原作主人公vsオリ主   作:大根ハツカ

35 / 103
三一話:迷宮入り

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおお⁉︎⁉︎⁉︎」

「きゃあああああああああああああああ‼︎‼︎‼︎」

 

 落ちる、墜ちる、堕ちる。

 窓を越えた先は上空だった。二年一組の教室は三階にあったはずなのに、明らかにそれより長い距離を自由落下(フリーフォール)する。

 空気の抵抗をモロに食らい、ギシギシッ‼︎ とボロボロの肉体が呻き声を上げる。

 

「着地の準備はいいかしら」

「いいわけねぇだろ‼︎」

「あかん、うち……死んだ」

 

 遠い目をして佐武真尋は辞世の句を読む。

 もう完全に諦めの極地だった。

 超高速で地面(かべ)が接近する。

 あまりの恐怖に意識が飛びかける。

 

アタシの声に従え(Call)形なき星の鎖(Gravity)!」

 

 衝突の寸前。

 ふわり、と体が浮かび上がる。

 慣性も勢いも全て無視して、ゆっくりと地面に足をつける。しかし、腰が抜けていた俺は立つことなんてできず、ケツを強打して着地した。

 

「脳筋女! 言われた通り最速で連れてきたわよ!」

「……急いでくれとは言いましたが、最速で連れて来いなんて一言も言っていません。脳筋女は貴女では?」

 

 不思議な広場だった。

 多分、学校の何処かなのだろうが、空間が歪んでいる現在では元の校舎の面影が全く無いため何も分からない。

 ……あ、いや、近くに焼却炉が見える。あれは確か、夜な夜な殺人鬼が死体を焼いているという怪談がある、長い間使われていない錆びた焼却炉だ。元の面影は欠片も残っちゃいないが、ここは肝試し以外では誰も近づかない場所だろう。

 

「ひとまず彼女の事は置いておきましょう。簡易的な人避けの結界を張りましたが何処まで通用するかは未知数です。お寛ぎの所申し訳ありませんが、単刀直入に伝えさせて頂きます」

「これが寛いでるように見えんのか……⁉︎」

 

 痛みに呻いていると言った方が正しい。

 さっきから真尋が一言を話さないと思って腕の中を見たら、泡を吹いて気絶していた。仕方がない、放っておこう。

 

 コホン、と。

 気を取り直すようにして、ブレンダ先輩はこう告げた。

 

 

「栗栖椎菜と折手メアが共に姿を消しました」

 

 


 

 

「……だから目を離すなって言ったんすけどね」

 

 校内を探索しながら、ジェンマは呟く。

 側にはイヴリンが共に歩いていた。

 

「ジェンマお姉ちゃんの言うことってまわりくどいから、つたわらなかったのかも……」

「おおー? エヴァも言うようになったっすねぇー! ほれほれー!」

「やっ、やめてー! 髪がくしゃくしゃになっちゃうのー!」

 

 無限に続く螺旋階段を登る。

 さて、二階階から続く階段を上がったはずなのだがこれは何処へ繋がっているのか。先程は女子トイレの扉を開けると、そこは校長室に繋がっていた。

 もはや物理的な繋がりは無いに等しい。

 

(もう完全に異界化してるっすね。ここまでのモノは〈堕胎事変(フォールダウン)〉以降だと初めて……いや、あれよりも酷いっすね。六界列強(グレートシックス)が四人集結した時よりも世界が大きく歪んでるとか、一体何が起こってるんだか…………)

「……ありゃ」

 

 ブレンダに途中経過を報告しようと、通信端末を取り出すが繋がらない。何かの妨害によるものではなく、単に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に従ったものだ。

 

「……報告できない事が報告になってるとは思うっすけど、やっぱり心配っすね」

「ジェンマお姉ちゃんは心配性だね。リィンお姉ちゃんみたいなの」

「わたくしは別に心配性ではなくってよ⁉︎」

「リィンちゃんは心配性と言うより過保護っすよね」

 

 そんな風に談笑しているうちに、無限に続くかに思われた螺旋階段もようやく終わりを迎える。

 階段を抜けた先に待っていたのは、何故か屋上だった。

 

「もうめちゃくちゃだね」

「そうっすね……」

 

 見下げるのは広大に広がる白紙の大地。

 この高校は周囲が柵で囲まれているはずだが、()()()()()()()()()()()()()()()

 地面から見える地平線までの距離は約四〇キロメートルと聞くが、高層ビルの如き校舎の屋上から見える地平線までは、果たしてどれだけの距離があるのか。途方もない数字になることは間違い無いだろう。

 

「これって本で読んだアレなの、くろーずどさーくる」

「確かに、完全に陸の孤島っすね……ちなみにミステリはどちらの趣味っすか?」

 

 


 

 

「それは……折手が敵に回ったって言いたいのか?」

「不明です。私としてはその可能性が最も高いと思っていますが、栗栖椎菜に連れ去られた可能性も捨て切れません」

 

 連絡が付かないかと思ってスマホを取り出すが、そもそも圏外だった。これでは電話も繋がらないだろう。

 

「ですので、佐武真尋さんを連れて来たのはファインプレーですよ。探す手間が省けました」

「あ? なんで今真尋の話に……?」

「? 聞いていないのですか?」

「何を?」

 

 真尋は犯人候補として連れて来たのだが、折手と何の関係があると言うのだろうか。

 ブレンダ先輩は首を傾げて言う。

 

「彼女は番外位の協力者ですよ?」

「……聞いてねぇ」

 

 何も聞いてないが?

 ぺちぺち、と真尋の頬を叩いて起こす。

 

「うぅ…………うぇっ⁉︎ 六道くん⁉︎」

「おい、真尋。お前も折手の協力者なのか? いつから? なんで? 折手が今何処にいるか知ってるのか?」

「ちょっ、ちょっと待って⁉︎ 言うからっ、全部洗いざらい吐くからぺちぺちせんといて‼︎」

 

 協力したのか、俺以外のヤツと……。

 嫉妬なのか独占欲なのかよく分からない感情が湧き上がる。アイツの相棒は俺だけだと思っていた。

 

「一昨日、うちはディートリヒの手で転生者に変えられてんけどな? その後に現世の人格を取り戻してくれたんが折手さんで、校内に異常があるって発覚した時点で解決に協力することになってん」

 

 折手が人を助けた⁉︎

 にわかには信じられない話だが、あの折手でもちゃんと俺との約束を守ってくれているのかもしれない。

 

「番外位が消えた理由などは聞いていますか?」

「えぇ……? 折手さんいなくなったん? クラスもちゃうし、知らんかった…………」

「ふーん。何の役にも立たないわね、この女」

「取り敢えず、学校の周辺でも散策して───」

 

 

 ()()()()

 何かが動いた音が聞こえた。

 地面を引っ掻いたような、何か引き摺っているような奇妙な音だった。

 

 

「……なぁ、先輩」

「なんですか、六道君」

「人避けの結界ってのは誰にでも効くのか?」

「結界は迷彩効果と心理誘導を掛け合わせ、人が近寄りづらい空白地帯を人為的に作る技術です。その性質上、脳構造や精神構造が人間であれば問題なく通用するはずです」

「…………()()()()()()()()()()()()()

 

 ガサガサガサガサッ! と。

 何かが近づく音がする。

 相変わらず、この場では異能感知は働かない。

 聴覚だけが唯一の頼りだ。

 

 そして、それが現れた。

 

「きゃっ⁉︎」

「…………ッ⁉︎」

「なに、あれ?」

「…………は?」

 

 四者四様の驚き。

 それほどまでに、()()は異様だった。

 それを一言で表すと。

 

 

()()……⁉︎」

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()

 それがひとりでに、地面を這いずり進んでいる。

 肘にはぐちゃぐちゃの断面。そこから血なのか何なのかよく分からない液体が流れ出ている。その皮膚は人間よりも、昆虫のような硬質な殻に見える。

 

「……アンデッド? いや、違うわね」

「間違いなく転生者でしょう。左腕だけを単独で動かせる技能(スキル)、あるいはバラバラにされても生存できる肉体(アバター)

「コイツがこの異変の犯人か……?」

 

 とてもそうだとは思えない。

 コイツが世界を捻じ曲げる力を持つとは思えない。

 何故ならば、左腕はこんなにも弱々しくて、今にも消えそうなほどの死に体だった。

 

 左腕は俺たちの足元まで来ると、その身から流れ出る液体に指をつけ、地面に何かを描く。

 

「何だコレ。カタカナ……?」

 

 おそらくは左腕は何かを伝えようとしているのだろうが、字が汚く向きが逆なため読めない。首を傾げて、頭を捻って横目で文字を解読する。

 そこには、血(?)文字でこう書かれてあった。

 

 『オリデメアノモトヘイケ』

 

 意味の分からない文章。

 しかし、その筆跡に何故か既視感を覚えた。

 

「もしかして、お前はゆう───」

 

 

 ()()

 ()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「───やなの、か…………は?」

 

 知っている。

 俺はこの現象を知っている。

 異能が光の塵となって消滅する。

 それは、つまり。

 

「死ん、だ……⁉︎」

 

 あるいは。

 とっくの昔に死んでいた亡骸だったのか。

 

 それでも、考える脳を失っても。

 本能だけで俺の元へ辿り着き、遺言(ダイイングメッセージ)を残した。

 親友(オレ)を信じて。

 椎菜(イモウト)を救うために。

 

 

 だったら。

 俺は親友として期待に応えなければならない。

 

 

「行くぞ」

 

 遺体を弔うことすらできない友の為に。

 そして、一人で何処かへ行った相棒の為に。

 

「……罠の可能性は考えましたか?」

「知るか」

「えーと、この人が転生者ってことはうちとおんなじ様にディートリヒの手が加えられた刺客ってことやと思うけど……」

「関係ねぇ」

「アンタ、自分が立ち上がる事すら許されない重症者だってことを忘れたワケ?」

「うるせぇよ」

 

 震える足、痛む体、弱々しい心音。

 そんなもの、どうだっていい。

 親友は死んでも動き続けたんだぞ?

 俺が死に体で動く事ぐらい当然に決まってんだろうが‼︎

 

「そもそも、この学校から脱出するのは物理的に不可能よ。空間が歪んでいるせいで、何処が校門に繋がってるのか分からないもの」

「だったら、犯人を叩けばいいだけだ」

「それ、誰が犯人か分かった上で言ってる?」

「…………」

 

 二年一組、三〇人の生徒。

 俺と裕也と真尋を除き、全部で二七人の容疑者。

 犯人を見つけない限り、この迷宮からは抜け出せない。

 

「あんま話に着いて行けないねんけどさ、まず犯人が分かったとしてもその犯人の元まで行けんの?」

「……何が言いたい」

「だって、空間が歪んでるんやったら元の教室にも帰られへんのちゃう?」

「……………………、」

「私からも言わせてもらいますが、ジェンマからの定期連絡が途絶えました。校舎内は特に入り組んでいると考えて良いでしょう」

「……ここから見る限りそうとは思えないが」

「校舎の中のような物理的に区切られた場所では、特に世界観が歪みやすい傾向にあります。閉じた集団でローカルルールが生まれるようなものですよ」

 

 事件は迷宮入りし、世界は迷宮と化す。

 ここからは逃げられない。

 しかし、そこでふと疑問が湧いた。

 

「あれ? だったら、なんでアドレイドは俺の所まで来れたんだ?」

 

 アドレイドは二年一組の教室に来た。

 あの時だって空間は歪んでいたはずなのに。

 

「アタシは契約によってアンタと魂レベルでの繋がりがあるわ。空間なんてモノを超えた繋がりがね」

「…………待てよ?」

 

 アドレイド、物理的な区切り、二年一組。

 要素を頭の中で整理する。

 既にピースは揃っている。

 

「二年一組になら行けるぞ……‼︎」

 

 後は犯人を見つけるだけ。

 そして、そちらにも目処は立っている。

 

「こんな迷宮なんか速攻でブチ壊してやる。アドレイド式で行くぞ‼︎」

「?」

 

 アドレイドは真っ赤な髪を揺らして首を傾げた。

 

 


 

 

 気絶した教師。

 連れ去られた二人の生徒。

 

 二年一組は沈黙に包まれていた。

 誰も何も言わず、誰も席を立たない。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎」

「きゃあああああああああああああああ‼︎‼︎‼︎」

 

 そんな沈黙を破るように、教室の外から薄らと絶叫が聞こえてくる。

 生徒たちは窓を覗き込み───

 

 

 ドガンッッッ‼︎‼︎‼︎ と。

 割れた窓ガラスの窓枠ごと、壁が吹き飛んだ。

 

 

「いっ、痛ぇ……」

「今度は気絶せんでよかったぁ……」

「何よ。アンタの要望を叶えたんだから文句はないでしょ?」

「貴方の運び方が雑なんですよ」

 

 六道伊吹。

 佐武真尋。

 アドレイド・アブソリュート。

 ブレンダ。

 俺たち四人は二年一組に足を踏み入れた。

 

 方法は簡単。

 元々、アドレイドは二年一組から脱出する際に窓ガラスをブチ破っていた。つまり、その窓には物理的な区切りが存在しない。直接、二年一組と繋がっているため迷宮で迷うこともない。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「六道伊吹君! 何という授業態度だ! また停学になっても知らないぞ⁉︎」

「リッキーって思ってたよりヤバいねー!」

「旧校舎破壊事件を思い出すな……」

 

 クラスメイトが口々に話し出す。

 申し訳ないが彼らの話を聞いている余裕はない。

 ガン無視して、サッサとこちらの用事を済ませる。

 

「みんな、こっちに集まってくれないか?」

 

 戸惑う生徒達を急かして、彼らを一箇所に纏めて立たせる。

 二七人、容疑者は揃った。

 探偵役はこの俺、六道伊吹。

 

 つまんねぇ出題編はここで終わりだ。

 さぁ、解答編を始めようじゃねぇか‼︎

 

 

()()()()()()()()()()

「りょーかいっ、アタシの声に従え(Call)‼︎」

 

 

 ()()()()()‼︎‼︎‼︎ ()

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「悪いけど、犯人を探してる時間はねぇ。どうせこの中の誰かが犯人なんだから、全員倒すのが一番速いだろ」

「合理的ね。アタシも同意見よ」

 

 これこそ、蛮族(アドレイド)式推理法。

 犯人の被害よりも探偵による被害の方が甚大となる馬鹿のミステリーである。名探偵に怒られろ。

 

 ()()()()()()()()()()()()()

 

「まだです!」

 

 武道における残心のようなものか。

 相手を倒しても集中を切らす事なく警戒していたブレンダ先輩だからこそ、それが動いた事にに気がつけた。

 

 至近距離から爆発を食らったんだ。

 転生者や天使でもない一般人は、吹き飛ばされて気絶しているに決まっている。つまり、それを耐えたということはその者の正体は転生者、今回の事件の犯人だ。

 

「ひっ⁉︎」

「…………ッ‼︎」

「マジか……?」

 

 真尋は怯え、アドレイドは眉を顰め、俺は驚愕した。

 目の前にいるのは()()()()()()()()()()()()()()()()

 それ、即ち。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()ッ⁉︎」

 

 

 誰かが俺を監視していたのではない。

 ()()()()()()()()()()()

 

 阿左美輝星姫(あさみきせき)も、池谷心免(いけやしんめん)も、右川七光(うかわななみ)も、江黒樹雨(えぐろきさめ)も、大久保馬介(おおくぼばすけ)も、樫子隼雄(かしこはやお)も、苅込球児(かりこみきゅうじ)も、小島(こじま)ひよこも、後藤汐(ごとううしお)も、須林翔(すばやしかける)も、関根益子(せきねますこ)も、曽雌哉弦(そしやげん)も、田鎖(たくさり)ベルも、長院叡一(ちょういんえいいち)も、出淵太志(でぶちふとし)も、難波十八女(なんばさかり)も、樋熊柔三郎(ひぐまじゅうざぶろう)も、吹上奏音(ふきあげかのん)も、不知西瓜(ふちすいか)も、本土來詩世(ほんどくしよ)も、前原朱音(まえはらあかね)も、間根山矢魅(まねやまやみ)も、明時奈麻恵(みょうじなまえ)も、八剣武道(やつるぎたけみち)も、米倉火鳥(よねくらひとり)も、嫁兼星(よめがねきらら)も、四月一日雷亜(わたぬきらいあ)も‼︎

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()‼︎

 

 二七人の転生者は一斉にその呪文(キーワード)を告げる。

 

「「「「「「「世界新生(Reverse)」」」」」」」

 

 そして。

 二七種類の異能が炸裂した。

 

「───《石化魔眼》」

 

 アドレイドがそれらの異能を眼前で防ぐ。

 魔眼による概念的停止。空間そのものを固定化し、異能を相殺した。

 

 しかし。

 

「あガッ⁉︎」

主人(マスター)ッ⁉︎」

 

 二七種類もあれば、防御を貫通する異能だって一つくらいは存在する。

 嫁兼星(よめがねきらら)の眼鏡の奥に隠れた瞳から、空間すらも貫通する閃光(ビーム)が放たれた。ブレンダ先輩がワイヤーで俺を引っ張って直撃は免れたが、その余波が脇腹を焼く。()()()()()()()()()()()

 

 ()()()()()()()()()()()()()()

 

 ドゴアッッッ‼︎‼︎‼︎ と。

 二七種類の異能の衝撃に耐え切れなかったのか、俺たちよりも先に床が限界を迎えて崩れる。

 床下と繋がるのは一年三組の教室。確か、椎菜が所属しているクラスじゃなかったか? 三階の教室の下に四階の教室があるってどんな構造してんだよ……⁉︎

 

 兎に角、一年生の命がヤバい。

 二七人の転生者を相手に、民間人を守りながら戦える気はしないし、守る気はそもそもない。一応、声だけは掛けておくことにする。

 

「オイッ、お前ら逃げ───」

「「「「「「───世界新生(Reverse)」」」」」」

 

 呪文(キーワード)を告げられる。

 一年三組の生徒、()()()()()()()()()()()()()

 

「まさ、か…………ッッッ‼︎⁉︎⁉︎」

 

 勘違いしていた。

 俺は初めに入った二年一組の教室で世界観のズレを感知した為、この異変の犯人は二年一組にいると考えていた。だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 二七人の内の一人が犯人なんじゃない。二七人全員が犯人なのでもない。この事件はたかがその程度の規模では収まらない。

 

 百人以上の転生者が集まった〈堕胎事変(フォールダウン)〉よりも、異界化が進んでいるのならば。

 単純に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

()()()()()()()()()()()()()()ッッッ⁉︎⁉︎⁉︎」

 

 

 この学校に揃いし転生者は、七二五人。

 これより、史上最多の転生者が殺し合う〈星砕戦争(アルマゲドン)〉。

 

 生死を賭けた鬼ごっこ(デスレース)が開始する。

 

 







〈二年一組クラス名簿〉

出席番号一番 阿左美輝星姫(あさみきせき)
転生者。

出席番号二番 池谷心免(いけやしんめん)
転生者。

出席番号三番 右川七光(うかわななみ)
転生者。

出席番号四番 江黒樹雨(えぐろきさめ)
転生者。

出席番号五番 大久保馬介(おおくぼばすけ)
転生者。

出席番号六番 樫子隼雄(かしこはやお)
転生者。

出席番号七番 苅込球児(かりこみきゅうじ)
転生者。

出席番号八番 栗栖裕也(くるすゆうや)
転生者。

出席番号九番 小島(こじま)ひよこ
転生者。

出席番号一〇番 後藤汐(ごとううしお)
転生者。

出席番号一一番 佐武真尋(さたけまひろ)
転生者。

出席番号一二番 須林翔(すばやしかける)
転生者。

出席番号一三番 関根益子(せきねますこ)
転生者。

出席番号一四番 曽雌哉弦(そしやげん)
転生者。

出席番号一五番 田鎖(たくさり)ベル
転生者。

出席番号一六番 長院叡一(ちょういんえいいち)
転生者。

出席番号一七番 出淵太志(でぶちふとし)
転生者。

出席番号一八番 難波十八女(なんばさかり)
転生者。

出席番号一九番 樋熊柔三郎(ひぐまじゅうざぶろう)
転生者。

出席番号二〇番 吹上奏音(ふきあげかのん)
転生者。

出席番号二一番 不知西瓜(ふちすいか)
転生者。

出席番号二二番 本土來詩世(ほんどくしよ)
転生者。

出席番号二三番 前原朱音(まえはらあかね)
転生者。

出席番号二四番 間根山矢魅(まねやまやみ)
転生者。

出席番号二五番 明時奈麻恵(みょうじなまえ)
転生者。

出席番号二六番 八剣武道(やつるぎたけみち)
転生者。

出席番号二七番 米倉火鳥(よねくらひとり)
転生者。

出席番号二八番 嫁兼星(よめがねきらら)
転生者。

出席番号二九番 六道伊吹(りくどういぶき)
転生者。

出席番号三〇番 四月一日雷亜(わたぬきらいあ)
転生者。


正解者いてビビりました。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。