森コーチは25日に福岡市のヤフオクドームで行われたソフトバンク戦のため、球場入りした後に体調不良を訴え、同市内の病院で検査。そのまま入院し、28日午後に死去した。前日27日に病気療養のため、休養することを発表したばかりだった。
突然の訃報を受け、チームにもショックが広がった。鈴木葉留彦球団本部長は「前の日まで元気にしていた」と沈痛な表情で説明した。沖縄で行われたこの日のロッテ戦の試合前練習を終えた後、球団から説明を受けたという辻監督は「(体調が)悪いのは知っていたけど、俺しか知らなかった。数日前まで一緒に戦っていた仲間。頑張ってくれていた」と試合後にコメントし、目を赤くした。
関係者によると、福岡遠征中には顔面蒼白(そうはく)となり、体調が悪い様子がみられていた。現役時代から不整脈の持病を抱え、春季キャンプへの合流が遅れたこともあったという。家族も入院直後に病院に駆けつけたが、意識が戻ることはなかった。コーチ陣への最後の言葉は、病院に行く際の「行ってきます」。それが、永遠の別れになってしまった。