第4話 ひびき、大乱れする

「ん……」


 スキルを発動し、ひびきの柔らかな太ももを揉み込んでいく弘世。

 昨日は顔への『肌質改善』だったが今日は体の『脂肪燃焼』。今までの生活ではあり得ないことが起きていた。


 しかし弘世は真面目だ。

『肌質改善』のスキルでは優しくさするだけで良かったのだが、『脂肪燃焼』では揉む力が必要だ。やっていってわかったが、これが結構疲れる。

 しかも手の光が消えるまで続けなければいけないので、範囲が増えた今日はとても大変だ。


「痛くない?」

「というか、気持ち良すぎて……眠っちゃいそう」


 昨日は変な声を出していたひびき。しかし今日は少し違った。


(場所によって変わるのかな……)


 疑問に思いながらも太ももから足首に向かってひびきの左脚から揉み込んでいく。

 右脚もマッサージを行うと弘世の額に軽く汗が滲み出ていた。なのでシャツの腕を捲り本腰を入れることにした。


「あんっ!?」


 しかし、太ももの最上部——脚の付け根部分である鼠径部を揉み始めると声の質が急変。ひびきは両手で顔を隠した。


「続けて……止めちゃだめ……」

「わ、わかった。あと申し訳ないけど、もうちょっと脚を開いてもらえたら……」

「こ、こうすれば良いの? あぁ……私なんて姿を……っ」


 顔を隠したままのひびきは真っ直ぐに伸ばしていた脚を開き、M字開脚したような体勢になり、パンツの食い込みがはっきりと見えてしまっていた。


「ありがとう……」


 弘世は大事な部分に触れないように鼠径部を両手で刺激を与えていく。


「あっ……あっ……だめ……腰が……動いちゃう……っ」


 鼠径部をマッサージしはじめるとひびきの腰が浮いて小刻みに震える。

 それをしばらく続けた。


「次はお腹行くよ」

「うん……お願い」


 脚が終わるとその上。くびれたお腹に移る。

 男子にお腹を触られることが嫌だと思っていたが、ひびきはそれだけ弘世を信頼している。だからか、言った通り抵抗は一切見せなかった。


 弘世は両手でお腹を掴み、揉み込んでいった。


「ひぁっ」


 再び声を上げはじめたひびき。

 スキルのせいか体温も上昇しているようで、肌は温かくなっていた。


「時間はかかるけど、我慢してね」

「わかってる……でも……あっ……んうっ!?」


 少なくとも一箇所に十分はかかる。既に両足で二十分が経過していた。


(スキルが成長すれば時間も退縮できるのだろうか。これ、本当に大変だぞ……)


 全身となると一時間以上かかる計算になる。

 マッサージ師は大変な職業だと理解した弘世だった。


「はぁ……あんっ……はぁ、はぁ……あぅっ!?」


 止まらない喘ぎ声。変なことをしているわけではないのに、ひびきの顔が火照り、体がビクンと跳ねる。

 先ほどは寝ちゃいそうと言っていたのに、もうそれどころではなくなっていた。


「よし……次は腕だ」

「はぁっ……はぁっ……熱い……体が熱いよ……」


 額の汗を拭い、広世は両腕に移る。よく見るとひびきの体にも汗が滲んできているように見えた。

 腕の方へと体を近づけるとどうしても視界に入ってしまうひびきの大きな胸。なんとか雑念を払いながら弘世は左腕から肩、腕へと揉み込んでいった。


「ぁ……こっちは気持ちいい……」


 変なことを言うようだが、性感帯かどうかの違いではないかと思ってきた弘世。

 今のところ鼠径部やお腹周辺のみ喘ぎ声を上げている。脚や腕は問題ないとすれば、そう考えてしまうのも仕方なかった。


 終えるとひびきがうつ伏せ状態になり、弘世は一息ついた。

 最後は背の部分。


(あともう少しだ……頑張ろう)


 と、ここで問題が発生したことに気づく。


「林道さん、これも凄く言いづらいんだけど……お、お尻もやるの……?」


 見えたのはひびきのぷりっとした綺麗なお尻。正直、弘世的にはやる必要もないちょうど良い肉付きだ。

 ただ、やるとなれば、直接触れなければいけない。つまりパンツの中に手を入れて揉まないといけなかった。


「私、覚悟決めてるの……それに、高梨くんの手……なんだか安心するの。体を預けても良いって思えちゃうの……だから——大丈夫」

「ほ、本当だね?」

「うん……やって」


 ひびきの表情は枕に隠れて見えない。けど、恥ずかしがっていることは確かだった。


 弘世は太ももの裏のマッサージを終えたあと、ひびきのパンツの中へと両手を差し込んだ。


「ひゃあんっ!?」


 おそらく初めて触られたであろうお尻。

 ひびきのお尻はちょうど良い肉付きで、弾力もハリも申し分ない。傷や吹き出物一つない綺麗なものだった。


(柔らかい……まさか、こんな美少女のお尻を触ることになるなんて……でも——)


 弘世は覚悟し、お尻を揉み込んでいった。


「あんっ……ひぁっ……! 一番っ……だめぇっ……体、おかしく……っ」


 揉んでいくと、じんわりとお尻から汗が出てきていた。

 その汗が弘世の手汗と混じり、滑りをよくしていく。


 ひびきの喘ぎ声はずっと止まらない。

 真面目にマッサージしているはずが、旗から見れば絶対にいやらしいことをしていると思われるだろう。スキルの反動のせいだが、避けては通れなかった。


 そうして十分。揉みに揉み込んだお尻。

 筋肉も十分にほぐされたのか、揉む前よりも形がよくなっているように感じた。


「——っ」


 ただ、大変なものが見えてしまっていた。

 純白の下着にシミができていたのだ。


 それが何なのか、さすがに弘世も理解していた。それを指摘するなんてことはしないが、尻揉みでひびきが"感じていた"と確信してしまったことでもあった。


 残るは上半身。唯一胸だけはやらないことになっているが、ここでひびきがとんでもないことを言い出す。


「ブラ……外して……?」

「いや……でも……っ」


 そのままではやり辛いと考えてくれたのだろう。

 ただ、弘世はさすがに躊躇した。いくらなんでも体を預けすぎだろうと。


「いいの……背中もちゃんとやってほしいから……ブラはしっかり留まってるから、そのままだと手が痛くなっちゃう」

「林道さんが言う、なら……」


 今日は何度息を呑めば良いのか。何度覚悟を決めれば良いのか。

 童貞の弘世には大変なことばかりだった。


 そうして外し方のわからないブラのホックへと手を伸ばす。

 試行錯誤し、なんとかブラを外すと見えたのは、綺麗な背中についていたブラの跡。大きな胸を支えるためにつけられていたブラは締め付けもなかなかのもののようだった。


「じゃあ、やっていくね」

「お願いします」


 弘世のマッサージはラストスパートに入った。



 ◇ ◇ ◇



 腰と背中と両腕。全てを終わらせると手の光が消え、今日のスキル発動は終わりを迎えた。


「高梨くん……お疲れ様」

「林道さんこそ、お疲れ様」


 互いに息は荒く、特に弘世は腕もぷるぷると痙攣していて、今日はもうスキルを使うことは無理だと感じた。


 うつ伏せのままのひびきは微笑んでいて、なぜか少しだけベッドからずれて奥へと移動した。


「ほら、高梨くんも休んで。ベッドに横になって良いから」

「え…………はい」


 驚いたが、ひびきのお願いを断ることができないでいた。

 弘世は仰向けになってベッドへと横になった。


「ねえ、高梨くんって名前なんて言うの?」

「弘世だよ。高梨弘世」


 クラスメイトなど、会話しなければ名前は覚えず、覚えても名字くらいだろう。

 教師が点呼を取る際も大体が名字呼びだ。となれば、名前を覚えていなくても仕方ない。


「今から弘世って呼ぶねっ」

「あっ……わかった」

「弘世もひびきって呼んでよ」

「良いの?」

「私が言ってるんだから良いに決まってる」

「…………ひびき」

「ふふ」


 名前を呼ばれるとトロンとした表情で顔だけ横を向けて微笑むひびき。

 その嬉しそうな表情に弘世は恥ずかしくなる。


「私たちってさ、全然お互いのこと知らないよね」

「話したのが昨日だったからね」

「じゃあ、お互いのこと、これからちゃんと知っていかないと」


 これからも仲良くしてくれる、そんなひびきから寄り添った発言だった。


「そう、だね…………って、ええ!?」


 言葉を返した瞬間だった。ふと、ひびきの方を向いて見ると、ひびきが仰向けになっていたのだ。


 ブラは、していなかった。手で隠したりもしていない。


 先ほど背中のマッサージでブラのホックは外したままだった。

 そのまま仰向けになっていたのだ。


「ひびき!?」


 驚き、すぐに手で目を隠す弘世。

 見えてしまったひびきの大きな双丘。目を隠さずにはいられなかった。


「弘世ってさ、私のこと……どう思う?」

「いきなり何さ……てかブラ……ブラつけなよっ」


 突然のよくわからない質問に動揺するも、ひびきの胸が気になって仕方ない弘世。


「良いから答えて」

「…………クラスで目立ってて……クラスの中でも特に可愛い部類に入ってると思う……」

「それだけ?」

「……性格も明るくて、俺みたいな人でもちゃんと会話してくれて……思ったよりも良い人だって思った」

「他は?」

「そんなほいほい出てくるものじゃないよっ! まだ二日しか話してないんだからっ!」

「だよね……だからさ——」


 体に重みを感じた。

 恐る恐る弘世は目を塞いでいた手を取った。


「私の魅力をもっと知るために、仲良くなろう?」

「ひびき……っ」


 裸の胸を押し付けるようにしたひびきが弘世の上に覆いかぶさっていた。

 パンツしか身に着けていないひびきは顔が真っ赤になっており、恥ずかしくなっているのだと理解した。


「俺、ひびきがよくわからないよ……」

「でもさすがに今の私がどんな状態になってるのかは……わかるよね?」


 弘世の脳内を過ったのは、ひびきのパンツについたシミだった。

 それを意味するのは——


「興奮してどうしようもないってのも、もちろんある。……でも、多分弘世だからしたいってのもあるんだと思う」

「それはスキルの反動で……それに俺……童貞だし」

「私だって、処女」

「なら、尚更————んむっ!?」


 とてつもなく柔らかい感触が、弘世の唇に伝わった。

 同時に、弘世の両手は指を絡めるようにして、ひびきに掴まれていた。


 脳髄にまで電撃が走るような濃いファーストキスだった。


「ん……はぁ…………キス、しちゃったね?」

「俺なんかで……初めて、なんだよね?」

「うん……弘世は私が初めてで嫌だった?」

「嫌なことなんてあるわけ……俺はただ、ひびきが俺なんかでって……」

「じゃあ、わからせてあげるね——」


 ひびきは上から何度も唇を押し付け、淫靡な水音が鳴る。

 弘世は抵抗できず、それを受け入れてしまう。


(頭がおかしくなりそうだ……こんなの……っ)


「これで、私の気持ちわかった?」

「十分に…………」

「じゃあ、脱がすね」

「ぁ————」



 そこからは語るまい。

 疲れて腕が思うように使えなかった弘世を見て、ひびきが優位となった。


 昨日は顔だけ。しかし今日はスキルの反動で全身が熱く、敏感になっていたひびきは、もう抑えがきかなかったのだ。

 





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