『ダーウィンの暗号』:生命にまつわる究極の謎を解く
〝知的かつ、読者を捕らえて離さないスリラー〟書評誌カーカス・レビュー
〝否応なく引きこまれるサイエンス・スリラーであり、ラストまで目が離せない〟F・ポール・ウィルソン、ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー作家
ホアン・グティエレスは癌の治療法を熱心に研究する科学者だった。生物のゲノムには癌への耐性を示すものがあり、ホアンはそれを製薬開発に活かせないかと研究を続けてきた。そして数年間にわたる地道な努力が実るときが訪れる。何千年にもおよぶ生物の進化の謎を解き、未来の進化形を予測するという、驚異的な技術をホアンは編みだすことができつつあった。
この技術を使えば、これまで不可能とされてきた癌の根治を成しえるかに思えた。ところが〝ダーウィンの暗号〟と名づけられたこの貴重な発見を、悪用しようと企む者がひそかに動きだしていた。
一方でFBIの科学捜査担当者ネイト・キャリントン捜査官は、難解な事件に頭を悩ませていた。とある地方の牧場で、生まれたばかりの仔牛のまわりにおびただしい数の牛の死骸が横たわっていた。その仔牛の不可解なDNAは、ネイトが過去に遭遇した未解決事件との関連を思わるもので、謎はいっそう深まる。
そしてウェスト・ヴァージニアの片田舎の病院では、戦慄すべき事件が起きていた。ある妊婦の出産にかかわった4名が死亡し、新生児が国立衛生研究所の最高レベルの隔離施設に移送されたのだ。事態はもはや遺伝子学や科学の域を超え、人類の存続が危ぶまれる事態にまで陥りつつあった。
『ダーウィンの暗号』は、遺伝子学の持つ力が恐るべき事態を引き起こす、息もつかせぬスリラーとなっている。ホアンの発見は医療の未来を変えるのか、それとも邪悪な動機を持った者たちの手に落ちてしまうのか。鬼気迫るストーリーは最後の最後まで、あなたを捕らえて離さないことだろう。