大人スケーターの支援を手厚く、町田樹さん「横のつながりも必要」

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坂上武司
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町田樹さんに聞く

 スケートの競技人口が伸び悩んでいる現状を打開しようと、日本スケート連盟(JSF)が各地で「基礎スケート教室」を開き、普及に力を入れている。こうした試みは特効薬になるのだろうか。元フィギュアスケーターで五輪や世界選手権などで活躍した国学院大の町田樹(たつき)准教授(34)に聞いた。

 ――1万人前後とされる競技者数を2029年度までに2万人にする目標をJSFは立てています。これは可能でしょうか

 平成以降、少子化や子どもの趣味や習い事の選択肢は爆発的に増えました。その中でシェアを奪い合うことになることなので、極めて困難な数字だと思っています。2010年代、男子は高橋大輔さんや羽生結弦さんや私、女子は浅田真央さんといった選手がいた中でも数字は横ばい。ほかの野球やサッカー、テニスはのきなみ競技者数は減っています。各競技団体が苦しんでいる中で、JSFも増やす試みはしないといけないですが、楽観視はできないと思います。

 果たして競技人口を増やすことがそもそも幸せにつながるのか、ということも考えなければいけません。フィギュアの場合はリンクが都心だけ微増している状況。地域格差があります。1リンクあたりの競技者数の過密という点も考えないといけないでしょう。現在のリンク環境における競技人口はどれくらいが適正かを把握すること。それが何よりもまず必要だと思います。増やすことはもちろん大事ですが、競技者数を維持する戦略を打ち出すべきだと私は考えています。

偶然の出合いから明確な意志へ

 ――室内リンクはピークだった1985年度の268から2021年度には99カ所に減っています。やはりリンクが増えないと競技者数も増えないのではないでしょうか

 私のことを申し上げますと…

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