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西日本工業大が文理融合の新学科、26年4月開設へ IT人材育成へ地場企業と連携
九州栄養福祉大(北九州市小倉北区)は2025年度、食にまつわるデータや人工知能(AI)を使って社会課題の解決を図る人材を育成する「食環境データサイエンス学科」(定員50人)を食物栄養学部に新設する。同大によると、同様の学科新設は九州では初めてとみられる。小倉北区キャンパスの学科棟(6階建て)が改修され、15日に内覧会があった。
同大によると、日本では食の安定供給や安全性、食品ロス削減などの課題が山積。農業や食品製造、流通に関するデータを分析し、作業の効率化などを見いだせるデジタル人材が求められているという。渡辺啓一学部長は「企業や社会の課題を解決できる人材を育てたい」と語る。
リニューアルした学科棟には、食が体に与える影響を研究する最先端の測定装置を整備。体の動きを3Dデータで記録する「モーションキャプチャー」▽睡眠時の体の状態を測る「酸素カプセル」▽肌の状態をカメラや赤外線センサーが読み取り、AIが体調を分析する「AIミラー」を備える。
学科創設を前に、同大は北九州市や近郊などの食品メーカーやIT企業、子ども食堂など32の企業・団体と包括連携協定を締結。学生がこれらで就業体験を行い、企業の課題の解決方法を一緒に考えるカリキュラムもあるという。学科の構想に携わった包括連携先のシステム開発会社「オプティム」(佐賀市)は学科棟に学生のインターンシップを受け入れるサテライトオフィスも開設した。
内覧会には高校生や保護者、高校教員ら約30人が参加。小倉東高2年の女子生徒(17)は「設備が充実し、学習環境が整っている。進学先の候補として考えたい」と話した。
(梅本邦明)
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