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掛川花鳥園で見たハシビロコウは思いの外アグレッシブに飛び回る鳥だった

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ハシビロコウを見ました。

先日、静岡県掛川市にある「掛川花鳥園」に行ってきました。掛川花鳥園は「花と鳥とのふれあい」をテーマにした施設ということで、いわゆるJAZAに加盟しているような動物園ではなく、生体展示も行いつつアニマルカフェ的な鳥とのふれあい体験やショーなども売りにしたテーマパークのようです。

掛川花鳥園では色々な鳥を見たり写真を撮ったのですが、まずはやはりインパクト満点だった「ハシビロコウ」をご紹介。ハシビロコウはアフリカ中東部の熱帯に生息するペリカン目の大型の鳥です。大きなクチバシと顔、じっと睨みつけるような鋭い眼光、直立姿勢のまま微動だにしない様子など、独特の雰囲気を持つことで一時期からメディア等でも人気の動物であることは、皆さんもご存知かと。

この目つき(というか彫りの深さと眉部分の角度のせいかも)

日本国内では複数の動物園、テーマパークで飼育されていて東京近郊では恩賜上野動物園や千葉市動物公園で見ることができるそう。掛川花鳥園には1羽、メスのハシビロコウ「ふたば」(2020年に来園)が飼育されいていて、この施設の人気者となっているようです。

掛川花鳥園のメインエリアは巨大な温室のようなガラス張りの屋内施設で、人気者のハシビロコウがいるのはそんな屋内施設の一番奥にある放飼場。他の鳥とは接しない単独のスペースとなっています。
いました。こっちを見てる!?

あまり動かない鳥というイメージがありましたが、思いの外体は動かしていて、こちらが移動しなくても顔や全身を色々な方向から見ることができます。この日は平日ということもあり、そこまで入園者も多くなくハシビロコウは人を気にする風でもなく、好きに動いているように見えました。

冠羽が寝癖っぽくてかわいい。

白目剥いてる!(ハシビロコウの瞬膜らしいけどこれは見えているの?)

あまり飛ばないのかと思ったら、放飼場内を少し移動するのにも、バッサバッサと大きく羽ばたきながらジャンプするように移動します。急にこっち来るからびっくりした(笑)

ハシビロコウ全身。

また同じように移動してワラの上に戻りました。やはりここが好きなのかな?

と思ったら飛んだ! 今度はジャンプレベルでなく上空へ…… え、そんなにすぐ飛ぶの!?

放飼場の中を大きく旋回して飛ぶハシビロコウ。大きな羽の羽ばたきで風圧がこちらにも届きます。

降り立ったこの小屋の上はお気に入りの場所らししい。

細い足と体、大きな顔とクチバシがアンバランスです。

そのまましばらく動かないかな。

と思ったらまた飛びました!

連続写真で。見ての通り小回りが効くような飛び方ではないですが、決して広いと言えない放飼場のスペースを上手いこと飛びます。正面はよく見えてそうですが、大きなクチバシが邪魔で真下は見えるのでしょうか?

見慣れたアオサギなどよりふた周りぐらい大きな鳥なので羽を広げるととにかく迫力がありますし、なによりこんな顔とクチバシが大きな鳥が飛んでいるのを見たことがない!

ぐるっと回ってまたここに下りる。放飼場と見学スペースは簡単な柵でしか区切られてないので、ハシビロコウさえその気ならこちら側に入ってくることもできそうですが、流石にそれはないのかな?

大きな口を開けてあくびかな?

瞬膜が完全に白目なんだよなぁ……。


口を閉じたらキリっとした表情になって長考モードへ。もう少し飛んでくれそうな気配もありましたが(足を上げてグネグネ動かした後で飛ぶことが数度あった)、しばらく待って変化がないままで、丁度バードショーの時間だったので放飼場を跡にしました。このときは結局ショーは殆ど見ずにトイレに行ってしまったので、もう少しこのタイミングでハシビロコウを見ていれば良かったかも?

……というのもしばらくして戻ったら小屋の中で奥を向いて座り込んでいました。電池切れちゃった?

その後も時間を置いて何度か覗いてみましたが、寝ているか起きていても小屋から出てくることはなくじっと座ったまま。動き回って疲れたのか、そういうルーティーンなのかは分かりませんが、活発な時間帯に見られたこともあり、動かない鳥というイメージはハシビロコウの一面でしかないのかもしれませんね。激しく水に飛び込むカワセミだって、動かないときは全然動かない訳ですし。


飼育下なので本来の生態とは違う行動を取ってる可能性もありますが(施設内の鳥も餌付けされているので全く人を怖がらずに近寄ってきますし)、珍しい鳥の姿をじっくり見られて貴重な時間となりました。

最後に飛翔中のいい顔をトリミングでもう一度。