大分市環境部元部長ら4人 官製談合防止法違反容疑で逮捕
大分市が発注したごみの収集運搬業務をめぐり、入札に関する情報を業者に漏らしたとして、警察は、市の環境部の元部長などを官製談合防止法違反などの疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、大分市の元環境部長、池永浩二容疑者(61)、元環境部審議監の塩地広行容疑者(62)、元清掃業務課長の三原徹容疑者(57)、大分市のごみ収集運搬会社「ワールド建設」の元監査役、早川幸治郎容疑者(67)です。
警察によりますと、池永元部長らは3年前、大分市が発注したごみの収集運搬業務の指名競争入札で、非公表だった入札の予定価格を早川元監査役に漏らし、予定価格に近い価格で落札させたとして官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。
警察によりますと、この業務は缶やびんの収集運搬で、2023年度からの4年契約となっていて、予定価格がおよそ2億1030万円だったのに対し落札価格は2億1010万円だったということです。
また、ワールド建設は14年前から市が発注する同様の業務を繰り返し、受注していたということです。
警察は捜査に支障があるとして4人の認否を明らかにしていません。
警察は4人から詳しく話を聞くなどして実態の解明を進めることにしています。
「ワールド建設」は早川元監査役が逮捕されたことについて「責任者がおらず、何も分からない」としています。
【大分市長が陳謝 調査委員会設置も表明】
元部長ら市の職員3人が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたことを受けて、大分市の足立市長は会見で陳謝した上で第三者による調査委員会を設置し詳しく経緯を調べるとともに再発防止策を講じる意向を示しました。
会見の冒頭、足立市長は「公正さが求められる入札でこのようなことが起き、市民のみなさんにご迷惑とご心配をおかけしていることにおわびを申し上げます」と陳謝しました。
そして、昨年度、外部からの指摘を受けて調べたところ、談合の疑いがある入札が多く見つかり、契約の見直しを行っていたことを明かしました。
これらの多くは今回、逮捕された早川元監査役が関係するものだったということです。
また、資料を警察に提出したため詳細は分からないとしながらも昨年度にワールド建設が受注した件数については「かなり多くのものだ。金額も大きい」としています。
そのうえで元監査役については「市役所に訪れて大きな声で暴言をはいたり、暴力行為に及ぶようなまねがあったと聞いている。われわれが伺うから市役所には来ないでという経緯があった」と述べました。
さらに元監査役が大分市内にある部落解放同盟の支部長を務めていたことなどから、「配慮が過度になっていたのではないか」とも述べました。
足立市長は今後、第三者による調査委員会を設置し、詳しく経緯を調べるとともに再発防止策を講じる意向を示しました。