小学校で割り算を習ったとき、答えが割り切れない場合もあったでしょう。そして、割り切れない割り算の答えは、概数で出すよう求められることもたびたびあったと思います。
では、概数での答えの出し方は覚えているでしょうか? 今回の問題で、懐かしい概数について復習してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
1÷9
答えは、四捨五入して上から三桁の概数で求めなさい。
解答
正解は、「0.111」です。
0.11と答えてしまった人もいたかもしれませんね。
以下で、概数で答えを求めるときの「ポイント」を確認していきましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「答えの先頭が0のときの概数の求め方」です。
概数と四捨五入
まずは、概数と四捨五入について復習しておきましょう。
概数とは、「おおよその数」のことです。例えば、博物館の入場者が5,121人いたとします。数字は正確ですが、細かすぎて扱いにくい場合もあるでしょう。そんな時は、入場者数を「約5,000人」のような切りのよい概数で表します。
概数とペアでよく使われるのが、四捨五入という考え方です。四捨五入は、4以下は切り捨て、5以上は切り上げる方法のことです。先の5,121人を約5,000人と表したときは、百の位の数字を四捨五入しました。百の位の数字は1なので、四捨五入では切り捨て対象となります。
さて、割り切れない割り算の場合、どれだけ割り算しても割り算がずっと続いてしまいます。そのため、どこかで計算を打ち切らなくてはなりません。
計算を打ち切った後、答えをどのように出すかは問題によって異なります。四捨五入して概数で答えるよう指示された場合、大事になるのは「どこを四捨五入するか」です。
例えば、1234という数を上から三桁の概数で表す場合、四捨五入すべきは上から数えて四桁目の4です。
1234→1230 ※上から三桁の概数で表す
このように指定された桁数の「一つ下」の桁を四捨五入するというのが、概数のポイントになります。
先頭が0のときの概数の求め方
今回の問題を割り算してみると、次のような形になり、割り切ることはできません。
1÷9=0.111111.......
答えは上から三桁の概数で表すことになっていますので、四捨五入するのは上から四桁目の数ですね。
ここで注意しなければならないのが、四桁目の数を特定する際に「先頭の0は桁数に含めないこと」です。先頭の0を含めて四桁目の数を特定してしまうと、四捨五入するのは小数第三位の1であり、答えは0.11 となります。しかし、これは誤りです。
正解は、先頭の0を含めずに小数第四位の1を四捨五入した0.111の形になります。
理由は、先頭の0が有効数字ではないからです。有効数字とは、簡単に言えば意味のある数字のことです。例えば、500を00500と書いたとき、500の前の00に意味があるとはだれも思わないでしょう。このように、数の先頭についている0は意味のない数字なので、四捨五入の際の桁数として数える必要はありません。
次の図で、四捨五入する数の位置を確認しておきましょう。
まとめ
今回のような問題は、どこを四捨五入してよいのかわかりにくいものです。ついつい桁数を数える際に0を含めてしまいがちですが、「上から〇桁目の概数」にするときは無視するようにしましょう。
他にも小学校で習うような懐かしい問題を用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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