小学生の時にたくさん計算した割り算ですが、割られる数の桁が4桁になってもすぐに計算できるでしょうか。
この問題を通して、筆算を使わずに暗算で割り算をしてみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
2727÷9
普通に考えると、筆算をして考えると思いますがなかなか面倒ですよね。
どのようにすれば簡単に暗算できるか、一緒に考えていきましょう。
解答
答えは「303」です。
どのような工夫をすればいいのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
この計算で使うのは「分配法則」です。この法則は割り算でも応用することができ、以下のように変形することができます。
(b+c)÷a
=b÷a+c÷a
この分配法則が理解できても、この問題でもどのように利用するかわかりませんよね。
ここで考えるのは、2727を2700と27に決めるということです。つまり、2727=2700+27にするということです。このように変形すれば分配法則を使うことができます。
なぜ、2700+27に変形したのかというと、2700と27の割り算の計算は暗算ですぐに出せるからです。
2727÷9
=(2700+27)÷9
=2700÷9+27÷9
=300+3
=303
このようにして、答えを出すことができました。
上記のように、計算しやすい数字に変換することで簡単に計算ができます。こちらのほうがミスなく、簡単に、早く答えに辿り着くことができます。
まとめ
いかがでしたか。計算の考え方を復習するいい機会になったのではないでしょうか。
暗算テクニックを使って筆算なしで計算ができるようになると、計算にかかる時間を短縮することができますね。
計算は、1問や2問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます余裕のある方は他の問題にもぜひチャレンジしてみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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