Immersive Engineeringの解説(1)工業化の基礎【1.20.1】

Immersive Engineering

Immersive Engineeringとは?

マルチブロックの大型機械、アイテムを運ぶベルトコンベア、水車や風車を利用した発電、リボルバーやレールガン等の武器を追加する工業化MODです。他の工業化MODと比べると雰囲気重視なMODで、利便性を追い求めるというよりもレトロフューチャーの世界観を楽しむMODという印象が強いです。

最初にやるべきこと

エンジニアの手引書をクラフトする

Immersive Enginieeringのゲーム内マニュアルです。大型機械の作成方法を確認する際に必要となります。

エンジニアのハンマーをクラフトする

大型機械の作成やMOD内のアイテムをクラフトする際に要求される板のクラフトで使用します。

コークス炉を作る

コークス炉は、石炭からコークスクレオソート油を生産するためのマルチブロックの構造物です。
コークスは鋼鉄インゴット、クレオソート油は防腐木材フェノール樹脂の作成に必要となります。
Thermal Seriesを導入している場合、コークス炉は熱分解機で代用可能です。

コークス炉の作り方

コークス炉用レンガを27個クラフトし、3×3×3の形状で設置します。

設置が完了したら画像の赤色の部分のブロックをエンジニアのハンマーで右クリックします。

完成すると以下の画像のように見た目が変化します。

コークス炉の使い方

右クリックでGUIを開き、画像の左の部分に石炭を置くとコークスクレオソート油の生産が始まります。クレオソート油は、石炭1個で500mB生産でき、1000mB貯まるとバケツで回収可能になります。バケツで回収する際は、画面右上の青色のマークが表示されている場所にバケツを置いてください。

他MODを導入している場合、パイプ等でアイテムやクレオソート油の搬入、搬出が可能です。

原始高炉を作る

原始高炉は、鉄インゴットとコークス(または木炭4個)から鋼鉄インゴットを生産するマルチブロックの構造物です。他MODを導入していて他に鋼鉄インゴットを作る手段がある場合、この装置は作成不要です。

原始高炉の作り方

高炉用レンガを27個クラフトし、コークス炉と同じように3×3×3の形状で設置後、エンジニアのハンマーで中央のブロックを右クリックします。

完成すると下の画像のような見た目に変化します。

原始高炉の使い方

右クリックでGUIを開き、鉄インゴットとコークスを配置すると鋼鉄インゴットの生産が始まります。副産物として鉱滓が手に入りますが、これは肥料コンクリートのクラフトに使用できます。

原始高炉はパイプ等に対応していないため、搬入、搬出は手作業で行う必要があります。

エンジニアの工具台をクラフトする

機械の部品等を作るための作業台です。クラフトには防腐木材が必要です。

機械部品のブループリントも必要になるので作っておきましょう。クラフトに必要なアルミニウムインゴットは、オーバーワールドに生成されるボーキサイト鉱石アルミニウム鉱石を精錬することで入手できます。

エンジニアの工具台の使い方

左にブループリント、真ん中に素材を配置し、右側のアイコンから作りたいものを選択することでクラフトできます。アイコンにカーソルを合わせることで必要な素材を確認することもできます。

鉄製機械部品鋼鉄製機械部品は、普通の作業台でも作成可能ですが、エンジニアの工具台で作ると必要な素材の量を減らすことができます。

電力について

機械を動かすためには電力が必要です。Immersive Engineeringにも発電や送電の仕組みが用意されていますが、他MODを導入していて既に発電や送電の仕組みを構築済みであれば、そちらで代用も可能です。

発電方法

発電方法としては、水車、風車、熱電発電機、ディーゼル発電機、避雷針の5種類ありますが、ここでは水車、風車、熱電発電機のみ解説します。

水車を利用した発電

動力ダイナモ水車をクラフトします。

作成した動力ダイナモを設置します。

動力ダイナモの穴が空いている面に水車を接続します。

水を流して水車が回転したら完成です。送電は動力ダイナモから行います。

水車は最大3つまで重ねて設置することができ、水の流し方によって発電が変わります。(上半分から下半分に向かって半円形に流すと良いとのこと。)

風車を利用した発電

動力ダイナモを設置し、穴が空いている面に風車を取り付けます。

風車は右クリックで風車の帆羽を取り付けることで、発電効率を上げることができます。(取り付ける際は、風車の中心部分を右クリックしてください。)

熱電発電機を利用した発電

熱電発電機は2つの物体の温度差を利用して発電する装置です。

下の画像のように熱電発電機に熱い物体と冷たい物体を隣接させることで発電ができます。

発電に利用できる物体の温度は以下の通りで、温度差が大きい程発電量も多くなります。

青氷:200K
氷塊:240K
氷:260K
水:300K
溶岩:1300K
マグマブロック:1300K
ウラニウムブロック:2000K

送電方法

接続端子、ワイヤーの束、継電器を利用して送電します。これらのアイテムには、低圧、中圧、高圧の3段階のランクがあり、電圧が高いほど送電量に優れます。

低圧接続端子
電力を搬出、搬入するための器具です。

低圧ワイヤーの束
接続端子や継電器間で電力を転送するためのワイヤーです。

低圧線継電器
電力を中継するための器具です。長距離送電する場合等に利用します。

実際の使用例です。電力を取り出したい機器(動力ダイナモ等)と送りたい機器(機械等)に低圧接続端子を取り付け、低圧ワイヤーの束で送信元と送信先の端子を右クリックすることでワイヤーを接続します。下の画像では参考として低圧線継電器を経由して接続していますが、このくらいの距離であれば継電器は不要です。

送電に関する注意点や補足事項

  • 接続する端子、継電器、ワイヤーの電圧は揃える必要がある
  • 電圧を途中で変えたい場合は、変圧器高電圧変圧器を利用する(変圧器は低圧と中圧の変換が可能で、高電圧変圧器は全電圧の変換が可能)
  • ワイヤーがブロックに接触すると焼き切れるので、接触しそうな場合は継電器を利用して迂回が必要
  • 接続済みのワイヤーはエンジニアのワイヤーカッターで右クリックすることで回収できる
  • 接続端子はワイヤー1本だけ接続可能だが、継電器は複数本接続できる
  • ワイヤーに生物が触れるとダメージを受ける
  • 被覆済みの低圧ワイヤー被覆済みの中圧ワイヤーで接続すれば接触してもダメージを受けない(被覆済みの高圧ワイヤーは無い)

関連アイテム

低電圧キャパシタ
電力を貯蔵できる蓄電池です。エンジニアのハンマーで上下の面を右クリックすることで搬入と搬出を切り替えられます。低圧、中圧、高圧と3種類のランクありますが、接続端子と電圧が異なっていても接続できます。

エンジニアの電圧計
蓄電量を測定するための装置です。導入MODによっては不要かもしれません。

充電ステーション
右クリックで置いたアイテムを充電する機械です。

アイテムの輸送について

Immersive Engineeringではベルトコンベアを利用してアイテムを輸送します。

ベルトコンベアの特徴

  • ベルトコンベアの終端にインベントリを持つブロック(チェスト等)がある場合はアイテムを搬入する
  • ホッパーはベルトコンベアの上にアイテムを投下することができる
  • プレイヤーが輸送中のアイテムに近づくと回収してしまう
  • ベルトコンベアにガラス防腐木材の足場等を右クリックすることでフレームを付けることでき、プレイヤーがアイテムを回収するのを防ぐことができる(フレームの取り外しはシフト右クリック)
  • エンジニアのハンマーでシフト右クリックすることで斜めに傾けること出来る

関連アイテム

ベルトコンベア
通常のベルトコンベアです。

搬出ベルトコンベア
チェスト等からアイテムを搬出する機能を持ったベルトコンベアです。

分岐コンベア
アイテムを左右交互に輸送するベルトコンベアです。

垂直コンベア
垂直方向にアイテムを輸送できるベルトコンベアです。

ドロップコンベア
通過するアイテムを落下させることができるベルトコンベアです。アイテムは下にあるインベントリに搬入されるか、そのまま落下します。レッドストーン信号によって落下を止めることができます。

レッドストーン制御ベルトコンベア
レッドストーン信号を受けると停止するベルトコンベアです。

シートカーテン
物体が通過する際にレッドストーン信号を出すカーテンです。フレーム付きのベルトコンベアやその他の開口部に設置できます。

アイテム分別器
右クリックでGUIを開き、フィルタ登録したアイテムを登録した面から搬出する装置です。登録されていないアイテムが搬入された場合は、フィルタが登録されていない面から搬出しますが、搬入された面から搬出されることはありません。ベルトコンベアやチェスト、他MODのパイプ等が隣接していない面からは搬出されません。

アイテム括出器
指定したアイテムがすべて搬入されるまで、内部に蓄えてから搬出する装置です。レッドストーンワイヤーが取り付けられているときにフィルタを満たすと設定した色の信号を出します。

液体の輸送について

液体の輸送は液体パイプを利用して行います。

コークス炉のような自動搬出機能を持たない装置から液体を搬出する場合は、液体ポンプも必要になります。

コークス炉からの液体搬出例

液体ポンプエンジニアのハンマーで右クリックし、搬出面と搬入面を設定します。液体ポンプは動作に電力が必要なため、上部から供給します。

液体ポンプの搬入面とコークス炉、搬出面と搬出先のブロックを液体パイプで接続し、ポンプにレッドストーン信号を送ると輸送が始まります。

液体の回収

液体ポンプはワールド内の液体を回収することもできます。下の画像は無限水源から水を回収し、木製バレルに輸送する例です。

関連アイテム

木製バレル
液体をバケツ12杯分保管できるブロックです。エンジニアのハンマーで上面や底面を右クリックすることで搬出面と搬入面を設定できます。木製のため高温の液体は保管できません。

金属バレル
液体をバケツ12杯分保管できるブロックです。高温の液体も保管できます。レッドストーン信号を受けると自動搬出を停止します。

液体分別器
アイテム分別器の液体版です。

液体排出口
搬入された液体を撒き散らすブロックです。レッドストーン信号で停止できます。

次回 → Immersive Engineeringの解説(2)ツールと機械