税リーグニュース

Jリーグの嘘と暴挙を暴くブログ。

2009年01月

サッカーゲームが売れない!

サッカー人気の下落がゲーム業界にまで波及している。
昨年11月27日に人気サッカーゲーム『ウイニングイレブン2009』が
各種ハードで発売されたが、前作に比べて不調に終わっている。
ファミ通の調査によると、2008年に販売されたウイイレの新作は
前年の新作に比べて半分以下に落ち込んでいることがわかった。
またJリーグ版のウイイレや、サカつくシリーズも同じ傾向にある。

2007 年間販売数
ウイイレ2008 784371
Jリーグ版   298,255
2007年ファミ通調査ゲームソフト販売本数

2008 年間販売数
ウイイレ2009  297,896
Jリーグ版    196,788
2008年ファミ通調査ゲームソフト販売本数

2002 ウイイレ6  1,115,707
2003 ウイイレ7  1,085,082
2004 ウイイレ8  1,039,502
2005 ウイイレ9   923,288
2006 ウイイレ10  1,050,236


ちなみにウイイレ2009の販売本数はPS3のみの数字である。
遅れて今月29日にPS2,PSP版が発売されるが、ブンデスリーガや
CLモードの省かれた劣化版のため、大してセールスは稼げないだろう。
先行発売された欧州でも、PS2版は不評で売れていないようだ。

ウイイレが売れないと困るのは、Jリーグに法外な広告料を支払っている
オフィシャルスポンサーのコナミである。Jリーグの看板広告には
コナミの社名ロゴではなく『ウイニングイレブン』と記載されている。
同社はウイイレを売る為にJリーグへ年間3億円も支払っているわけだ。

なぜサッカーゲームが売れなくなったのか?

上記の表の通り、ここ数年間はウイイレがミリオンセラーを飛ばして
TVゲーム市場を席巻してきた。しかし2008年のセールスに限っては、
野球ゲームに販売本数をリードされる状況に追い込まれている。

●2008年野球ゲーム販売本数
286,901 実況パワフルプロ野球ポータブル3
213,551 実況パワフルプロ野球15
204,553 スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
199,789 プロ野球スピリッツ5

●2008年サッカーゲーム販売本数
297,896 ワールドサッカー ウイニングイレブン2009
190,140 ウイニングイレブンユビキタスエヴォリューション2008
137,051 サカつくDS タッチandダイレクト
135,128 ワールドサッカー ウイニングイレブン2008


さらに野球ゲームがパッケージされた人気ソフト、Wiiスポーツ
08年9月までに全世界累計で3,081万本のセールスを記録。

たった1作でウイイレシリーズの累計販売本数を超えてしまった。
昨年、世界に最も野球競技を普及させたのはオリンピックでも
関係者の地道な努力でもなく、任天堂のテレビゲームだった。

現在、世界のゲーム市場はDS,Wiiを擁する任天堂が独り勝ち状態だ。
いずれも従来のテレビゲームの殻を破った、新感覚のゲーム機である。
逆に言えば、従来のゲーム機の殻を破れないジャンル、ソフトは
死に絶える運命にある。そこへサッカーゲームがハマってしまった。
DSやWiiでもウイイレは販売されているが、セールスは芳しくない。

このままだと、Jリーグとコナミの関係は冷え切ってしまうだろう。
商売上の繋がりが細くなれば、スポンサーを続ける義理はなくなる。
カルビーもJリーグチップスや日本代表チップスが売れなくなれば、
同業他社と二股をかけられている関係上、撤退するかも知れない。
サッカー関連商品が売れなければ、サッカー界も打撃を受けるのだ。

よ身売り

赤字体質欠陥Jリーグからの資本撤退が始まった。
以前から噂されていた東京ヴェルディ1969の引き受け先が内定。
首都圏で学習塾「TOMAS」を展開する、リソー教育がクラブの
過半数の株式を取得し、日テレは経営権を委譲する見込み。

複数の東京V関係者が「新しい経営パートナーがTOMASに決まった」と
交渉が最終段階を迎えていることを明言。経営のトップである
萩原敏雄取締役会長兼社長(72)は会社名こそ出さなかったものの
「あちらさんは(経営の)主導権を握りたいと言っている。日本テレビ
(の保有株式)が0%になることは絶対にないが、必ずしも筆頭株主で
なければならないわけではない」と事実上のクラブ売却を認めた。

東京V身売りへ 学習塾に再建託す!(スポニチ)

リソー教育は東京V、FC東京、横浜FCと3チームをスポンサードしており、
特に横浜FCの年1回の日産スタジアム興行ではタダ券を配りまくって、
場違いな何万人もの観衆を集める積極的な企業である。
この会社の経営者は、よほどサッカーの好きな人物に違いない。

同社は東証一部上場企業ではあるが、連結売上高は150億円程度と
日テレ資本が残るとはいえ心許ない。あの横浜FCの親会社である
LEOCと比べても4分の1程度でしかない。これでは積極的な経営は
望めず、少々の赤字でもすぐにケツを捲くって撤退しそうである。

連結売上高
トヨタ自動車  26,289,240百万円
LEOC(横浜FC)  62,733百万円
リソー教育      15,395百万円


日テレ資本傘下のヴェルディは、親会社から積極的な支援を受け
その事業規模はリーグでも指折りの状態が続いていた。
トップチームの戦績は芳しくなかったが、選手は厚待遇で迎えられ
マルキーニョス、ワシントンなど優秀な外国人の獲得ルートを持ち、
日本随一の下部組織からは、優秀な選手を数多く輩出している。

しかしこれも時代の流れである。かつて名実ともに日本一だった
ヴェルディが、しがないローカル学習塾に買収されてしまった。
クラブの知名度は抜群だが、大手企業はどこも手を挙げない。
身の丈経営だ何だと言っていたら、やたら貧乏臭くなってしまった。

長くJリーグの貧乏の代名詞といえば水戸ホーリーホックだったが、
近年の無理な拡大路線が祟って、さらなる超貧乏クラブが誕生、
昨年よりJ2に加盟したFC岐阜である。ユニフォームスポンサーすら
つかないゴミクラブはJリーグの今を象徴するチームと言える。
昨季途中にようやくパンツ部分の広告主が見つかったが、それは
ベネッセでも河合塾でも代ゼミでもなく、またもしがないローカル塾。

名進研は名古屋市に本社があり、愛知、岐阜の両県で35校
(県内は6校)の進学塾を運営。既にFC岐阜には1000万円を
出資しており、スポンサー額は単年で千数百万円とみられる。
企業マーク入りのユニホームは、25日のアビスパ福岡戦から着用する。
ユニホームの胸や背中の大口スポンサーは、現時点で決まっていない。

FC岐阜ユニホームスポンサーに名進研(岐阜新聞)

地域密着を謳うJリーグは商圏が狭く、全国展開している企業にとって
スポンサードするメリットが全くない。地場産業の菓子や酒造メーカーの
広告主を持つクラブが近年増えているのは、大手企業がJリーグに
目を向けなくなった証でもある。今後もJリーグのスポンサーは
大企業が姿を消し、貧乏臭いローカル企業にシフトされるだろう。

広島のサッカーファンは、原爆で脳がやられている

新年早々、サッカーが自治体に税金をたかっているらしい。
今年4月に「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」が会場を予定。
それに伴って現行の広島市民球場が不要となるため、跡地に
「サッカー専用スタジアムを建てろ」などと広島県サッカー協会が
市に要望書を提出している。財源はもちろん市民の税金である。

広島市民球場(中区)の跡にサッカー専用スタジアムの建設を
求め、県サッカー協会は8日、広島市に要望書を提出した。
サッカー専用スタジアム建設案は、試合数の
少なさなどから、にぎわい創出にそぐわない

と、選考委の選考から漏れた経緯がある。サンフレッチェ広島の
ホームスタジアムである広島ビッグアーチ(安佐南区)は、
陸上競技用のトラックを併設している。そのため、同協会は
「トラックが、選手と観客を分断している。
専用スタジアムができれば臨場感が違う」
と要望した。

「跡地に専用サッカー場を」 県協会が広島市に要望書(毎日新聞)

はーなにさまですか

サッカーでは集客面での疑問が生じることから断りを入れているのに
ヘディング脳は「ビッグアーチは嫌」と自分の都合しか考えていない。
市民球場は中心街の一角にあり、跡地には多数の人が利用可能な
公益性の高い施設が望ましい。そんな場所にサッカーしか使えない
赤字垂れ流しスタジアムを作るのは、自殺行為であると言えよう。

ちなみに現在もっとも有力な跡地利用案は、地元の経済4団体から
提案された、公園および周辺設備を集約した集客施設である。
詳細は未定だが、跡地利用は本件を軸に今後も調整される模様。
広島市民球場跡地利用検討会議(広島市)

経済4団体は広島新球場建設の際に、多額の資金を供出している。
従って旧球場跡地利用に一定の影響力を与えたことは間違いない。
ところがサッカー関係者やファンは、1銭の負担も申し出ていないのだ。
カープファンが1年で1億円超を集めた募金活動すら行っていない。
「金は出さない、口は出す」がサッカーファンの基本的な流儀である。

広島市の球場利用計画によると、マツダZoom-Zoomスタジアムの
維持管理費用は年間2億3000万円で、広島カープの年間使用料は
5億7300万円と試算されている。ところがサンフレッチェ広島が
ビッグアーチに支払っている使用料は年間4~5千万円程度

サッカー専用スタジアム建設計画が、どれだけ無謀なものかわかる。

今回のSMAPコンサートの開催に伴って、地域ではどのような効果が
あったのか検証してみました。コンサート開催に伴うビッグアーチなどの
施設使用料は何と約2300万円!広島市としてもビッグな収入になりました。
ビッグアーチの年間収入約4~5千万の半分を1回で稼いだことになります。

西風ウェブマガジン

そもそもサンフレッチェ広島は営利団体だ。スタジアムが不満なら
移転するなり自前で建設するなり、自己解決への道を探るべきだろう。
残念ながら今のサンフレッチェの力では、現状に甘んじるしか道はない。
広島市民にとってはビッグアーチも赤字を垂れ流す無駄な施設なので
税金泥棒サンフレッチェと一緒に潰すのが最善の策かも知れない。

本当の身の丈経営が始まった

どうやら近年中にJリーグは終了するらしい。
世界同時不況の影響で、スポンサーが続々と撤退・縮小を表明している。
クラブ創設以来、浦和レッズのスポンサードを続けてきた三菱ふそうが
08年限りでの撤退を表明。リコール隠しの危機でも途切れなかった
同社の支援も、100年に1度の恐慌には耐えられなかったようだ。

未曽有の不況の波は赤い悪魔をも直撃した。関係者によると、03年1月の
会社設立以降、オフィシャルパートナーとして浦和をサポートしてきた
三菱ふそうバス・トラック株式会社(本社・神奈川県川崎市)が
来季のユニホームスポンサーから完全撤退する。景気悪化による
自動車産業の国内外の需要減と業績悪化による措置だが、
三菱自動車フットボールクラブを前身とする浦和にとっては、
衝撃の“グループ企業撤退”。今季はユニホームのパンツ部分と
練習着に同社のロゴマークが入っていたが、来季は変更となる。

浦和ショック!三菱ふそう撤退、厳冬へ更なる追い打ち(スポーツ報知)

さらに柏レイソルの親会社、日立製作所も来季の宣伝広告費を
削減すると表明している。同クラブのスポンサー企業の大半を
日立グループが占めているため、一律的な減少となる見通しだ。

世界不況の影響もあり、これまで10億円強のスポンサー料を支払ってきた
親会社の日立製作所から、来季は約2割減の通知が届いた。
サブスポンサーからも続々と、減額の申し入れがあった。
年明けから本格的な交渉に入るが、終盤まで残留を争う
厳しいシーズンを送ったことで、アピールできる材料は乏しい。

柏が天皇杯制覇でスポンサー料減額阻止へ(日刊スポーツ)

今回の不況は世界的な需要低迷に加え、急激な円高のため
外需に依存している製造メーカーが直接的な打撃を受けている。
J1リーグのうち過半数のクラブが電機、自動車メーカーなどの
親会社によるサポートを受けており、また一見してわかる通り
これらが強豪チームとして、リーグの屋台骨を支えているわけだ。

鹿島 住友金属
千葉 古河電気工業
浦和 三菱自動車
柏   日立製作所
川崎 富士通
横浜 日産自動車
磐田 ヤマハ発動機
名古屋 トヨタ自動車
京都 京セラ
G大阪 パナソニック電工

例を挙げると、過去10シーズンのJ1上位TOP3のうち、
99年の清水を除けば、全て上記チームで占められている。

つまり日本が誇る製造業が減退すれば、リーグも破綻する。
非正規社員をバシバシ切って生産調整しているこの時期に
サッカーなんぞに金を出している企業は阿呆丸出しである。

スポンサーの撤退や縮小だけならまだ良いが、資本撤退まで
踏み込むチームも現れてきた。横浜Fマリノス親会社の日産自動車は
保有する同クラブの株式の大半を手放す方向で検討しているらしい。
譲渡先の候補に横浜市も加えられ、さすが税金泥棒リーグである。

横浜F・マリノスを運営する「横浜マリノス」(横浜市西区みなとみらい)への
出資比率を、親会社の日産自動車が引き下げる方向で検討していることが
三十日、分かった。日産はマリノス株の大半を保有しているが、
33%以下まで引き下げて経営権を手放すことも視野に入れている。
株の売却先は日産との資本関係や取引関係にかかわらず、横浜を中心とした
地元企業や市民の参画も募る考えだ。今後、横浜市などにも打診する。

マリノス出資比率引き下げへ/日産「地域のチームに」(神奈川新聞)

横浜F・マリノスは03,04シーズンと連続優勝を果たしているが
あまりの反響の少なさに、日産はやる気を無くしてしまっている。
Jリーグは企業名露出がユニフォームや看板部分に限られるので
実際の料金に見合った広告効果が得られないのが現実だ。

アジア・チャンピオンズリーグを制し、クラブW杯に出場しても同じこと。
誰もがアル・アハリやアデレードの胸スポンサーを覚えていないように
Jリーグのチームが出場したところで、世界の誰も広告を見ていない。
サッカーチームを支えることは金をドブに捨てているのと同じである。

そしてこれまで阿呆みたいにJリーグチームを支えてきた親会社たちも
不況で余裕が無くなり、サッカーの広告効果に疑問を持つようになった。
「クラブは地域で支えるもの」とばかりにクラブの株式を放り出して、
Jリーグチームへの赤字補填を拒む企業も現れてくるだろう。
今後のJリーグは、bjリーグと同じくらいの運営規模になるのではないか。
残念ながら、それが日本に於ける地域密着クラブの「身の丈」である。
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