カスタマーレビュー

  • 2017年8月29日に日本でレビュー済み
    「透視図」と「ポレポレ」、2冊の例題問題を全て解き、解説を一通り読んでみた後の感想です。
    「ポレポレ」の例題50(31大学)に相当するものが、「透視図」のテーマ問題48(38大学)、透視図にはさらに長めのChallenge問題が24題(22大学)、プラス卒業問題が1題あります。このChallenge問題を解くために、テーマ別(省略、倒置、挿入等)のポイントを学ぶ4~6行ほどの英文が2題ずつ付いている構成になっています。

    「透視図」の解説は3人の共著のおかげか、日本語がこなれていて読みやすいです。文法解説もポイントが絞られていて読みやすい一方、ポレポレは著者の思考の方法の説明が長々と続き、その流れを追うのに若干の読みにくさを感じました。高校生はセンターレベルの平易な英文を大量に読む「速読力」をつけるとともに、一読ではピンとこないちょっと複雑な構造の英文をきちんと正確に読みこなす「精読力」の両方を身につけなければなりません。その「精読力」をつけるための自学自習用の参考書としては、3人の共著による信頼性が高く、解説が読みやすい「透視図」をお薦めします。(ポレポレには英文の誤植と、一部怪しい和訳があります。これもチェック機能が働きにくい1人の著者によるせいなのか、20数年間も訂正されないことが不思議です。)

    解説の中で一箇所、疑問に思うところがありますので質問します。
    p.223の A painting which represents a familiar subject in an unexpected way is often condemned for no better reason than that it does not seem right. のところで、『no better reason than that...で、thatの前にはthe reasonを補って意をとる。ここでthatは関係副詞whyの働きをしている。』との説明がありますが、thatはthe reasonの代名詞でwhyの代わりに略式の関係副詞の働きをするthatが省略されているという説明のほうが適切ではないでしょうか。(文法の知識がないと、解説を読んでも理解できないのはポレポレも透視図も同じです。)
    訳例は、『見慣れた題材を思いもよらぬ手法で表現する絵画は、正しく見えないというだけの理由で非難されることが多い。』です。(文脈がないととてもわかりにくいですね…)

    質問はともかく、こういった精読用の参考書を一冊上げると自分の弱点がわかり、辞書を引いたりいろいろな参考書を読んで確認したり、考えたりすることで記憶に残る学びにつながります。また達成感と充実感も得られ、漠然とした「(やるべきことを)やってない」不安感を払しょくできます。日本の未来である受験生の皆さんを応援しています。
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