中国輸出、12月+10.7%に加速 米政権交代前に輸入も増加
中国税関総署が13日発表した2024年12月の貿易統計によると、輸出は前年比10.7%増加した。伸び率は11月の6.7%、ロイターがまとめたエコノミストの予想の7.3%を上回った。山東省青島港で2022年5月撮影。チャイナ・デーリー提供(2025年 ロイター)
[北京 13日 ロイター] - 中国税関総署が13日発表した2024年12月の貿易統計によると、輸出は伸びが2桁に加速し、輸入も上向いたが、年末の堅調ぶりはトランプ次期米大統領就任に伴う通商リスクに備えた貿易の前倒しが一因だった。
来週ホワイトハウスに復帰するトランプ氏は中国製品に高関税を課す方針を表明しており、貿易戦争の再燃リスクが懸念されている。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、Xu Tianchen氏は「中国春節(1月28日─2月4日)効果とトランプ氏の米大統領就任を前に12月は貿易の前倒しが鮮明になった」と述べた。輸入の増加については、中国の安値で買う戦略の一環で銅や鉄鉱石などコモディティー(商品)を買いだめする動きに支えられた可能性があると指摘した。
輸出は前年比10.7%増加した。伸び率は11月の6.7%、ロイターがまとめたエコノミストの予想の7.3%を上回った。
輸入は1.0%増と予想外のプラス。エコノミストは1.5%減少を予想していた。
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貿易黒字は1048億ドルで11月の974億ドルから拡大した。
対米貿易黒字は335億ドルで11月の298億1000万ドルから増加した。
税関総署の報道官は会見で、輸入には今年伸びる「多大な」余地があると述べた。
2024年の輸出は前年比5.9%増加。一方、輸入は1.1%増にとどまった。
中国の製造業者は元安に支援され、海外で買い手を見つけ、継続的に価格を下げることで国内需要の落ち込みを補うことができたとアナリストは指摘する。
バークレイズのアナリストは「12月の輸出の2桁増と購買担当者景気指数 (PMI)の新規輸出受注の増加は、関税の脅威が今後数四半期の輸出パターンに影響を及ぼし、新たな関税導入前に出荷が増加した後、減少するという弊社のこれまでの判断を裏付けるものだ」と述べた。
また「全体的に輸入の小幅な増加と消費者物価指数(CPI)上昇率鈍化は、最近の国内需要の回復が依然として浅く、弱すぎることを示している」とも指摘した。
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<景気回復の兆し>
ここ数カ月の景気刺激策を受け、経済に安定化の兆しがでてきた。
輸入の指標となる韓国の中国向け輸出は12月は8.6%増加し需要回復を示唆した。
24年の統計によると、鉄鉱石輸入は2年連続で増加し記録を更新した。不動産危機で鉄鋼需要は低迷したが価格下落が購入意欲を高めた。
大豆の輸入も記録的水準になった。米中貿易戦争を懸念し調達を急ぐ動きが出た。
半面、原油輸入は減少。景気低迷、燃料消費の頭打ちを背景に、コロナ禍を除き過去20年で初のマイナスとなった。
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