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今話題の「人的資本経営」とは。中小企業こそ取り組むべき理由とkintone実践事例を解説(全2記事)

2024.04.04

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中小企業こそ「人的資本経営」への取り組みが必要 組織・人財開発のプロが説く、経営者が優先すべき3つの施策

提供:サイボウズ株式会社

昨今は人材を「資本」と捉え、価値を最大限に引き出すことで、企業価値の向上につなげる「人的資本経営」が注目されています。人手不足な中での人材定着、採用難、次世代リーダー育成など、人にまつわる悩みは企業規模や業種を問わない共通課題。本記事では、実効性のある人的資本経営を進めるために必要な手法や成功事例をお届けします。前編は、人的資本経営の意味や、kintoneを使った人的資本経営への取り組みについてご紹介します。

人的資本経営×kintoneの活用

吉永庄吾氏(以下、吉永):みなさん、こんにちは。お忙しいところ、本セッションにご参加いただき、誠にありがとうございます。このセッションでは、昨今注目されている人的資本経営とkintoneとの相性などをお話しできたらと思っております。

本セッションの写真撮影はバシバシOKでございます。撮っていただいた写真はXや各種SNSでどしどし投稿いただければなと思っております。申し遅れましたが、私は本日のセッションのモデレーターを務めます、NewsPicksの吉永と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

本日のプログラムですが、最初に人的資本経営ってそもそも何なのかというところを解説いただいたあとに、それをkintoneを活用してどう実践していくのか。こういったところを第2部でお話しできたらなと思っております。

ではさっそく、第1部に移っていければと思います。エッグフォワード株式会社代表取締役社長の徳谷智史さんです。徳谷さん、よろしくお願いします。

徳谷智史氏(以下、徳谷):よろしくお願いします。

(会場拍手)

徳谷:みなさん、はじめまして。エッグフォワードの代表をしてます、徳谷と申します。今日このパートでは、人的資本経営についてお話ししていきたいと思います。後半でゲストから非常にリアリティのあるお話をいただけるので、前半は人的資本経営の意味など(をお話しします)。

今日ご参加いただいてる方々は、経営者の方も多いと聞いてますし、あるいは人事の方、システム関係の方(もいらっしゃると思います)。どうしても人的資本経営というと少し堅かったり、上場企業の開示みたいなイメージが大きいですが、できるだけリアリティのあるお話を一緒にしていけたらなと思います。

あらためて、エッグフォワードという会社では、いろんな会社さんの組織・人材の開発の支援を幅広くやっています。本当に超大手の上場企業さんからスタートアップさん中小企業さんまで、1,000社以上は支援していますし、個人のキャリア支援も幅広くやっています。

前半はクイックに、人的資本経営の意味について少しお話ししていきたいなと思います。私のパートでは、人的資本経営は何かとかルールというよりは、経営者さんにとっての意味合いみたいなものをぜひお伝えしていきたいなと思っています。

社員は企業価値向上のための資産

徳谷:ではまず1つ目ですね。ちょっと堅い感じに聞こえますけれども、「社員はコストではなく活用すべき資産」とよく言われます。

人的資本経営の定義として、今いろんなことが言われています。わかりやすく言うと、過去に「人件費」という言葉があったように、ある意味、人を計上コストとしてとらえて、いかに適切に効率化するか、生産性を上げるか。言うなれば、こういったところが昔の経営だったと思っています。

ただやはり昨今は、非常に人のリソースが不足したりですとか。新しい価値を創造していく上では、人を活用するというよりは、本当に資産として、どう企業の持続的成長につなげていくか。これが非常に大事になっています。

単純に人がハッピーというか、少しご機嫌になったり、モチベーションが上がるというよりは、経営視点で企業価値を持続的に高めていく。そのキーワードが人的資本経営ということで、2022年ぐらいからかなり加速しています。

人手不足・人材定着・採用育成は、あらゆる企業の共通課題

徳谷:そういう中で、上場企業さんは人的資本に関する開示が義務化されています。特にプライム市場の会社さんは、数字をどう出していくかというところもかなりトピックになってきています。

実際エッグフォワードも、非常に大きい会社さんのご支援もたくさんしてますけども、当然ながら上場企業はもう9割以上が開示に取り組んでいます。これからのところも、さらに積極的に取り組んでいかないといけない流れはあるかなというところですね。

今日は上場企業の方もいらっしゃれば、非上場の会社の経営者の方、あるいは人事・総務・システムの関係者の方も多いかなと思います。

(人的資本経営は)やはり「上場企業が市場に対して開示するもので、中小・ベンチャーにはあまり関係ないんじゃないか」というご質問もよくいただきます。今日は後半でそのリアリティのあるお話を、一緒にしていければなと思ってるんですが。

一方で、逆に非上場の会社のほうがむしろ、「人に対してどう関わっていくか」というところは非常に重要な経営テーマになっているかなと思います。ここからちょっと、その具体をお伝えしていきたいなと思っています。

みなさんももういろいろと肌感があると思いますけれども、今はやはり人の確保が非常に難しくなっています。特にコロナも終わって各業態・業種の方々、いかに優秀な人を集めるか、あるいは入ってきた方々がいかに長く活躍していただけるか。ここは非常に経営の重要テーマになっていると思います。

今日ご参加されている、特に経営者の方々はおそらく、今年も人に関することで頭を悩ませたことも、いろいろあったんじゃないかなと思うんですね。

キーマンが退職する、あるいはキーマンが育たない。新しい事業をやりたいけれども、なかなかそれに回せるリソース・人が少ない。どうしても経営の一部の方に業務が集中してしまって、組織が大きくなればなるほど風通しの問題が出てきたりですとか。

この人手不足・人材定着・採用、あとは次世代の経営層を育てていくようなところ。いずれにおいても特に中小企業さん、ベンチャーさんも同様ですね。NewsPicksさんもやはり、いかに人が持続的に活躍する土台を作るかというところに注力されてますけれども。ここは非常に大きいテーマになってきているかなというところです。

パーパス・ミッションの打ち出しがあらためて重要に

徳谷:かつてのように終身雇用で、1社に入ればずっとそこで働く時代ではないというか。むしろ優秀な方はある意味で奪い合いというか、いかにそういう方に選ばれるような組織・経営をしていくかも大事ですし。

昨今のリモートワークをどうとらえるか、副業もどうするのか。個人のキャリアも企業側が一定考えながら機会提供していく必然性も高まっています。

あとはSDGsでけっこう言われましたけれども、会社の思想やパーパス、ミッションに共感するからこそ、「この会社のサービス・プロダクトを使おう」という消費者の方も非常に増えてきています。時代背景として、思想の打ち出しはあらためて重要になってきているのかなと思いますね。

本質的な人的資本経営……と言うとちょっと堅いので、ポイントだけ少しお話しして、そのあと具体の事例を一緒に考えていければと思ってます。

ちょうど吉永さんがいらっしゃるNewsPicksさんは、実はユーザベース(NewsPicksの運営会社)が創業してすぐぐらいから、エッグフォワードがご支援してきました。プロダクトが生まれる前から一緒に、組織をどうするかということに関わってきました。

今ユーザベースさんは働き方のランキングみたいなところで、スタートアップの中では非常に上位、一時日本1位でしたけども。やはり会社の経営をしていくと、どうしても制度をどうするとか、あるいは採用の給与をどうするという話にいきがちです。

これは現代表の稲垣(裕介)さんと、いったいどういう会社にしたいのか、あるいは社長自体がどうありたいのかというところを、けっこう時間をかけて一緒に整理しました。

経営者は「目指す姿」の目線合わせができているか

徳谷:たぶん形だけ整えても、経営の関心が低い組織はなかなかうまくいかないので、実は経営としての目線合わせが大事ですね。人事の方ですごくがんばられてる方は多いんですけど、本当に経営者自体、特にトップですね。まずミッションや価値基準をちゃんと定義する。

その上で、じゃあどのテーマをどういうふうに進めていくか。今日は時間の制約もあるので詳細はお話ししませんけれども、組織を良くすると言ってもいろんなかたちがあります。人に求める要件もあれば、ポートフォリオと言ったりしますが、どういうバランスでどういう人を入れていくのかという制度の話もあります。

退職が多いのも実は採用に原因があるケースもあるし、受け入れに原因があるケースもあります。やはり組織の場合は、いろいろな因果関係が絡まっているので、ここを幅広く見て「何から手をつけるか」を考えていくのが、非常に重要だと思っています。

なので、上流の経営者が「パーパスとかミッション・ビジョンをあらためて明確にする」というご相談が、今非常に増えています。2022年頃からパーパスの再定義のテーマは、上場企業からスタートアップさんまで、非常に増えました。

事業戦略もやはり過去と変わっていってるケースも多いので、事業が多角化した場合、それに合わせて組織や人の設計をどうするか。組織制度もありますし、採用する人の育成、個人のキャリアをどう整合性を取るか。

こういったところを一気通貫でやっていくのが非常に重要になってるかなと。例えばユーザベースさんは、そういうことをやれている会社かなと思います。

人的資本経営の目的は開示ではないので、まず目指す姿を経営陣の方々であらためて目線合わせをすることと、あるべき姿と現状のギャップを整理して、因果関係もあるのでソフトとハードを整理する。その上で、1回決めて終わりではないので、繰り返し経営者が臨んでいくことが、非常に大事かなと思いますね。ここからちょっと具体的な話を一緒にしていければと思っています。

吉永:徳谷さん、ありがとうございます。

kintoneで人的資本経営に取り組む経営者が登壇

吉永:ここからはkintone自体を全社員でご活用いただきつつ、人的資本経営を体現されている、日東金属工業株式会社代表取締役社長の大山正記さんにご登場いただきます。大山さん、どうぞお入りください。

(会場拍手)

大山さん、よろしくお願いします。

大山正記氏(以下、大山):よろしくお願いします。

吉永:緊張はされていますか?

大山:めちゃめちゃ緊張してますよ。

吉永:じゃあラフにいけたらというところと、みなさんで盛り上げていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。ではさっそく大山さん、自己紹介と簡単な事業の紹介をご説明いただいてもいいでしょうか。

大山:日東金属工業の大山といいます、よろしくお願いします。私は新卒で金融機関、流通業などを経て、30歳の時に家族の経営する日東金属工業に入社しました。生産管理や営業管理、マーケティングとかいろいろやりながら、2023年度に代表取締役に就任しました。

プライベートではアメリカンフットボールというスポーツをやっています。ここに「体育会系」とか書いてあるんですけど、アメフトは実はすごく合理的なスポーツです。20年前から非常にタイムマネジメントがしっかりしてるし、上下関係もなくて、そこで非常に近代的な組織マネジメントを学べたのかなと思っています。

吉永:ありがとうございます。続いて、会社のご紹介もお願いします。

大山:創立が1957年ということで、2023年で66周年を迎えています。社員数が130名、内訳としてだいたい製造職と事務職と半々ぐらいいます。埼玉県と茨城県に製造工場を2つ持っています。事業内容は、みなさんほとんど知らないと思いますけど、産業用のステンレスタンクというものを作っています。

お悩みごとなどを改善提案して、製薬メーカーさんや食品メーカーさん、化粧品メーカーさんなど、さまざまなメーカーさんで使われている製造工程のタンクをオーダーメイドで製作しています。医薬品業界ではトップシェアを持っているので、高品質であるということを認めていただいていると思っています。

10年使ったSalesforceをやめ、kintoneを全社導入

吉永:続いて、kintoneも全社員でご活用いただいているということで。そもそもkintoneを今どんなふうに使っているかなど、ご紹介いただいてもいいでしょうか。

大山:わかりました。そもそもオンプレミスで基幹業務システムが15年ぐらい前からありまして、そこから10年前にSalesforceを顧客管理システムで導入しました。

しばらく使っていたんですが、ちょうどコロナの年、2020年に私が「これからIT化だ、デジタル化するぞ」と、なんの戦略もなくIT推進部を立ち上げて丸投げしました。

丸投げされた社員も困ったもので、いろいろ考えて……それ以外にもいろんな業務があるので、Excelでやっている業務をデジタル化しようということで、kintoneを導入させていただきました。

しばらくはSalesforce、kintoneと2つ使っていたんですが、どうしても情報格差ができたり、情報共有できないということで、思い切って2022年にkintoneに顧客管理システムも共有したという感じです。

ですので、今は全社員130名が利用するシステムですし、500以上の業務アプリがあります。新人から私まで、すべてのコミュニケーションの基盤になっています。

Excelでの毎月約500種類の製品の生産管理に苦戦

吉永:ありがとうございます。500以上の業務アプリがあるってけっこう強烈だと思うんですけど、何か1つ、具体的な事例をご紹介いただいてもいいですか?

大山:我々は製造業、メーカーですので、やはり生産管理ですね。たぶんここにも、生産管理でお困りになってるお客さんがたくさんいらっしゃると思うんですけど、我々ももちろんその1社です。

月に500種類ぐらいの製品の生産管理をするんですよ。もうぜんぜんできなくて。当初は担当者がExcelでやってたんですが、当然Excelなので情報の共有化もできないし、リアルタイムの管理もできないということで、kintoneを使おうと。

まずは製造のメンバーが70名ぐらいいるんですけど、会社から支給して、全員にスマートフォンを持ってもらいました。それで、kintoneからリアルタイムの進捗や日報の入力をしてもらって。やっとリアルタイムで管理できるようになったということで、非常に使いやすいシステムになりました。

ちょうど昨日、生産管理の担当者と話をしたんですけど「Excelでやってる時は未来が見えなかった」と。「kintoneに変えて未来が見えるようになった」と言っていたので、すごくうれしいなと思いました。

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kintoneで始める自治体DX ーボトムアップ型で進める富士吉田市の挑戦ー(全2記事)

2025.02.13

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kintoneで月40時間の仕事を1.5時間に短縮 自治体DX担当者が実感したメリットと「自治体まるごとDXボックス」活用術

提供:サイボウズ株式会社

庁内業務の多くを「Excel」と「紙」に頼っていた自治体が、「kintone」を導入したことで起こした“変化”とは――? サイボウズが主催する「Cybozu Days 2024」より、山梨県・富士吉田市のDX担当者による講演。後編となる本記事では、1年間無料でkintoneを使える『自治体まるごとDXボックス』に参加するまでの経緯や、総務・庶務システム実装までの流れを詳細に解説。行政職員限定の公式ユーザーコミュニティ「カブキン」への参加メリットなども紹介します。

全職員アカウントを目指して

小俣貴司氏(以下、小俣):さっそく(kintoneの全職員アカウントを取得する)1回目のチャンスが2023年度にありました。庁内で職員アンケートが行われまして、これが本当に事務改善も含めてなんでもOKというアンケートだったんです。



そこで、「全職員アカウントで、1年間無料で使える『自治体まるごとDXボックス』に参加して実証実験しましょうよ」という話をしたんですけども、諸々の事情により却下されました。ただ、自分の中でモヤモヤがずっとたまっていて、諦め切れなかった。そこで何をしたかというと、今度は「自主研究グループ」を立ち上げました。



kintoneの試用期間がありますよね。それとアールスリーさんのgusuku Customineの検証プランを使いました。これが2ヶ月間、Customineの機能を1回だけフルで使えるものになるんですけども。

こちらを組み合わせて活用をすることによって、短期間で、全職員が活用できるアプリを何個か作りました。これが、今市役所では何もない出退勤管理だったり、時間外の申請だったり、人事評価だったり。あと、ここには書いてないんですけども、休暇申請などの庶務システムを構築しました。

構築したアプリの説明と費用対効果まで出して、自主研究グループで総務課や情シス担当を対象にプレゼンを行いました。それで、けっこう好意的な意見や賛成を多くいただけたので、2024年度に「自治体まるごとDXボックス」への参加が認められたという経緯になっています。

毎月約40時間かかっていた時間外申請の転記・集計

小俣:その中でも、ここに書いてある出退勤管理や時間外などの総務的な業務をメインに改善していきたい思いがやはりあったので、総務課との連携体制も「外部機関との連絡調整は基本的にはDX担当がやる。アプリ開発とマニュアル作成についてもDX担当でやるけども、操作研修については総務課の職員も出てね」というふうに定めております。



あとは「効果検証もDX担当でやるけども、それに伴う資料などは総務課から提供してください。庁内に対するアナウンスは、総務課でしっかりとアナウンスしてください」ということで、一応役割を分けています。

総務課と連携をしてここから何をしたかというと、時間外申請の自動集計です。今まで総務課が時間外の集計をどうやっていたかというと、職員個人がExcelで入力して、それを印刷して、課長の決裁をもらって、紙で総務課に提出します。総務課の職員は、その紙を計算用のExcelにひたすら転記する、という作業を本当にやっていました。



この転記・集計作業に毎月約40時間かかっておりました。これを本当にシンプルに、「じゃあkintoneに変えればいいじゃん」という話だけですね。総務課は終わったところでCustomineで自動集計させます。

となったら、もう転記作業は不要になったので、毎月約1.5時間の作業だけで済みます。40時間だったのが1.5時間、年間で言うと462時間の削減につながりました。これ以外にも、休暇の申請などいろいろとあるんですけれども、まだそこまでいけていないので、これからどんどん進めていこうと考えております。

自治体がkintoneを利用するメリット

小俣:僕は、自治体でkintoneを利用するメリットが2つあると思っています。一番のメリットは、kintone自体がさまざまな業務に活用できるというポイントが大きいと思っております。自治体の業務って、やはり幅広いです。ただ、それに合わせて自分たちでトライアンドエラーを繰り返しながらでも、業務に合わせてシステムを構築できると思っております。

あと、コミュニティ活用の部分では、サイボウズさんで運営している「ガブキン」で、僕も最新の情報を情報収集しています。同じような業務をやっている他の自治体の事例をそのまま横展開できるというケースで、ガブキンなどは使えると思っております。

今後の展望として、2つ挙げさせていただきます。やはりまず、「全職員で活用するキラーアプリの作成」を考えております。

先ほどの時間外申請の他に、休暇の申請、人事評価システムなど、庶務システムのキラーアプリを作成することによって、kintoneを毎日使うような状況を作っていきたいと思っております。そこからさらに、kintoneアプリを作っていく人が、1人でも2人でも現れてくればいいと思っています。

もう1つは、「kintone人材の育成」です。連携サービスも含めた、ちょっと難しいkintoneアプリを作成できる人材が、やはり今少ないです。そこもハンズオン研修などを通して、どんどん増やしていければ。今日のような「Cybozu Days」などのイベントに連れ出して、最新の情報に触れてもらうことで、ちょっとでも刺激をもらってくれればいいかなと思っております。

ちなみに今日、富士吉田市の職員も何人か来ているんですけども、手を挙げられますか? もしよろしければ、みなさん名刺交換をしていただければありがたいです。富士吉田市の発表は以上になります。ご清聴ありがとうございました。

(会場拍手)

瀬戸口紳悟氏(以下、瀬戸口):小俣さん、発表いただきましてありがとうございました。

小俣:ありがとうございました。

kintoneを1年間無償で使える「まるごとDXボックス」

瀬戸口:では、ここから「Q&Aセッション」で何問か、小俣さんに私から質問させていただきたいと思います。最初に、話の中で出てきました「まるごとDXボックス」というサイボウズが主導しているキャンペーンについてです。

こちらはパートナーと連携して、kintoneを1年間無償で使える枠組みです。こちらに2024年に参加されているということで、感じたメリットなどを、お話ししていただければうれしいです。

小俣:そうですね、やはり一番のメリットは、全職員でkintoneを活用できるところかなと思っていて。今までは少数のアカウントで行っていて、「全職員がアカウントを持ったら、〇〇の業務ができるな。〇〇ができそうだな」と頭の中ではイメージはできていたんですけども。

やはりそれを実装するとなると、どうしてもつまずく部分が出てきてしまうと思うんですね。なので、それをこういったキャンペーンで、実際に実装までできるのが一番のメリットじゃないかなと思っております。

瀬戸口:ありがとうございます。そうですね。やはり自治体ですと、予算という枠組みがある中で、今すぐにkintoneのようなツールを使って実証していくことって、なかなかハードルが高いとおうかがいしています。

そんな中で、この枠組みなどをうまく利用して、最初にどれくらい……お話の中にもあったと思うんですけれども、費用対効果だとか、実際に活用してみる実績を作っていくことで、スムーズに進みやすくなる状況もあるかなと思います。ありがとうございます。

kintoneを通じて自治体や官民の垣根を越えていく

瀬戸口:では続いて、小俣さんの最初の自己紹介の中にも出てきました、「ガブキン」というサイボウズの自治体コミュニティがあります。

自治体の職員さんとしてはけっこう珍しい特徴として、(小俣さんは)自治体だけというところを飛び越えて、さまざまな民間企業などを含めたコミュニティにいろいろ顔を出していたり、SNSなどを通じて情報交換をされていたりするイメージなんですけれども。その中で、小俣さんがkintoneコミュニティのどのような点に魅力を感じるかについて、おうかがいしたいと考えております。

小俣:そうですね。やはり「kintone」という共通のワードで盛り上がれるのが、個人的にも一番楽しいです。今、「kintone Cafe 山梨」の下部組織じゃないですけども、山梨県内のユーザーが集まる「よっちゃばれっ kintone 無尽!」が定期的に開催されているんですけども。

そこに集まる方々とは本当に仲良くさせていただいているので、kintoneに関する情報交換もけっこうしています。最新の情報に触れられていて、自治体目線でない民間視点からの意見もいただけるので、自分にとっても刺激になりますし、新たな発見があるのが、コミュニティのいいところなのかなと思っております。

瀬戸口:ありがとうございます。やはり自治体って地域に根ざしている分、なかなか外に出にくい職員さんもいらっしゃると思うんですけれども。その点、小俣さんはいろいろなところに実際に足を運んで情報収集などもされていて、すばらしいなと感じております。今日も実際に、富士吉田市の職員さまもいらしていただいているということで。

ガブキンというコミュニティはあるんですけれども、自治体がそこを飛び越えて、いろいろな情報交換をしていく文化を、ぜひ我々としても支援していければと思います。その先導者として、ぜひ小俣さんには今後もSNSでの情報発信などをしていただきたいと思っております。

小俣:がんばります。

小さな成功体験を積み重ねる大切さ

瀬戸口:では、少し早いですが、最後の質問になりますね。今日は、自治体の職員さまや、自治体にご提案をされているパートナーさまもいらしているかなと思うんですけれども。

特に自治体の職員で、今後業務改善を進めたいと考えていて、情報収集に来ている方もおられるんじゃないかと思いますので、ぜひこういった方々に小俣さんからのアドバイスをいただければと思います。

小俣:そうですね。本当にとてもアドバイスをできるような立場ではないんですけども、自分がやっていて思ったのは、いきなり大きな改善をしようとすると、必ず壁にぶち当たってしまうことがあるので。

やはり小さい成功を、ステップアップして積み重ねたほうが、業務改善を進めていったり、最終的に大きなものを改善する上ではやりやすいと思いますし、周りにも波及をさせやすいのかなと思います。まずは小さな成功体験を積んでいただきたいなと思っております。

瀬戸口:ありがとうございます。自治体ですと、成功体験を積むというか、やはり小さいところからチャレンジして、駄目だったらやめる判断もそうですし、どこが悪かったかを分析するのが仕組み上なかなか難しいのかなとは思うんですけれども。

kintoneはそれができるツールの1つかなと思っておりまして、今いただいたアドバイスは、自治体職員さまにも参考になったかなと思います。ありがとうございます。

小俣:ありがとうございます。

瀬戸口:では、こちらのセッションは以上になります。kintoneは今後も自治体でより広がっていくと思いますので、何かありましたら、小俣さんももちろんですし、我々サイボウズのほうにもぜひお問い合わせいただければ、いろいろご支援できる部分があるかと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

小俣:よろしくお願いします。

瀬戸口:最後にすみません、ちょっと自分のあいさつになっちゃったんですけども(笑)。

小俣:いえいえ。

瀬戸口:本日は小俣さんに発表いただきました。誠にありがとうございました。

小俣:ありがとうございました。

(会場拍手)

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