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 バッファローは2024年5月22日、同社製の一部の無線LANルーターがボットに感染する可能性があり、調査を進めていると発表した。この問題については、2024年5月21日に情報通信研究機構(NICT)のサイバーセキュリティ研究室 解析チームがX(旧Twitter)公式アカウントで注意喚起していた。バッファローは同機構の解析チームと連携し調査しているという。

 同社は特定の機種が、特定の条件に置かれた際、ボットに感染する可能性があるとする。対象の機種は「WHR-1166DHP2」「WHR-1166DHP3」「WHR-1166DHP4」「WSR-1166DHP3」「WSR-600DHP」の5機種である。条件はWeb設定画面のパスワードが「工場出荷時の状態になっている」または「推測されやすい文字列が設定されている」ことである。

「WHR-1166DHP2」の外観
「WHR-1166DHP2」の外観
(出所:バッファロー)
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 5機種は2014年から2019年にかけて販売していた製品で、いずれも2024年5月23日時点では販売を終了している。バッファロー広報によれば「ミドルスペックで、普及価格帯の製品」だという。2015年に販売開始したWHR-1166DHP2は普及価格帯でありながら、米国電気電子学会(IEEE)が2014年に承認した当時最新のWi-Fi規格「IEEE 802.11ac」に対応していた。