築地でマグロ初セリ、最高値は1匹451万円
新春恒例の初セリが5日、東京・築地市場で開かれ、青森・大間町産のクロマグロは最高値で1匹451万円(180.4キログラム)だった。1キロあたりでは2万5千円で、昨年より2割安かった。落札者はすしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京・中央)で、4年連続だった。
大間産マグロの市場への入荷量も例年に比べ多かったという。喜代村の木村清社長は「あまりに安く落札できたのが意外だった。脂ののり方や形など一番良いマグロを調達できて満足」と話した。
昨年の最高値は1匹736万円(230キロ、1キロあたり3万2千円)。2013年は喜代村と香港のすしチェーン「板前寿司」が高値での落札を競い合い、史上最高値となる1匹1億5540万円を付けた。昨年以降、板前寿司が高値の落札競争から撤退し、相場は落ち着いていた。
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東京・大田市場でも初セリが開かれ、野菜を木製の船に盛り付けた「宝船」は小が1万円、中が5万円、大が15万円だった。毎年話題となる大は買い手があまりつかず、14年の半額だった。
ハウスもののサクランボは最高で500グラム15万円と昨年と同額。天候不順などにより14年の5分の1程度の入荷だった。