四則演算には計算の順序が決まっていますが、ちょっとした工夫で計算の順序を変えると、とても簡単に計算できることがあります。
今回は、そんな問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
9×12+9×18
掛け算と足し算の混じった計算です。
通常は掛け算から計算をしなければいけないのですが、二桁の数も含まれており、難しい計算になりそうです。
どのように工夫をして計算をすれば良いでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「270」です。
次のように計算をすることができます。
9×12+9×18
=9×(12+18)
=9×30
=270
ここでは「分配法則」を用いて計算しています。
分配法則とは、次のような計算法則です。
<分配法則>
A×B+A×C =A×(B+C)
「A×(B+C)=A×B+A×C」と、「A×」を配るように計算するのが分配法則です。
「A×B+A×C =A×(B+C)」は「分配法則の逆」と言うこともありますが、この記事では、どちらの場合も「分配法則」と言っています。
今回の問題は「9×12+9×18」と、「9×」の計算が二回出てきています。同じ掛け算を二回しているので、一回にまとめ、残った部分をカッコに入れます。
すると「9×(12+18)」となり、「9×」の計算が一回だけになりました。また、カッコ内も「12+18=30」とキリの良い数になり、その後の計算が簡単になります。
通常の計算の順序で「9×12」「9×18」と計算することもできますが、こちらの方法では桁が大きくなり、計算ミスの可能性が高くなってしまいますね。
まとめ
「分配法則」は、計算の工夫でよく利用されます。うまく活用することで、簡単に、そして正確に計算ができるようになるので、ぜひ使いこなせるようになりましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
類似問題に挑戦!