ちだいさんの本でも書かれていますが、小規模事業所では成員には多機能・多効能が要求されますので、それなりの能力やスキルが必要です。要するに「何でも屋」的なものが求められるのです。
しかしマルチタスクが十分にできないと使い物になりませんから、多機能・多効能の要求が少ない規模の大きな組織で活用せねばなりません。組織が大きくなればなるほど役務の専任化が進みますから、その方が遥かに使いやすいのです。
これが責任と役務を負託される役付き管理職なら話は別なのですが、立花氏は、三十代の後半まで肩書き無しの平社員のままでしたから、より小さなコマとして使われただけだったのはほぼ明らかです。