留守番の女児ら10人に性的暴行、被告に無期懲役 大阪地裁
1人で留守番するなどしていた女児10人に性的暴行を加えたとして強制性交致傷などの罪に問われた元病院職員・柳本智也被告(28)=大阪府吹田市=の裁判員裁判で、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)は18日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。「女児の人格の根幹を傷つけたもので、卑劣悪質の極み。有期刑にとどめるのは困難だ」と判断した。
柳本被告は2016年3月~22年7月の間、大阪府内で女児10人に性的暴行を加えたなどとして起訴された。帰宅する女児の後をつけたり電気工事を装ったりして室内に入り、カッターナイフを示して「泣いたら殺す」などと脅す手口が多く、犯行の様子は撮影していた。
検察側は、柳本被告が犯行前に女児や家族の外出状況をスマホに記録していたことを挙げ、「高度の計画性があり、被害者の人格を無視した卑劣な犯行」と指摘。「抵抗しにくい女児ばかりを狙い、同種事件でも特に重い」として、法定刑の上限を求刑していた。
一方の弁護側は、柳本被告が精神科医に「小児性愛」と指摘されたことに触れ、「本人は『どんな治療も受ける』と述べ、治療のスタートに立てている」と主張。「刑罰の役割の一つは更生の機会を与えることだ」として、有期刑が相当と訴えていた。