事務所と本人が絵森彩をどう売り出したいのかわからない
絵森彩が20歳の誕生日に写真集を出すことになりました。
Liella! メンバーの写真集ってあくまでも声(で演技する女)優という建付けで露出度が低く抑えていると思うのですが、今回は水着写真もあります。
まあ、ヘアヌード出そうが何だそうが、プロデュース方針というのもあると思うのですが、しかし、カレンダーの特典でチェキ会をやったり、どうも事務所か本人の意向なのかわからないのですが、未だに地下アイドルみたいな売り方しているような感じがあるなあと思ってしまうのです。
年始のインタビューで「演技の方向をやりたい」と言ってるのですけど、やりたいと言っているのに未だに朗読劇やアニメのモブの仕事一つ、伊達さゆりや結那みたいにテレビドラマのモブの仕事も無いのは「どうなっとるんじゃい」と思ってしまうのです。
同じ事務所に小宮有紗というロールモデルになりえる人はいらっしゃるのですが、イコラブを卒業した後に完全に売り方も女優方面に切り替えた齊藤なぎさとか、小柄で英語も苦手で、顔も日本人ばなれしているという理由から、(もともとやりたいことだったとはいえ)声優に活路を見出さざるを得ないペイトン尚美ほど、アイドル的な方向を諦めて役者でやって行くことに腹をくくれていないような気がするんですよね。
所属していたアイドルが半年で終わってしまって、Liella! に入れば昔とは違うステージにどこまでも連れて行ってくれるし、ソロでも昔よりも遥かに売れているわけで、事務所か本人なのか、あるいはその両方かわかりませんが、どこかアイドルという仕事に未練があるように思えるのです。
しかし、アイドルが演技をやるのはごく自然なことです。例えば、AKBは単独舞台を主催しているし、ハロプロでももともと評価が高い歌やダンスだけじゃない演技もやるぞ!っていうコンセプトの『BEYOOOOONDS』というユニットもありますし、前述のイコラブはもともと声優アイドルというコンセプトであったからから演技の勉強は当然しているはずです。
さて、絵森が登場した雑誌を読み返す時になる記述がありました。
共演者のみんなは養成所で声優のレッスンを受けた人が多いので、『私も養成所に行きたい!』と強く思いました
狭義で養成所を出てるキャストは日ナレの薮島朱音、スクールメイツの大熊和奏、声優の専門学校を入れればAMG声優学科の岬なこくらいだと思うのですが、多分彼女の言う養成所って、もっと広い特訓という程度の意味なら、おそらく一般公募生もレッスンは受けているとは思うのですが、「鬼塚夏美役が初めてのお芝居」とも言っているし、裏を返せば、彼女はラブライブのオーディションに落ちているのに、そこから「声優になるんだ」と勉強を始めたわけでもなく、ほとんど芝居の勉強なしにこの世界に飛び込んだということなんですよね。
いくら地下アイドルでも大手の事務所所属なのに演技の勉強ってしないのかと驚いたのですけど、年を取って芸能界で生き残るには、演技か歌。最低でもどちらか極めないといけないわけです。
まあ、元いたグループの写真集もクラファン任せで、ラストライブもコロナ禍で客呼べないにしろクラファンだったし、明らかに売る気無いと言われても仕方ないのですが。
私は声優でもアイドルでもどんどん芝居やらせてドラマなり舞台なりどんどん出しておけばいいと思うし、お笑い芸人やミュージシャンでも芝居方面に力入れていたり、余技じゃなく純粋に役者として評価されている人はいるわけで、よほど向いていない人じゃない限り「芝居をもっとやりたい」@芝居は楽しい」とは思えるとは思うのです。
だけど、常に役を背負って歌うアイドルコンテンツのユニットと、そういうものがないi☆Risを含めた一般的なアイドルは「近いようで遠い存在」であり、一見すればアイドルとは縁遠い宝塚や四季の方が役を背負うという意味では近い存在なのだと思うのですよね。実際宝塚あたりのスターのファンからの受け止められ方ってアイドルそのものですし。まあ、一般のアイドルだってコンセプトがあるから、ある意味で役を背負っているようなものなのかも知れませんが。
本人も「せっかくの縁だから」とは言ってますが、おそらく運営が「ラブライブ!は『宝塚』である」ということに自覚的なら、演技経験者や声優志望者で固めてて彼女はおそらく採らなかったと思うし、実際蓮ノ空は配信でキャラをアドリブで演じ続ける特殊性があるにしろ、声優志望で固めていますし。実際不思議な縁だよなと思ってしまうわけだけど、Liella! って結構将来に明白な夢がある子が多い中で(伊達さゆりと)絵森だけは、なにか曖昧感というかインタビューで語った夢と実態が伴っていないような感じが個人的には抱いています。
勉強のためか、最近立て続けに観劇はしているようですけど、アイドルと声優って近年は境界は曖昧になりつつあり、仮に目指しているゴールは同じとしても、出発点ははっきり違うわけで、羽田空港で新幹線を待っていても大阪にはいつまでもいけないわけで、ちゃんと「アイドル・依田彩花」(アイドル時代の名義で本名)に整理つけられないと次のステージにはいけないのかなと思います。


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