英スターマー首相が戦闘終結後のウクライナ派兵を検討 平和維持活動を念頭

スターマー英首相(ゲッティ=共同)
スターマー英首相(ゲッティ=共同)

英国のスターマー首相は16日、ロシアとウクライナの戦闘終結後の平和維持活動を念頭に、ウクライナに派兵することを前向きに検討すると明らかにした。英紙デーリー・テレグラフに寄稿した。同紙によると、スターマー氏が派兵検討を明らかにするのは初めて。

スターマー氏はウクライナの安全保障に貢献する「用意と意思」があると明言した。米国とロシア主導で和平交渉が進められることがないようにウクライナが参加する重要性も強調した。

スターマー氏は「英国がウクライナの安全保障を主導する」とし、さらなる軍事支援や派兵の可能性に触れた。同紙は欧州からの派兵が実現した場合、前線から離れた場所で活動する案があると報じた。フランスやイタリアでも派兵が議論されている。

米国がウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を現実的ではないとしているが「私たちは加盟を支援すべきだ」と主張。英国が、溝が深まる米国と欧州との橋渡し役になれるとの見通しも示した。(共同)

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