キャブレター(英語carburetor
<カーブレイター>)の二輪車
が現在ではほぼ消滅した。
排ガス規制の影響だ。
今では四輪車と同じく、4スト
二輪の新車ではフューエルイ
ンジェクション車が一般化し
ている。
キャブレターもFIも同じ目的
だが、構造とカラクリが全く
異なる。
キャブの場合は霧吹きと同じ
で、負圧で空気を吸い込んで
キャブ内底部に溜めたガソリ
ンと混ぜて機械的に噴射する
装置だ。厳密には噴射という
より負圧で吸い込まれて押し
出される構造。
FIは電子制御で押圧したガソ
リンを最初から霧状にして
噴射する。
燃調としての気化気の状態は
あらゆる場面でキャブよりも
インジェクションのほうが優
れている。
ただし、キャブにもFIには存
在しない優位な点もある。
それは、二輪も四輪も押しが
けが可能である事と、もう一
つ最大のものがある。
それは、FI車のようにコンピ
ュータのマップを書き換える
という専門スキルと機材を必
要とする作業が一切無く、機
械的にキャブ内のジェット類
を交換したり油面調整したり
する「セッティング」が簡単
にできる、という点だ。
ジェット交換などはネジを回
して外して取り換えるだけ。
このセッティング可能な気化
器というのは整備性において
絶大なアドバンテージを持つ。
メカニックや自分がセッティ
ングを自由自在に選べて、即
変更する事が可能だからだ。
キャブ車だからこそ、昔の
オートバイはスクーターから
大型までユーザーが自分で自
在にいじれた。専門特化した
高度なスキルや機材が無くと
も。
ベストセッティングを出すに
は専門的で正確な知見が必要
だが、セット自体はプラグ交
換とさして変わらない。作業
自体は極めて簡易だ。
四輪車の世界ではFIが今や
常識となったが、日本の歴
史として極めて残念な事が
ある。
それは初級整備士免許試験
からキャブレターの項目が
近年外された事だ。
ということは、整備士とい
う専門職であるのに旧車は
一切いじれないという事に
なる。整備士全員が資格取
得とは関係の無くなった旧
車の構造やキャブについて
も自主的に勉強するような
研究熱心ではないからだ。
整備士の中には、免許があ
ろうとも一切整備ができな
い者もいる。学卒棚ぼた免
許を得た者等がそれだ。
大昔の四輪免許に自動二輪
免許がついていたようなも
のだろう。一切バイクに乗
れなくても免許は取得でき
た、というような。
尤も、現代であっても二輪
に乗れないのに運転免許を
所有している人間は世の中
ワンサカと存在しているが。
資格の有無はその道の実力
とは直接的には一切関係が
ない。
これは大学卒業の学士資格
があるかないかがまさにそ
れであるように。
それは大学にもよるだろう
が。
日本人は大卒であっても
英語が話せない者が圧倒的
に多い。中学から3-3-2の
8年も英語を学習していて
もだ。
これなども学卒の資格と実
力は別物である事を如実に
示している。現実として。
goの過去形さえ知らない、
中学の英語さえ理解できて
いない高卒や大学卒業者も
かなりいたりする。信じが
たいがそれが現実だ。
世界有数の「外国語(主と
して英語)が話せない国」が
日本であるのは、日本の教
育システムが不適切である
のと同時に、国民本人にコ
ミュニケーションツールと
しての言語を使用する事の
大切さの自覚が欠如してい
るからだろう。
それはすべて自分とこの方
言のみで押し通そうとする
のに似ている。
これは国際的にやばい、と
いうので国は小学校から英
語教育を開始する方針に近
年転換したが、さして期待
はできないだろう。教育を
受ける側の大多数が権利で
はなく義務と感じている限
りは。
四輪車や二輪車の整備の実
相もそれと似たようなもの
だ。
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