神奈川県警 巡査長を書類送検 暴力団員に捜査情報教えた疑い
神奈川県の相模原警察署に勤務する巡査長が暴力団員に捜査情報を教えたとして、地方公務員法違反の疑いで書類送検されました。
神奈川県警では暴力団員への情報漏えいが相次いでいて、先週も、別の警察署の警察官が書類送検されたほか、去年は2人が逮捕されています。
書類送検されたのは、相模原警察署に勤務する32歳の巡査長です。
警察によりますと、相模原警察署で暴力団捜査などを担当する刑事第二課に所属していた去年1月、暴力団員に対して捜査情報を教えたとして地方公務員法違反の疑いが持たれています。
漏えいしたのは、暴力団員の知人に関する情報で、警察は、14日書類送検するとともに、停職3か月の懲戒処分にしました。
捜査の過程で暴力団員と知り合ったということで、調べに対し、「必要な時にやり取りができる関係をつくりたかった」などと供述し容疑を認めているということです。
神奈川県警では暴力団員への情報漏えいが相次いでいて、今月4日にも南警察署の巡査部長が書類送検されたほか、去年は、2人、逮捕されています。
神奈川県警察本部の加藤秋人監察官室長は「捜査・調査の結果を踏まえて厳正に処分しました。業務管理や人事管理の強化を図っており、引き続き徹底します」とコメントしています。