《アメリカ物価高に絶望》「日本の2倍、いや3倍くらい高い」大工、フードデリバリー、ライドシェア、YouTube…仕事掛け持ちでも“家族4人キッツキツ生活”
次は車のローンです。アメリカは車社会で、この辺りは1人1台車を持っている家が多いです。「難民」家も2台あり、ローンの支払いに600ドル(9万円)かかります。 そして保険費用が月に260ドル(3万9000円)です。アメリカの健康保険は民間会社が運営していますが、大工組合に入ると、家族全員に質の良い保険を提供してくれます。これが、僕が大工組合に勤める一番の理由です。 この他で大きなものに、車のガソリン代が480ドル程度(7万2000円)、通信費が250ドル(3万7500円)、結婚式などの交際費200ドル(3万円)などがかかります。その他、子ども服、オムツ、コインランドリー代で110ドル(1万6500円)と細かい出費もあります。 ということで、現在の「難民」家の毎月の支出は、約4800ドル(72万円)です。 日本と比べるとすごく贅沢しているように見えるかもしれませんが、ニューヨークシティの生活費は家族4人で月に平均7800ドル(約117万円)、家族3人で平均5890ドル(88万3500円)なので、「難民」家は安く抑えられている方だと思います。 移住当時(2019年)の生活費は月3400ドル(51万円)でした。そこから5年間で1400ドルも増えています。 長男の分は増えたものの、まだ小さいので食べる量は少ないし、生活水準を上げたわけではありません。 パンデミックと戦争による物価の高騰で、異常なほど生活費が上がったことが原因です。
生活費をまかなう“収入”のリアル
さて、月に約70万円もの生活費を、一体どうやって稼げばいいのでしょうか。 僕の職種は大工ですが、見習い期間3年目なので、今の時給は24ドル(3600円)になります。月の平均額は2880ドル(43万2000円)ぐらい。 そこから税金がおよそ26%引かれて、約2100ドル(約31万5000円)になります。 また、アメリカで働く時は基本、会社から交通費が出ません。平均して月に360?480ドル(5万4000?7万2000円)くらいかかります。 また、大工は道具代が自腹になります。一応、電気ツールなどは会社支給ですが、手動で使う工具はすべて自己負担です。 消耗したり、なくなったり、盗まれたりで毎月100ドル(1万5000円)くらい使います。アメリカでは一度なくしたら確実に盗まれます。名前が書いてあっても、おかまいなしです。 さらに、大工組合に毎月200ドル(3万円)の組合費を払う必要があります。 ということで、ひと月の手取りはおおよそ1440ドル(約21万6000円)です。1年を通してみると、月の平均手取り額は20万?22万円くらいになります。 ただし前にも触れたように、大工は1年中仕事があるとは限りません。レイオフ(解雇)期間が2か月くらいはあります。 また、僕は見習い中なので年に1か月間は技術学校に行かないといけませんが、当然これらの間のお給料は出ません。だから、1年のうち3か月間は無給になってしまいます。 このように、大工の仕事だけでは生活費が足りないどころか、とても家賃にも届かないのが現状です。 そこで、大工の仕事が終わった後の夜間や週末などに、フードデリバリー、ライドシェア、YouTubeなどの副業で何とか生活費を工面しています。だいたい本業と副業合わせて年収4万2000~4万8000ドルになります。
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