渓流釣りの一服・宿泊用にと、20年ほど前に渓流脇に建てた山小屋だけど、最初の頃の室内照明はガソリンランタンを焚いていたけど、燃料の消耗も激しく化石燃料に頼るのもあまり好ましくない気がして、豊富にある水を利用した発電システムを考案した。
取り組んだのは、手に入りやすい中古ポンプを水車として利用するシステムでした。
口径65Φの汎用ポンプの吐水口から導水してポンプを逆転させ、その動力をベルトドライブで大型車用ブラシレスオルタネーターを回転させ、発生した24Vの直流電流を常時バッテリーに充電し、そのバッテリーに接続したAC-DCインバーターで交流100Vに変換して渓流山小屋へ配電しています。
この水力発電機のリアルタイム出力は500W程度ですが、大型バッテリーの蓄電量と定格3000WのAC-DCインバーターの組み合わせで、室内灯はもちろん、作業工具や電動薪割機、電子レンジなど、家電器具を選ばす使用できる実用機となっています。
再生可能な小沢の水の落差エネルギーを利用した、ポンプ逆転水車方式です。
汎用ポンプや、オルタネーター、バッテリーなどは廃棄車両の中古を利用、水力発電機全体のフレームは仮設パイプで組上げた少予算のシステムです。
発電に利用した水は本流に戻され、自然にやさしい無排気・無騒音の再生可能エネルギー発電システムです。