり、掛け合いを通じて「一緒に気持ちよくなること」「一人では行けない場所に行くこと」ができる。大人という概念は幻想で、私たち一人一人は、永遠の男の子であり、永遠の女の子であるということを思い出せる。神様的なサムシングは自分の外側にいるのではなく、自分こそが神であり、世界を作っているものは他の誰でもない自分であり、俺=神=愛を全身で実感することができる。敵に見えたものは敵なんかではなく、自分を知るための味方であったことを思い出せる。内なる恐れが敵を作る。愛に敵はいない。すべてを包括する。故に無敵。故に無限。敵はいない。全員味方だ。
坂爪さん
改めて本日もありがとうございました。
感じていたことは全て、
お会いした時にお話ししたのですが、
2回お会いしたことによって
より気づいたことが一つありました。
自分の内面が変わっただけで、
目の前の人の反応が
ここまで違うんだということです。
その他の気づきは
あまり言葉にしすぎるのも
ナンセンスな気がするので、
あとは自分の素直な行動を重ねて
またいつか報告できたらと思います。
自分の中の嫌な部分に
光を当てる機会をくださって
本当にありがとうございました。
またお会いできた際にはぜひ
一緒にテキーラを飲みたいです!笑
おおまかな予定
2月22日(土)東京都中央区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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