「ネイティブスピーカーでも合格できない!」フランスが移民に課す語学テストが難しすぎる
フランス政府が移民に新しく課す語学テストが、ネイティブスピーカーでも難しいレベルだとして批判されている。 【画像】「ネイティブスピーカーでも合格できない!」フランスが移民に課す語学テストが難しすぎる フランスは昨年、国境管理や移民制度の厳格化に関する法案を可決し、年内に施行される予定だ。その法律では、フランスに短期滞在する外国人や、フランスの市民権取得を目指す移民に求める語学力の要件も厳しくされた。 たとえば、これまでフランスに数年ほど滞在する居住許可を得るには、フランス語の習得に努めるという誓約書に署名するだけで、語学テストは必要なかった。だが新法では、フランスの中学生レベル(11~15歳)の語学力を証明する試験に合格することが義務付けられた。 次に、長期滞在者やフランス国籍取得の申請者については、これまでも語学テストが義務付けられていたが、今後はより高いレベルの語学力が求められるようになった。 同国の公共ラジオ「フランスアンフォ」によれば、10年の滞在許可を取るにはフランスの高校生レベル、市民権取得には大学生レベルの語学力が必要になったという。 とくにこの市民権取得のための語学試験はハードルが高く、フランス語のネイティブスピーカーでも落ちる難易度だと、英紙「ガーディアン」は報じている。
高学歴のネイティブ10人中、2人が不合格
事実、フランスアンフォが10人のネイティブスピーカーを募って試験を受けさせたところ、2人が落ちたという。また、最終的に合格した8人のなかでも5人は筆記試験で基準点を下回り、口頭試験でなんとか挽回しての及第点だった。 ちなみに、10人のうち9人は学士号を持っており、うち1人は文学の修士号まで取得しているという優秀なグループだったにもかかわらず、この結果である。 難民や亡命希望者にフランス語を教える学校で働くフェリックス・ギヨンは、「フランスでの長期滞在や国籍取得を希望する外国人の大半にとって、このレベルはあまりにも高すぎる」と指摘している。 この新法が与える影響に関して調査した議会の報告書によると、初年度には約6万人が語学試験で不合格となり、フランスに滞在できなくなる可能性があるという。
COURRiER Japon