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高倉健さんや鶴田浩二さん、高橋英樹らスター150人以上、のべ2000人以上の俳優に刺青を描いた毛利清二さんの企画展開催へ

2024年4月27日 08時00分

髙橋英樹㊨に刺青を描く毛利清二さん㊧ 「遠山の金さん」 NET(現テレビ朝日)1982~86年 

髙橋英樹㊨に刺青を描く毛利清二さん㊧ 「遠山の金さん」 NET(現テレビ朝日)1982~86年 

 東映京都撮影所で俳優・刺青絵師として40年以上活動してきた毛利清二さん(94)の活動を俯瞰(ふかん)する企画展「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」が、5月1日から京都市中京区のおもちゃ映画ミュージアムで開催される。
 毛利さんが手がけた東映・NET(現テレビ朝日)作品は「昭和残侠伝」(4作目以降)、「緋牡丹博徒」「仁義なき戦い」「遠山の金さん」シリーズなど多数。毛利さんは独自に編み出した技術と特殊な絵の具によって、高倉健さんや鶴田浩二さん、高橋英樹らのスター150人以上、のべ2000人以上の俳優に刺青を描いた。
 展示会では東映太秦映画村・映画図書室が協力し、毛利さんによる刺青下絵、東映などが所蔵する写真、脚本、ポスターなどを映像も交えて二期にわけて紹介する。第1期は5月1日~6月16日(1960、70年代の映画)、第2期は6月19日~7月28日(80年代以降の映画)、通期でテレビドラマ作品も展示。
 高橋は「日活にいたころから毛利清二さんの描く刺青の美しさに引かれていました。毛利さんの刺青はほかの誰よりも秀逸で、まるで着物の図柄のような繊細なデザインと鮮やかな色遣いは研究熱心な毛利さんならではのものでした。任侠映画が全盛期の1960年代~1970年代は安保闘争が起き、人のために命を落とすことを美徳とするような空気感が社会にありました。任侠映画はそのような時代背景の中で生まれ、登場人物の背中に描かれた刺青は、弱きを助け強きをくじき、義のためには命も惜しまないといった生き方の象徴だと思います。現代の若者には考えられないような生き方かもしれませんが、映画の中の刺青に古き良き日本を感じますね。この展覧会で日本の伝統的文化ともいえる『映画の刺青絵』を多くの皆さんに見てもらい後世に残すことができたら、とても素晴らしいことだと思います」とコメントしている。

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