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「LGBTQ」→「LGB」 米国定史跡HPから性的少数者の一部記述削除

ストーンウォール国定史跡でトランプ政権に抗議する人々=米ニューヨークで2025年2月14日、ロイター

 米国でLGBTQなど性的少数者らの権利拡大の原点として有名な国定史跡「ストーンウォール」のホームページから、トランスジェンダーと、既存の性の枠組みに当てはまらない人を指すクィア(Queer)に関する記述が削除された。これらの頭文字である「T」と「Q」が消され、LGBTQの表記は「LGB」に改変された。生物学的な男女のみを性別として認めるとしたトランプ大統領の方針を受けた措置とみられる。

 国定史跡は、ニューヨークの老舗ゲイバー「ストーンウォール・イン」とその周辺が指定されている。1969年、警察の不当な取り締まりに対する当事者たちの抵抗が暴動に発展し、性的少数者の権利擁護を求める運動の転換点となった。

 国立公園局が運営するホームページでは、暴動について「LGBの市民権を求める画期的な出来事」と表記。性の多様性を表す旗の説明文も「LGBフラッグ」と変えられた。以前は「LGBTQ+」と表記されていた。

ストーンウォール国定史跡の一部である公園のレインボーフラッグ前で記念写真を撮る人たち=米ニューヨークで2023年6月24日、八田浩輔撮影

 バーと地元の人権NGOは共同声明で「露骨な抹消行為は、私たちの歴史の真実をゆがめるのみならず、LGBTQの権利のため闘いの最前線にいたトランスジェンダーの多大な貢献をおとしめる」と批判。トランスジェンダーの人々への「直接的な攻撃」だとして、ホームページの表記を元に戻すよう訴えた。

 トランプ氏の大統領令は、トランスジェンダーなどの人々の権利を大きく後退させている。国務省は性別欄に「M」(男性)でも「F」(女性)でもない「X」を選んで申請されたパスポート(旅券)の発行を停止。ホワイトハウスのホームページからも「LGBTQ」「性自認」などの関連用語が消されている。【ニューヨーク八田浩輔】

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