役員選任巡り3500万円の賄賂受け取った罪 鈴鹿市の社会福祉法人の運営に関わっていた女に猶予判決

2025年2月20日 17:57
三重県鈴鹿市の社会福祉法人で役員の選任をめぐり、元理事長らが3500万円の賄賂を受け取った罪に問われている裁判で、運営に関わっていた女に執行猶予付きの判決が言い渡されました。

津地裁

 社会福祉法違反の罪に問われているのは鈴鹿市の社会福祉法人「かがやき福祉会」の運営に関わっていた吉岡百々代被告(61)です。

 起訴状によりますと吉岡被告は当時の理事長の四宮慶太郎被告(58)と共謀して、2022年、かがやき福祉会の理事などの選任にあたり、適正な手続きを踏まずに、和歌山県の不動産管理業の男らが指定した人物に変更したことへの見返りとして計3500万円の賄賂を受け取ったとされています。

 20日の判決で津地方裁判所は「社会福祉法人の理事等の職務の公正に対する社会の信頼を侵害した程度は大きい」とした一方、「犯行を行う前に税理士などに相談して、一定の形式を取れば違法でないと聞いてこれを信じた面がある」などとして、吉岡被告に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
 

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