カスタマーレビュー

  • 2022年4月19日に日本でレビュー済み
    「これを買って勉強しても数年後にはまた変わってるから意味がない」というような意見を見ましたが、それは違うと思いました。
    確かにこの本の帯には「5年以上同じメイクのあなたへ」という文言が書かれています。
    しかしこれは「流行りのメイクを教えてあげる」という意味ではなくて、題字のとおり「メイクがなんとなく変な気がする。でも、何が変なのか分からない。なんとなくメイクを覚えたときに知ったやり方でやっている」という人に対して、「メイクの基礎」とか「より良くなるメイク方法」「便利なツール」を紹介してくれる、という意味だと思います。

    そもそも、最近のメイクの流行りは「多様性」だそうです。逆に言うと、これといった流行りはない、ということだと思います。自分の顔かたち、好み、TPOに合ったメイクをする。してもよい。素晴らしいことだと思います。
    ただし、それを行うには、基礎的な技術と知識が必要なわけで。
    この本では、そんなメイクの基礎を教えてくれます。

    メイクを楽しんでいる女性も多いと思いますが、同じかそれ以上に「だらしなく見られたくない」「社会的に求められているからとりあえずメイクをしている」「最低限の力で最大限の外見を構築したい」という人も多いかと思います。
    あるいは、「メイクは割と好きなほうだし、色々買い集めてはみるけど、思っていた顔にならず、よくわからないまま諦める。しばらく経ち、ふとした瞬間に美容情報を見て、あのとき諦めたことを都合よく忘れて今なら出来る気がして手を出してみるがやっぱりうまくいかず、結局いつものメイクに戻る」という人もけっこういるんじゃないでしょうか。
    そういう人が救われる本だと思いました。

    いやね、正直、私なんて、「それっぽく」見て貰えればそれでいいんです。年齢以上におばちゃんに見えず、無理して若作りしてそうにも見えず、清潔感があり、できればツヤッとしていて、あとTPOに合わせられれば。
    でも技術がないからいつも同じメイクになってしまう。
    というかそもそも自分に技術がないということすら分かっていない。だってこれまでなんとなくでメイクしてきたもん。毎日、何年も。できてると思うんだが?
    読んで、いや嘘すみませんワイ実はなんも知らんかったんや、ということに気付かされました。

    ただし、決してネガティブな意味ではありません。BAパンダさんはこれまでのメイクを否定されません。
    それはそれでカワイイと思うよ、でも現状の悩みを解決するためならこっちのやりかたのほうがおすすめだよ。と言ってくれます。優しい。

    で、これが、決して小手先のテクニックではありません。
    たとえば眉毛なら、「そもそも私達はなんで眉毛を描くのか?」という基本的なところに立ち返ります。確かに顔に落書きしたいから眉毛でも描くかー! と思って描いてるわけじゃないわ。そういう方もいらっしゃるかもしれませんが。しかし私はどっちかというとニンゲンには眉毛が存在するのでそれを再現するためにしぶしぶ描いてるんだわ。だから生えてるっぽく描いたほうが自然なんだわ。じゃ実際生えてるっぽく描くにはどうすればいいんです? みたいな。

    そのため、この本で学べるメイク技術は、数年経てば使えなくなる、ということはほとんどないと思います。
    アイメイクのやり方とか、アイラインの引き方とか、ビューラーでのまつげの上げ方とか、チークの入れ方とか、ファンデの塗り方とか、ツヤ肌の作り方とか、ハイライトの入れ方とか、気になる毛穴対策とか、「なぜそうするのか?」というところからやり方までを漫画で平易にやさしく描いてくださっています。
    さらに、人の顔って千差万別だし、年齢によって変わりますが、この本に描いてある基礎的なことが頭に入っていれば、現在の自分の顔用、あるいはTPOに合わせてメイクをカスタマイズしてみよう! というチャレンジができるような気がします。
    なので、どんな年代の方にもおすすめできる本だと思います。

    本書の最後に書かれていますが、これは「なんとなくヘン」の、なんとなくの部分を「ここがヘンなのでは」と気付けるようになる内容です。
    曰く。
    メイクがなんかうまくいかないときにさっさと諦めず、「なんでそうなっちゃうのか」をちゃんと考える。
    「なぜ」そのアイテムを「どうして」そこに使うのかを常に考えながらメイクする。
    「なんとなく」で選ばない、使わない。
    こう書くと、なんだかすごく難しいことのように思えますが、BAパンダさんの教え方、私達と同じ目線に立ってくれている吉川さんの漫画の描き方で、あんまり難しくないように思えてきます。

    ていうかこれ読んでメイクすると仕上がりがよくなるんで楽しいんですよね。モチベが上がる。化粧が外出のためにしなきゃならないもの、じゃなくて、楽しいもの、になる。
    メイクしなきゃな〜が、いっちょメイクすっぞ〜! と思えるようになった気がします。

    他にもいろいろ推したいところはあります。一重や奥二重の人向けのアイメイクの仕方とか、いつも心に骸骨を、とか、口紅の塗り方とか、いやほんと色々。
    あと、毛穴や小じわが気になる人へのアドバイスとか。
    なんでも、これだけで手軽に解決するツールなんてないんですよね。
    基本的に重要なのは日々の努力と積み重ね。ツールはそれを助けてくれるもの。言い切ってくださるところが信頼できるなあと思いました。

    最後になりますが、このようにためになる本を描いてくださった吉川さん、BAパンダさん、そして編集さん、本当にありがとうございました。ずっと読み倒します。
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