北大の男性教授、女性教授昇進に否定的発言 教職員組合が「ハラスメント」主張

北海道大大学院文学研究院の女性の教授昇進が決まった直後の教授会で、男性教授が「同じくらいのキャリアで業績の多い男性准教授がいる」などと昇進に否定的な発言をしていたことが17日、北大教職員組合への取材で分かった。組合は、女性が不当に優遇されているとの印象を与える発言で「ハラスメントに当たる」としている。

教授会は昨年2月に開かれ、女性は同4月下旬、男性教授との研究室の分離などを教授会側に求めたが認められず、同6~8月に病気で休職。組合が支援に入っているという。北大は「検討中の事項や個人情報を含むため、回答を差し控える」としている。

組合によると、男性教授は昨年2月の教授会で、女性よりも業績が多い男性准教授がいるとし「(女性教員増加などは)文部科学省との約束」「それに取り組む文学研究院の執行部の苦労が分かっている」と発言。「(女性は)40代とまだ若い。研究に集中すべき時期だ」とも主張した。

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