12 原文原訳:We are creatures of the visible and the perceivable. 私たちは目に見えるもの、また感じ取れるものの制約を受ける生き物である。
(英文は「制約を受ける」と言っておらず、この和訳全体としても日本語になっていません。この文は、creatureの「生き物」以外の意味を知っていないと訳せません。私も知らなかったのですが、辞書によれば、A person or organization considered to be under the complete control of another 「他者に完全に支配されている者」となっています。)
試訳→私達は、眼に見えるもの、および感じ取れるものに完全にとらわれている。
原文原訳:We feel pity for the physically disabled, because we can see his twisted limbs; 私たちにはハンディキャップを負う人の手足が見えるから、身体が不自由な人たちを気の毒に思う
22 原文原訳:From the point of view of the individual, 個人というものを考慮する立場から考えると
(英文は「というものを考慮する」と言っていません。)
試訳→個人から見れば
原文原訳:In fact people are found to choose the jobs which require their abilities, 実際に、人々は自分の能力を必要としている仕事を結局は選ぶ。
(英文は「結局は」と言っていない。findも訳し忘れている。)
試訳→実際、人は自分の能力が要求される仕事を選ぶ事がわかっている。
24 原文原訳:In those European countries that Americans are most likely to visit, friendship is quite sharply distinguished from other, more casual relations, and is differently related to family life. アメリカ人が訪れることが実に多そうなヨーロッパ諸国では、友情というものはほかのもっと表面的なつきあいとはまったく明確に区別されていて、それとは違った関係を家庭生活と持っている。
30 原文原訳:Educate yourself about the realities of sex discrimination in our society by reading books on the subject and by looking critically at the way men and women are stereotyped on television, in movies and in advertising. 私たちの社会が抱える性差別の実態に関しては, 関連する本を読んだり、テレビ・映画広告で男女がどのように型にはめて描かれているかを批判的に見たりして、その実態に関する認識を自ら高めるようにしましょう。
42 原文原訳:The attitude that now is most in need of change is the way we view the relationship of ourselves and our countries to other lands. 今最も変化を必要としている見方は、私たち自身や私たちの国家と、他国との関係に対する見方である。
48 原文原訳:Therefore they tend to accept employment in traditional companies where family-style cooperation is still highly valued, at the same time that they seek to define themselves as individuals. それゆえ, 大卒者は現に家族形態の協力を今なお高く評価する伝統を重んじる企業に就職する傾向があるが、一方では自分を独立した1個人として明確にしようとしている。
試訳→従って、大卒者は、家族的な協力をいまだに尊重する従来型の企業に就職しがちではあるが、同時に、個人として自己意識を確立する事を目指す。 (define themselves as individualsは観念的なことなので訳しあぐねます。企業という集団の一員としての自分という意識が対極にあって、そうではなく自分は自分だという意識、という感じですか。)
53 原文原訳:"No man is so wise that he may not easily err if he takes no other counsel but his own." 「自分自身の忠告以外のどんな忠告も受けない場合に、すぐには誤りを犯しそうにないほど賢明な者はいないのである。」
64 原文原訳: indeed, much of the learning takes place within a fairly limited linguistic environment, which does not specify precisely the rules governing competent language use 事実、言語習得はほとんどかなり限られた言語環境で行われ、その環境の中では正しい言語の使用法を決める規則を明確に詳しく学ぶことがないのである。
(「ほとんど」「かなり」と副詞をつなぐことは、日本語では許されていません。また、後半which節のspecifyにかかる主語は先行詞 linguistic environmentだとわかってるぞ、と受験生は採点者に示さねばなりません。ところが原訳ではspecifyに「学ぶ」という見当違いな訳語を充てて「子供」が主語みたいに訳しており、デタラメの極みです。英文の構造を教える参考書が構文を無視するとは、ただ減点では足りず、減点を2倍して2乗したいほど壮絶な誤訳です。)