もし、ダンまち世界におぞましきトロア(姿だけ)な人がいたら


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作:MoMole
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第1話 おぞましきトロアになった青年


駄作+処女作です。
温かい目で読んでもらえると嬉しいです。


迷宮都市オラリオ。

世界唯一の迷宮都市で広大な都市の中央には天を衝く白亜の摩天楼。

摩天楼施設『バベル』を中心にしてオラリオは栄えていた。

その都市には、天界より娯楽と未知を求めて降り立った不変不滅の『超越存在』、神と呼ばれる

者たちは、自身の力である『神の力』を封印した。なぜなら、彼らは自分たちの力で世界が作られていくことを良しとしなかった。その代わり、彼らは下界の子供たちに自分たちで蔓延る怪物を

駆逐できるように『神の恩恵』を授けた。自身の冒険を『経験値』とし、己の糧とすることで怪物たちを倒す人々のことを『冒険者』と呼び、世界は冒険者を中心に発展を遂げていった。

 

しかし、それ以前の下界は一体どのような有様だったのか?

答えは簡単である怪物たちによる一方的な『蹂躙』だった。神の力を宿さぬ下界の人々は怪物たちの手によって命を落としてきた。そんな時代の中でも『英雄』はいた。英雄たちは神の力を持たずともモンスターたちに立ち向かい身の丈を遥かに超えた『冒険』を繰り返し、下界の人々に希望の光をもたらした。そんな彼らの物語は『英雄譚』として『神時代』と呼ばれる今もなお語り継がれていた。

 

そんな『神時代』に日本からこの世界に来た彼はこの時代で一体どのような物語を綴るのか。

 

それは誰にも分らない

 

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「寒い…ここはどこだ?俺は確か自宅で眠っていたはずなのだが…」

 

そう呟いた大柄で体格に優れるドワーフのような姿をした人物が寝そべっていた身体を起こす。

 

「いや、その前に現状把握をするべきか…俺の今の手持ちは、剣とか武器っぽいのが多いなって銃刀法違反になるんじゃないかこれ…

のどが渇いたな…」

 

彼は周りを見渡し近くにきれいな川が流れていた

 

「よし、背に腹は代えられないが一先ず水分補給をしとかないとな…

……………?」

 

水面を覗くと自分の知っている顔とは、全く別の顔になっていることに頭が数秒思考が停止したのだ。

当然である、自分の顔が全くの別人になっているのだから…

 

「はっ…この顔って異修羅に登場した『おぞましきトロア』じゃないか!この武器たちよく見たらトロアが使ってた魔剣じゃないか!!

なんで、直ぐに気付けなかったんだ…その前にどこか町がないか探さないといけないな。さすがに野宿は不安だし…」

 

彼は見た目に合わない言動をしているが当然である。彼はトロアであってトロアではないのだ。中身が日本でごく平凡なアニメ好きの青年だった。

 

「さて、どっちの方角に向かうべきか…」

 

考えているときに、後ろから物音が聞こえて振り返ると馬車が走っているのが見えた。その馬車に乗っていた商人が話しかけてきた。

 

「兄ちゃん、どうしたんだこんなところに立っていてあぶねぞ!」

 

「すまない、道に迷ってしまってな…もし良かったら近くの町まで乗せてもらえないか?」

 

「おぉ!!そうだったんだな。いいぜ!乗ってきな。その代わりにこの馬車を守ってもらうぜ?」

 

「取引成立だな。よろしく頼む…」

 

「しっかし、遠目で見たときはモンスターか闇派閥かとおもったぜぇ」

 

商人がそういったときに、青年は質問をした。

 

「闇派閥とは何か。聞いても良いか?」

 

「なんだ!!兄ちゃん、闇派閥のこと知らないのか。気を付けなよ

最近奴らいろんな所で暴れてるらしいからな!!

闇派閥ってのは、迷宮都市オラリオで暴れてる邪神の眷属のことをいってるんだ」

 

青年に警告するように言い放った。青年は理解したこの世界は異修羅ではなく、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』通称(ダンまち)なのではないかと予想した。

 

「そうか。ありがとう

良くわかった…

あんたは、これからどこに向かうんだ?」

 

青年は短く感謝を述べ、向かう先を質問したら商人は言った。

 

「物資を届けるのにオラリオに向かってるのさ。

全く、こんな時期に物資の輸送だなんて最悪だぜぇ」

 

商人は肩を落としている状況を青年は見ていた。

 

「ところで、兄ちゃん。あんたの名前を聞いてなかったな!

教えてくれねぇか?」

 

「俺は、トロアだ…」

 

青年は咄嗟に『おぞましきトロア』の名前を名乗った。

(さすがに日本の名前を名乗ったら目立つからな…)

 

青年は分かっていたのだ。日本の名前はこの世界では極東で使われることが多いことからトロアの名を名乗ったのだ。

 

「そうか!トロアか。短い間だが、よろしくな!」

 

「あぁ、俺もよろしく商人さん」

 

「おう!!」

 

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それからしばらくしてから商人が青年を起こした。

 

「兄ちゃん!着いたぜ。

起きな!!」

 

トロアは、身体を起こして商人に感謝を改めて伝える。

 

「商人、ありがとう

本当に助かった。またどこかで会えるといいな…」

「おっ!うれしいことを言うねぇ

俺もまた兄ちゃんに会いたいぜ!

元気でな!死ぬんじゃねーぞ!!」

 

トロアは商人に軽く手を挙げて去っていく。

検問前で、『ガネーシャ・ファミリア』がいくつか質問をしていた。

 

「あんたは何をしにこのオラリオに来たんだ?

今は、暗黒期で危ねぇんだが…」

 

「冒険者になって金を稼ぐためだ…」

 

「そうか...それなら、中央に大きな塔『バベル』があるだろ。そこを目指せば、ギルドで冒険者登録とか色々とやってもらえるからそこに行け

よし、通っていいぞ!」

 

「ありがとう

色々と教えてくれて」

 

トロアは、ゆっくりとした足取りで『バベル』を目指しているときに、周囲からざわめき声が聞こえた。

目を凝らしてみると、冒険者らしき人たちが揉めているようだ。

その時、一人の冒険者が自分の方に向かって走ってきているのを、後ろから女性二人が追いかけているのが分かる。

 

「はぁ、町に来て早々と面倒ごとか…」

 

気を落としたように、ボソッと呟いた。

 

「ドロボー、待ちなさーい!」

 

「誰が待つか!!」

 

「そこの君、危ないから逃げて!!」

 

「邪魔だ!そこどけ~」

 

逃走している冒険者がトロアに対して突進をしてきたが、肝心の本人は

 

(せっかくだし、俺がちゃんと魔剣を使えるかどうか試しておくか…)

 

魔剣を使えるかどうかを逃走している冒険者で試してみようと考えていた。

 

「凶剣セルフェスク」

 

トロアは、冒険者を殺さないように足の健を狙い斬りつけた。

 

「は?ギャー!!」

 

逃走していた冒険者は足に激痛が走り、蹲って動けなくなった。

 

「安心しろ

死なないように気を付けて斬った」

 

「やっと追いついた!!あなた強いのね!」

 

「アリーゼ、一人では危険です!

気を付けてください。」

 

アリーゼと呼ばれた女性に遅れてやってきた覆面をしたエルフが注意していた。

 

「リオン、ごめんなさい!

でも、盗人を追いかけるのは当たり前でしょ?」

 

とアリーゼは笑いながら話していたが、リオンと呼ばれた女性は渋々納得したような顔をしていた。

アリーゼはトロアに振り返り、感謝を述べた。

 

「それと、そこの貴方ありがとう!

この人を捕まえてくれて!!」

 

「気にするな。当然のことをしたまでだ…」

 

トロアは、平然とした顔で対応しているが心の中では

 

(やっべー、アリーゼとリオンに会っちゃった…

どうしよう…心臓が破裂するくらい早くなってる!!

落ち着け、変なことはなさないように気をつけろ!!

ちゃんと説明すれば、すぐにギルドに行けるハズ)

 

実は、非常に焦っていると同時に緊張していたのだ。

アリーゼは盗人冒険者をガネーシャ・ファミリアに引き渡してからトロアに話しかけた。

 

「あなた、強いのね!!

レベル2の冒険者を無力化するなんて、リオンもそうお思うでしょ!」

「えぇ」

 

「そうだったのか…」

(…何やってんだよ!よりにもよってレベル2の冒険者を恩恵なしの俺が倒しちゃマズいだろ!!)

 

アリーゼは気づかずに話していたがトロアが、黙り込んでしまったことで、リオンは疑いの目をしていた。

リオンがトロアに対して質問をしてきた時に、トロアには緊張が走った。

 

「ところで、あなたは何者ですか?」

 

「それを聞く前に、自分から名乗ったらどうなんだ?」

 

トロアが言い返したら、

 

「そういえば自己紹介がまだだったわね。私の名前はアリーゼ・ローヴェル!正義の女神アストレア・ファミリアの可憐な美少女団長よ!よろしくね」

 

彼女は何かビシッとポーズを決めて、自分の名前を名乗った。

 

「あと、こっちは同じファミリアの団員のリュー・リオンよ!

少し頭が硬い子だけど、そこが可愛いのよ!」

 

「あ、アリーゼ⁉」

 

アリーゼが抱き着きリオンは恥ずかしそうに顔を赤く頬を染めていた。

 

「(これが百合...なのか?)そ、そうか。ところで俺に何か用なのか?」

 

トロアが質問するとアリーゼは、はっとした顔でリオンから離れて

 

「そうだったわ!!トロア、あなたどこかのファミリアに所属してるのかしら?」

 

「……ファミリアには、オラリオの外だが所属している...」

 

「あらそうなの?でも、それだと、ステイタスの更新ができないわよね?」

 

「それについては、答えることはできない。」

 

トロアが返答を拒否したことでリオンは反論した。

 

「貴様!そのような戯言が通用するとでも思っているのか?」

 

「すまないが、黙っておくように言い含められてる」

 

リオンが再び、反論しようとしたが、アリーゼが制して

 

「ねぇトロア。私たちのファミリアのホームに来ない?」

 

「は?」

 

「あ、アリーゼ⁉」

 

トロアとリオンは驚いた声を上げた。

 

「あらリオン、何か不満?いいじゃない!トロアには今回の件で迷惑をかけたわけだし、その御礼ってことで。」

 

「し、しかし、勝手に決めては.....」

 

「なら今からホームにトロアを連れて行って説得すればいいじゃない!

トロアはそれでいいでしょ?」

 

「君たちが迷惑でなければ、問題はない…

だが、そっちの覆面エルフさんは良いのか?」

 

「別に名前で呼んでもらって構いません。

はぁ...こうなったアリーゼは止められないので仕方がありませんし...」

 

リオンはすでに諦めたような表情で返答をした。

 

「さて交流も済んだことだし、早速ホームに行きましょうか」

 

そう言って歩いていくアリーゼとリオンの後ろについていった。

 

(さて、これからどうなるのやら不安だ...)

 

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しばらくしてから、トロアはアリーゼたちのホームの目の前に到着した。

 

「トロア、ここがアストレア・ファミリアのホーム、『星屑の庭』よ!」

 

(ここがアストレア・ファミリアのホームか...実際にみることになるとは…)

 

「どうしましたか?トロアさん、何か気なることでも...」

 

「いや、良い雰囲気の場所だと思ってな」

 

「でしょ?さっそくアストレア様にトロアを紹介しましょうか!」

 

そういってアリーゼはホームの玄関のドアをノックするかと思ったら

 

「みんな~。ただいま~あなたたちの自慢の団長が帰ってきたわよ~!!」

 

「アリーゼ!せめて玄関のノックをしてください...」

 

「二人とも、おかえりなさい。アリーゼはいつも元気ね。あら、そちらの子は誰かしら?」

 

「彼の名前はトロアです」

 

「私たちが追いかけていた盗人を捕まえてくれた人で、今日オラリオに来たんだけどしばらくの間、オラリオに滞在する拠点が欲しいそうなので、御礼を含めて私たちのところでいいじゃない!と思って、連れてきました!!」

 

彼女たちが話しているので、トロアはいつ話に参加すればよいか悩んでいる中、女神アストレアは、

 

「あら、それはそれは…とりあえず上がりましょうか。今はちょうどみんながいるから話はそこでしましょう。トロアさんもそれでいいかしら?」

 

「あぁ、俺はそれで構わない。」

 

「なっ!トロア、神に対して不敬ですよ!」

 

「むっ、そうか。些か言葉遣いが軽すぎたか...申し訳ありません。アストレア様」

 

「ふふ、そこまで気にしなくて良いわよ。行きましょうか」

 

アリーゼとリオンは風呂に向かい。二人だけになり、アストレア様についていくとリビングのような場所に案内された。そこには

 

「ん?アストレア様その男は誰ですか?」

 

「あら黒髪、同郷の方?アストレア様にその殿方は誰でしょうか?」

 

「アストレア様、その男の人は誰ですか?」

 

短い桃髪の小人族の女性と長い黒髪の極東の服を着た女性と銀髪でセミロングの狼人の女性、その他にも数人の団員がいた。

 

「トロア、ここにいる団員がアリーゼたち以外のアストレア・ファミリアのメンバーよ」

 

「…………はぁ。予想はしていたが本当に女性しかいないのだな.....」

 

トロアは、案の定と言いたげな表情でメンバーを見た。

 

「「「「は?」」」」

 

トロアは静かに天を仰いで諦めた。

 

 

 

 




初めての執筆でした。
実際に、続きを書くかどうか悩んでいます。
感想とかアドバイスもらえたら嬉しいです。
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