気仙沼市教委、中学9→4校への再編案を提示 少子化で3年後から

石橋英昭
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 人口減・少子化に伴う学校再編を検討してきた宮城県気仙沼市教育委員会は、現在9校ある中学校を4校にする案をまとめた。鹿折、気仙沼、松岩、津谷の4校にする案で、有識者や保護者からなる検討委員会が今後、妥当かどうか議論する。早ければ今年度中に答申を得て、2027~28年度にかけての再編をめざす。

 市内の中学生は今年度9校で1168人いるが、36年度には609人まで減る見込みだ。現状のままでは、35年度には1校を除く8校が全学年1学級になってしまう。すでに学校の小規模化で様々な課題が生じているという。

 今年6月に検討委が発足し、議論を開始。一定程度の人数で切磋琢磨(せっさたくま)できる学習環境や、教科担任のバランスある配置のため、中学校を再編する方向となった。

 これを受け、市教委は通学距離や学校施設などを考慮し、具体案をまとめた。中学の組み合わせは唐桑と鹿折、気仙沼と新月、松岩と面瀬と階上、大谷と津谷。ただし「あくまでたたき台だ」としている。

 気仙沼市には10年度、小学校21校と中学校13校があった。東日本大震災後に再編が進められ、小12校、中9校まで減っている。

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この記事を書いた人
石橋英昭
編集委員|仙台駐在
専門・関心分野
東日本大震災、在日外国人、戦争の記憶