都の「トー横」相談窓口に想定以上の利用者 支援体制強化へ | NHK | 東京都
東京 新宿の通称「トー横」で若者が犯罪などに巻き込まれないよう、都が去年開設した相談窓口の利用者はのべ6000人余りにのぼり、都は想定以上の数だとして支援体制を強化することにしています。
ちなみに「きみまも@歌舞伎町」が開設されたのは2024年5月末なので、半年間でのべ6000人という数字はけして多くない。
利用者の多くは性被害や薬を過剰に摂取するオーバードーズなど、さまざまなトラブルを抱えていて、公的機関だけでなくそれぞれの分野でノウハウを持つ民間団体とも連携して支援を行っているということです。
この事業そのものは民間団体とも連携していることが記事にも明記されているが、なぜか民間団体を非難する根拠につかう反応が散見される。
[B! 東京] 都の「トー横」相談窓口に想定以上の利用者 支援体制強化へ | NHK
id:sirotar 某団体の報告を受けていた都が「想定以上」ねぇ。あいつら嫌われていたのか、正確な数字をあげていないかの二択かな。都が直接乗り出して新しい風が入り本当に良かったね。
id:himakao 週一未満の開催は取りこぼして当然なので、金を積み増しするなら開催頻度を増やす方向にするのが当然なのだが何故か一切されなかった
おそらく両氏が想定している団体はColaboのことだろうが、実際は一貫して公金の投入不足を訴えていた。東京都に委託された活動でも大量の自己資金を投入していた。公金の支出をもっと減らせると主張していたのは、むしろColaboを攻撃していた人々だ。
Colaboが約1300万円の人件費をもちだしていたという情報を見て、人件費を按分していなかったミスの背景を想像する - 法華狼の日記
事実としてColaboは投入された公金の二倍近くの活動をおこなっていたことが監査で明らかにされた。開催分の公金は必ず充当されたから足りないのは回数だけだったなどという根拠はどこにもなく、himakao氏の疑問は愚問にすぎない。
なおかつ当時から現在まで東京都は他の支援団体とも協力しているため、Colabo一団体への好悪が関係しているとは考えづらい。ついでにColaboが東京都に嫌われているのだとすれば、特別に負担をかけてまで監査をおこなった理由が、Colabo側ではなく東京都側の感情だったという憶測に妥当性が出てくる。
ちなみに上記のコメントふたつにfrothmouth氏がはてなスターをつけているが、半年前、一定の妥当性がある仁藤氏の指摘を東京都が無視したことは知っているはずだ。
[B! 仁藤夢乃] colaboの仁藤夢乃先生、都のトー横キッズ支援事業を痛烈批判
id:frothmouth Janssenの認識は古い、未成年用のリソースでもない/1月の臨時窓口の段階では対象が「18歳未満の男女」だったけど、実際に相談に訪れたのは18歳以上が多かった、新年度からは常設で対象「青少年・若者(12-30歳)」に
もし「あいつら嫌われていた」が事実だったとして、嫌われている側に見識と妥当性があって嫌った側が誤っていたなら、原則として問題があるのは嫌った側であって嫌われた側ではない。
つまりここで明らかになっているのは、東京都が支援活動において甘く想定をしていたことと、そのような問題が起きているのに「新しい風が入り本当に良かったね」と肯定することの愚かしさだ。もっとも、東京都が直接乗り出したことでどちらかといえばColaboが正しかったという現実を受けいれられるなら、それだけは確かに本当に良かったといえるかもしれない。