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キャベツの値段は「高くなり続ける?」or「そのうち安くなる?」八百屋からのお知らせ!そのワケとは

青髪のテツ八百屋歴14年|野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

キャベツの高値が続いていますね。少し安くなりかけていますが、今後どうなっていくのか気になっている方も多いと思います。

「農家の生産コストが上がっているからもうキャベツは安くならない」という情報を目にしたのですが、これは嘘です。

とはいえ、これまでのように1玉100円以下で販売できる日が来るかどうかは微妙だなと思っています。

そこで今回は「キャベツの値段はこれからどうなっていくのか」を八百屋目線で書いていきます。

生産コストが上がっているからキャベツは安くならないは嘘

みなさんは野菜の値段が何で決まるかご存知でしょうか?

飲食店やお店で販売されている商品の多くは生産コストや人件費を加味して価格が決められますが、野菜の場合は違います。

現状のルールでは農家さんが負担している生産コストは野菜の値段には反映されておらず、生産量や流通量によって価格が決まっているんです。

つまり、キャベツが順調に育成できて大量に生産されたタイミングではキャベツの値段が安くなり、天候や気候、病気の影響で生産量が減ってしまうと価格は高くなるんです。

「生産コストが加味されないと値段によって農家さんが赤字になるじゃん」と思う方がいると思いますが、その通りで生産量が多すぎると農家さんは赤字になります。

なぜこんなルールになっているのかというと、野菜は売れ残るとすぐ傷んでしまうので、大量に流通しているものを高く販売してしまうと売れ残って廃棄することになります。逆に少ないものを安く売るとすぐなくなってしまうからです。

つまり、今は天候不順や生育不良による影響でキャベツの流通量がとても少ないので、このような高値になっているというわけです。

キャベツは今後安くなるのか

間違いなくキャベツはどこかのタイミングで安くなるとは思います。

農林水産省は、キャベツについて、来月(6月)中旬以降は出荷量が増え、価格が落ち着くのではないかと予測しています。

ただ心配なのは、最近は猛暑であったり、冬なのに暖かいとか、天候不順が多くキャベツに限らず、野菜を安定して生育するのが難しい環境になっていると考えられます。

なので、私の過去の経験ではキャベツが大きく値下がりしてしまって、1玉58円や78円で販売しても利益が出るような時期がありましたが、そのような野菜の価格が暴落するような機会は減るような気がしています。

キャベツの値段についてまとめ

今回は「キャベツの値段はこれからどうなっていくのか」を八百屋目線で書いていきました。

経済的に余裕のある方は、高くても野菜を購入し食べることで農家さんの応援になりますので、ご協力いただけると助かります。

節約しないといけない方は工場野菜を食べる機会を増やしていただけると嬉しいです。工場野菜とは、もやし、豆苗、フリルレタス、きのこ類などの工場で作られている野菜です。これらの野菜は天候や気候の影響を受けず、一定の数を生産され続けるので、野菜が高くて野菜が食べられないと思っている方は野菜コーナーをスルーせず、ぜひ工場野菜の値段をチェックしてみてください。

ぜひ今回紹介した方法を使って、今が旬の大根をたくさん食べてくださいね。

他にも「白菜の汚れをごっそり素早く洗い流す方法」や「キャベツを美味しい状態のまま長持ちさせる方法」という記事を書いているので、気になる方は読んでみてください。

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ありがとうございます。
八百屋歴14年|野菜のプロ

八百屋歴14年|野菜や果物の選び方、保存方法、食べ方、豆知識など発信|Xのフォロワー数は70万人超|野菜の本を5冊出版|ブログ『やさいのトリセツ』を運営

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