amazonの電子版で2日早く幻獣&妖怪タッグ最強王図鑑を読んだので興奮冷めやらぬ内に感想を書こう(この文章は12月17日執筆)と思います。
めちゃくちゃネタバレありな内容なので、未読の方は是非本編を読んだ後の閲覧を推奨します。
ネタバレ抜きで言えるのは一言。超エキサイティングなタッグバトルでした!!!!
この下からネタバレありの内容となります。それを踏まえた上でお読みください。
優勝~3位2組の予想、完全的中!!!!!!!!
先日書いた勝敗予想と比較すると、一回戦のうちの8試合中2つの試合の勝敗は外していましたが、その両方の試合の勝利タッグどちらもが、二回戦で自分が勝つと踏んでいた2チームに敗退した為、結果的にベスト4、優勝チームまで自分の予想通りに。
動物最強王図鑑PFPに続いての予想的中となるため、まずはそのことを存分に喜びたいと思います。図書カード貰えれば良いなぁ~!ただ自分が結果は当たったものの、自分が予想した試合の内容とは異なる攻略法・展開などもちらほらありました。
監修者の方が違うためか一部以前の最強王図鑑とは異なる描写がある幻獣・妖怪もいましたが、どのキャラクターもそのキャラらしい戦い方でしっかりトーナメントを盛り上げてくれていたと思います。その中でも個人的に特に印象に残ったタッグや試合についていくつか触れてみましょう(直前の優勝予想文と合わせて読むと結構面白いかもしれません)。まずは試合から。
一回戦 第二試合
今回のヴァンパイアの魔術師としての力が存分に発揮された試合。身体能力の高さや霧になるなどの能力は共通していますが、前回のヴァンパイアの魔法が魅了という精神的なものだったのに対し、今回のヴァンパイアの魔法は火炎や麻痺など直接的なものが多いです。前回と微妙にデザインが違いますし、別個体なのかもしれませんね。自分の予想では両面宿儺を魅了して弓矢で大百足を射抜かせての勝利かと思っていましたが、実際はヴァンパイア本人が火炎魔法で直接燃やすという妖怪最強王に近い攻略法になりました。大百足を足止め出来ていたゴーレムのタンクとしての優秀さと、ゴーレムの弱点を見抜く両面宿儺の戦士としての観察眼も光る試合でしたね。
一回戦 第四試合
個人的な推しタッグであった九尾の狐&鬼女紅葉とロック鳥&ナーガのバトル。今までの経験から、最強王図鑑は敵との相性や環境次第でどんなに強いパラメータのキャラ/タッグも初戦敗退しうるシリーズだと知っているため、期待した分の落胆を味わいたくないという思いもあって九尾の狐&鬼女紅葉は敗北する可能性が高いと考えていました。しかし、知能が高いキャラがそこまで高くないキャラを翻弄したり策に嵌めてフィジカルや能力の差を覆すのも最強王図鑑の定番。九尾の狐も鬼女紅葉もその高い妖力と優れた戦略で鮮やかな勝利を飾ってくれました。ナーガに対して九尾の毒が通じるのは異種闇のサマエル戦を参照すると少し違和感がありましたが、注意書きの通り監修者の方の解釈の違いや、毒の爪と毒の息の違いという事かもしれませんね。
なんばきび先生の秀逸なキャラデザと七海ルシア先生の美麗な画力もあって、鬼女紅葉の紅葉を散らしながら舞うように戦う姿はとても美しく、九尾の狐に次ぐ推し妖怪となるほどの魅力がありました。
一回戦 第五試合
事前予想で一番どちらが勝ってもおかしくないと感じていた試合。賢さと勇猛さを備えた属性魔法の使い手同士であるフロストジャイアント&イフリートのタッグは強いだろうなとは思っていましたが、その強さを存分に見せつけてくれた試合展開でした。海から迫る相手をフロストジャイアントが凍結させるのは予想ドンピシャ。体勢を崩しているところにイフリートの炎で顔面を燃やされて戦闘不能になっただいだらぼっちには、読んだ当初は割と脆いなと思ってしまいましたが、冷静に考えると大巨人だろうとなんだろうと頭燃やされたらそりゃ死ぬよね。イフリートは異種闇で八岐大蛇の首一本を瞬時に焼き尽くすほどの炎も扱えていたのでむべなるかなといったところです。そして海坊主に吞み込まれてなお体内で燃え上がる事で、海坊主の水分を蒸発させて体面積を減らすという貢献っぷり。優勝の可能性も十分なパワーとタフネスがあっただいだらぼっち&海坊主にとっては、属性魔法で体格差を覆せる相手タッグは相性が悪かったとしか言いようがありません。一回戦時点の酒吞童子&大嶽丸タッグと入れ替わるだけでも大分違うトーナメントになってただろうなぁ…。
一回戦 第六試合
リッチ&スライムの初陣。この試合に関してはほぼ予想と同じ感じでした。ヴリトラやバルドルなどは最たる例ですが、やはり特定の条件や攻撃手段でなければ倒せない不死身/無敵能力は刺さる相手には滅法強いですね。驚くべきはリッチの魔術師として使える魔法の多彩さ。君、千の魔法を使うアジ・ダハーカくんよりも魔法使うの上手くない?
二回戦 第一試合
魔王・山ン本の知恵がいかんなく発揮された試合。目立つゴーレムの額の文字はまだしも、まさかヴァンパイアの弱点すら知っているとは…(急所である心臓を狙うのは戦術としては当然ですが、わざわざ木の杭を用いたのはそういう事な筈)
オーディンは原点の北欧神話からして知恵の神として神羅万象の知識を求めているため、異種天のヴリトラの弱点を知っていた展開にもそこまで驚きはありませんでしたが、魔王の類である山ン本も日本だけに留まらず国外の魔の存在に対しての知識を蓄えていたのかもしれませんね。本書のあとがきでも言及されていましたが、統率力と状況判断能力に優れ、仲間の窮地の際は配下の怪異を差し向ける事ですぐにサポートに入れる山ン本は非常にタッグバトルに向いた妖怪だと思います。幻獣最強王の魅了を軸に戦っていたヴァンパイアだったらまた違った勝敗になったかも?と思ったり。
二回戦 第二試合
大嶽丸が所持する三明の剣のチートっぷりお披露目会であると共に、それに目を付けて一度は奪取できた九尾の狐の賢さもしっかり称えてあげたいです。相手の弱点を探し出す観察眼を持ち、幻術で攻防ともに有用な分身を生み出せる九尾の狐もまた、タッグバトルで真価を発揮する妖怪と言えるかもしれません。この時点では鬼タッグのタッグとしての噛み合わなさから次の試合で負けそうだな~と思いました。大嶽丸のチートブレードに斬られて力尽きる紅葉さんが儚いながらもちょっとエッチだ…。
二回戦 第三試合
属性魔法に対しての魔法防御バフすらかけられるリッチがすごい。彼は同じ魔法使い系幻獣のヴァンパイアとも良い勝負をしそうですね。恐らくこのトーナメントの中で一番スライムを有効活用できたキャラでもあります。そして何と言っても自爆して自分を犠牲にしてでもチームを勝たせようとするイフリートの勇敢さが印象的。フロストジャイアントもですが、このタッグは相手を道連れにする戦い方とそれを出来る勇気も大きな強みだったと思います。スライムの倒され方は思っていたまんまでしたが、致命傷となる攻撃を受けても蘇る反則気味な不死性を備えるリッチも、流石に動くための身体を引き裂かれては行動不能になる様子。
力強い巨人パワーに敵を氷像にする凍結魔法と、フロストジャイアントは相手が不死であろうと行動不能による脱落を狙える有効手段を複数持っているのも魅力です。
決勝戦
4体の赤と青の大男による白熱の決勝戦。過程としてはすっ飛ばしてますが、ここに至るまでの鬼コンビのそれぞれ唯我独尊っぷりからの強者として互いをパートナーと認める流れは2回戦~準優勝の戦いでの勝敗の流れが読みにくかったのもあって結構好きです。イフリート&フロストジャイアントもタッグとして十分な連携と絆を見せていたので、魔力と腕力とコンビネーションがぶつかり合って本当に最後まで勝敗が分からない一戦でした。
次は16のタッグの中でも個人的に特に感想を吐き出したいチームについて。今作は結局ファイヤードレイクは本戦エキシビジョン共に出場していなかったため、彼らと戦ったらどうなっていたのかはかなり気になるところですが、これまた事前の予想通り幻獣と異種闇での王者であったファイヤードレイクでも決して油断できず、初戦敗退させられてもおかしくないタッグが数多く成立したトーナメントであったと思います。
個人的に幻獣と妖怪それぞれのタッグで最推しタッグを選ぶなら幻獣はリッチ&スライム、妖怪は九尾の狐&鬼女紅葉。
ミノタウロス&ケンタウロスタッグ
上の文章は先月に投稿した「幻獣&妖怪タッグ最強王図鑑・補足」内でのこのタッグに対しての自分の偏見です。
マジで的中するやつがいるか!いた!!本当に予想そのまま山ン本が呼び起こした怪異に連携を崩されて各個撃破されて終わり。ケンタウロス君さぁ、山ン本の堂々とした立ち振る舞いに感じるところがありってなんだよ…。せめて一回くらいは弓で撃ってみて判断しようよ…だから君は駄目なんだよ…まぁ射撃したところで山ン本の事だしあっさりと対処してたとは思うけど…。
酒吞童子&大嶽丸タッグ
上も同じ文章からの引用ですが、自分も予測したこの「上位の鬼であるそれぞれの我が強すぎてタッグとしての相性は弱い」という弱点を見事に克服。
腐ったお姉様が見れば酒×嶽二次小説を書いてもおかしくないような仲違いからベストマッチケンカップルへの移行を見せた鬼タッグにして今回の優勝チーム。
互いを心強い相方と認めた後は巧みに連携して相棒の窮地を庇う場面も見られ、個々の高い実力をしっかり強いタッグへと変換出来ていたと感じました。決勝戦での大嶽丸の判断は見事。三明の剣便利すぎ。
気になったのは大嶽丸が巨大化を一度も使わなかった事ですが、考えてみれば今回彼らが戦った4タッグはわざわざ巨大化するほどの体格差が無い相手ばっかりだったので、わざわざ使う必要が無かっただけかもしれませんね。大百足やロック鳥やだいだらぼっちや八岐大蛇等と当たっていたら異種闇エキシビジョンのような戦いっぷりが見られたかもしれません。
九尾の狐&鬼女紅葉タッグ
本トーナメント屈指の魔力と頭脳で相手に合わせた知略を見せてくれた幻術タッグ。個人的にはこういう頭を使って強敵の弱点を突いて勝ち星を上げるタイプのキャラが一番好きです。妖怪の大天狗戦や異種闇のファイヤードレイク戦では、妖術の打ち消しや範囲攻撃によってあまり意味を為さずに終わってしまった九尾の狐の幻術も、相手タッグを惑わす厄介な武器としてかなり効果的でした。
九尾の狐の決定打の弱さも、鬼女紅葉の武芸と火炎の力がしっかり補っていて頭脳面に加え攻撃面でも抜かりのないチームに仕上がっていたと思います。優勝タッグに負けたのだから格も落ちないとはいえ、もっとこのタッグの活躍を見たかった…。
だいだらぼっち&海坊主タッグ
とにかく相手が一枚上手だった感がある巨神タッグ。優勝候補の実力者であろうが相性次第で一度きりでトーナメントから姿を消す最強王図鑑の無常さ、面白さをその身で体現してくれたタッグでもあります。
しかし、開幕から大波で敵をまとめて倒そうとする油断のなさや、凍結させられて動けなくなった海坊主をだいだらぼっちが助けるという絆の片鱗を見せてくれる描写も確かにありました。神話のフェンリルや異種天のユミルなど、圧倒的な巨体そのものが武器というキャラは戦いが単調になりやすく、倒され役としても見栄えが良いためか比較的序盤で姿を消しやすい傾向にある気がしますが、だいだらぼっちと海坊主の巨神2体が本気で連携すれば今回の16タッグの半数以上は為すすべもなく圧倒されていたでしょう。
フロストジャイアント&イフリート
一回戦は圧倒的な巨体で全てを粉砕する巨神タッグ、準々決勝は不死の身体で嘲笑うかのように相手を追い詰めていく不死身タッグ、準決勝は油断も隙もない堅実さで相手を攻略する異形タッグ、決勝戦は攻撃力・魔力・耐久力とどの面でも優れ強い絆も出来ていた鬼タッグと多種多様な強敵と戦った氷炎タッグ。イフリートとフロストジャイアントのそれぞれの属性魔法を活かした対応力は以前の出演作、幻獣と異種闇でもしっかり描かれていましたが、今回はその二人が一つになることで存分に発揮できていました。鬼タッグにも言える事ですが、タッグのうちのどちらかがもう片方を指揮する上下関係があったり、片方の圧倒的な攻撃力を中心にして戦っていたタッグも多かった中、このタッグはいずれもが一人でも十分に戦い抜ける実力を持っていたのが、自分を犠牲にしてでも勝利を掴み取るスタイルと合致していた感があります。
氷と炎は相容れないものというファンタジー界の常識をはねのける活躍を見せてくれた両者に拍手。
リッチ&スライム
死ににくい代わりに瞬間火力と機動力に欠けるスライムを風の魔法で上手く使いながら、高度な魔法戦を展開していたリッチ。幻惑魔法、防御魔法、風の魔法、召喚魔法、属性耐性魔法、蘇生能力と死を超越した魔術師という二つ名に恥じない様々な能力を披露してくれました。最強王図鑑シリーズでキャラ単体がここまで多種多様な魔法を使うことはなかったので非常に新鮮でした。彼もまたタッグバトルで本領発揮な幻獣の1体だと思います。
負けず劣らずの知性と不死性があって、攻撃的な魔法も複数扱っていた今回のヴァンパイアとタイマンバトルしても面白い試合になりそう。
アルゴス&スキュラ
アルゴスの全身に目を持つという個性が、味方も敵も連携して戦うタッグバトルという対戦形式と噛み合い、スキュラの不死の肉体と蛇の足での絡み付き→犬の噛み付きという必殺コンボを主体とした作戦もかなり有効だった異形タッグ。
派手さは控えめながらも堅実という言葉が似合う安定した試合運びで、八岐大蛇と龍神という日本二大ドラゴンを攻略したのは見事。今回の他のどのタッグと戦っても一方的に敗北する姿は考えにくい完成度の高いタッグでしたね。
常に身体の目のどれかが相手を見張っている関係上相性が悪そうなグリフォン&バジリスクと戦ったらどうなったかは気になる所。
グリフォン&バジリスク
やはりと言うべきか惜しくもと言うべきか、バジリスクの一撃必殺の邪眼をいまいち活用しきれなかった感のある鳥要素タッグ。グリフォンの単体としての弱さも地味に痛かったですね。ミノタウロス&ケンタウロスやキマイラ&ケルベロスが相手なら二回戦進出もあり得たポテンシャルは秘めてたと思います。
個人的な感想としてはこんなところですね。あくまで恐竜という生物の強みを前提にしたタッグバトルであった恐竜タッグ最強王図鑑と比べると、幻獣と妖怪は様々な異能や人間を上回る知恵を持つ者も少なくないためどんなタッグバトルになるかおっかなびっくりなところもありましたが、そんな心配を杞憂にする素晴らしいものだったと思います。
今回出てきた幻獣と妖怪たちにはかなり愛着も沸いたので、幻獣タッグvs妖怪タッグではなくエキシビジョンみたいな妖怪&幻獣タッグvs妖怪&幻獣タッグの幻獣&妖怪タッグ最強王図鑑2とか出ないかな。八岐大蛇&ヒュドラーvsフロストジャイアント&雪女みたいな感じで。空想世界編のこれからのタッグバトルにも期待ですね。