殺人事件発覚を免れる狙いか?殺害した男を閉鎖病棟に みちのく記念病院殺人隠蔽事件
RAB青森放送
殺人事件を隠蔽したとして逮捕された八戸市のみちのく記念病院の理事長と医師が同じ病室の男性を殺害した受刑者の男を事件後に閉鎖病棟に「医療保護入院」させていたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。 みちのく記念病院を運営する医療法人の理事長、石山隆容疑者61歳と弟で医師の石山哲容疑者60歳はおととし3月、病院に入院していた男が同じ病室の男性を歯ブラシで刺して殺害した事件を隠そうとした犯人隠避の疑いが持たれています。 2人は事件のあと男性を殺害した受刑者の男を閉鎖病棟に「医療保護入院」させていたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。 医療保護入院は家族などがいない精神障害のある患者を本人の同意がなくても市町村長の同意を得て精神保健指定医の診療で入院させることができます。 捜査当局は精神保健指定医の石山哲容疑者が石山隆容疑者と共謀し殺人事件の発覚を免れる狙いで受刑者の男を閉鎖病棟に隠した可能性があるとみて捜査を進めています。
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