イーロン・マスク氏が謝罪 障害あるツイッター従業員の解雇を公然と揶揄 - CNN.co.jp
アイスランドを拠点とするツイッターのシニアディレクター、ハラルドゥル・トルレイフソン氏は、マスク氏へのツイートで、9日前から自分のコンピューターにアクセスできなくなったと訴えた。この日ツイッターは従業員約200人を解雇したと伝えられていた。トルレイフソン氏は「人事トップは私が従業員なのかどうかを確認できない」とツイートした。
トルレイフソン氏は、自分が進行性疾患の筋ジストロフィーを患い、20年以上前から車いすを使っていることを説明した。同氏はデジタルブランディング会社を設立し、アイスランドの首都レイキャビクに車椅子用のスロープ1000基を建設する慈善事業を推進した功績で国連やアイスランド大統領に評価されていた。同氏の会社は2021年にツイッターに買収された。
トルレイフソン氏は、キーボードやマウスを使う作業を長時間続けると手が動かなくなってくると説明、「それでも一度に1~2時間は書くことができる。ツイッター1.0ではこれは問題にならなかった。私はシニアディレクターで、私の仕事はチームの前進を助け、戦略的・戦術的アドバイスをすることだったので」と述べている。
人間の多様性に対応する政策を全面的とりやめることは、現代社会では資本主義だけを基準に考えても下策ということだろう。不遇な立場にある人々を社会に参画してもらうよう支援することは、総体的に見れば損失ではなく利益になる。
念のため、多様性に対応する政策は、それが資本主義において利益を生むことを目的としておこなうものではない。しかしそのような論点に進む以前の問題をトランプ政権が発生させていることもまた事実だろう。